余白のメモ

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鏡の花

2021-11-29 17:59:54 | マイブック(ま)
「鏡の花」
      道尾秀介 著

対をなしている。
パラドックスとは違う。
光と闇というはっきりとした線引きではなく、
ひとりのなかの二つの世界。
名前がそう結びつけるのだろうか。
いや姿形も伴って、足を踏み入れる。
六章から連なるのはそのためなのだろう。
湖面は鏡になる。
風や葉の触れるとき、いきものの動くとき、
波紋が生まれる。


心はなにを語っているのだろう。
心はなにを語るのだろう。
心は自分を見詰められるのだろうか。
心にふれる手前で語れるだろうか。

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