掲げた
ものの変貌が
上空で
気付かない間に
名がすり替わる
連想されるつながりを
散らばる欠けらに願いを込めて
怒りにも似た歓喜は
苦い味となり
毛穴からは鋭い棘が
安らかな眠りは一体何処へ
救いを求めた透明な糸
絡まりながら
ほつれながら
紡ぎながら
心には貴女を結びつける糸
細く強くきつい糸
先月 私は暗がりにいた
夜を導く月光さえ届かない
航海士の頼る星さえ見えない
前日 私はまだ暗がりにいた
ぼやけた灯り
あれは松明だろうか
それとも懐中電灯だろうか
いつの間にか眠っていた
眼を明ける
朝の光
起き立ての太陽の光が
窓をすり抜けて
私に挨拶をする
暗がりにいる私を優しく包むように
私は今日を起き上がる
一歩 歩んでいくごとに道は出来ていく
その瞬間瞬間によって道は出来ていく
一歩 足を出すたびに未来が創られていく
未来があるのではなく
過去と現在で成り立ち
僕らの未来はお腹にくっついている
姿を見せることの無い未来は
輝かしい光と泥臭い闇の両極を持ち
決して有る筈の無い道標
止むこと無い秒針はどこかカラクリに見える
決められるのは歩幅だけ
決められるのは速度だけ
操れるのは筋力だけ
あなたを見たのは己だけ
僕は一歩 足をあげ
僕は一歩 足をおく
全部を全部
肯定しようと試みたら
頭がパンクしてしまった
やるせなさだけが残ってしまい
やる気なさが口をつぐんで
破裂して粉々になって
どっかに跳んで行方知らず
そんなもの探すわけもなく
ゆううつな日々が続いている
苦いコーヒーを飲んでも目がさえないし
甘いチョコを頬張っても頭がおきない
笑ったあとに虚しくて
眠ろうとすると不安で
孤独が僕を寒くする