Kurumatabiskyの 野に咲く花に魅せられて Part1

  



     野に咲く花のように風に吹かれて~♪

      晴れた日はフィールドにいます。

スクミリンゴガイが異常発生

2019年07月01日 | 日々是好日
スクミリンゴガイは南米原産の淡水巻貝の一種で、1980年代に食用に導入されたものが野生化した帰化生物で関東以西に定着しています。
成熟した個体の体高は5~8cmになります。
水田や水路で越冬し、気温が上昇すると活動を始め定植直後の水稲苗を食害し、夜間稲や水路の壁に200~300の卵が入った濃桃色の卵塊を産みます。
越冬できる個体数は厳冬期の気温に左右されますが今年の房総は暖冬の影響から越冬した個体が多く異常発生しており、千葉県は病害虫発生予察注意報を発表して注意喚起しています。
外来生物法では重点対策外来種に指定され、また、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
殻高20mm以内の稚貝はハヤ・アメリカザリガニ・トンボのヤゴなどが捕食、20mm以上になるとコイ・アカミミガメやクサガメ・ドブネズミなどが捕食し高密度になることは少ないのですが、捕食する天敵が少ない環境では高密度になります。

標準和名:スクミリンゴガイ
別名:ジャンボタニシ
学名:Pomacea canaliculata
リンゴガイ科リンゴガイ属

通常は夜間に産卵しますが小雨の中では日中にも産卵します。


産卵のため這い上がっています。


産卵された卵塊




水路にはたくさんの個体が