いつまでも
あなたに会えば
恋をする
そうして言葉は
こころと揺れる
薄氷を
そろりと一歩
進むごと
錯覚していく
あの虹までも
「夜はおしまい」
島本理央 著
よく小説には性の描写がでてくる。
この本は性を通して、女性の生を描いている。
神父金井と交信しながら。
信仰と信じることの意味を模索、また目眩と盲目。
二つ目の短編を読むのは夜が必要だった。
そして思うのだ。
性とは何かと。
三大欲求のひとつ、または他者との扉を開ける、
この扉こそ性を表すに値するようにおもう。
生の架け橋になりえるとおもう。