第五景 『班女扇草子』
昨年は、世阿弥 誕生六百五十年どした。
舞台は世阿弥の能『班女』にちなんだ背景となっています。
美濃の国、野上の里の遊女花子は、東に下る吉田の少将と扇を交換した
のちから、寝ても、覚めても少将に恋い焦がれ仕事にもちっとも身が
入りません。見かねた宿の女主人はついに花子を追い出してしまいます。
一方、吉田の少将は帰京の途中野上に立ち寄りますが花子が追い出され
た事を知り、悲しみながらも上京します。
下賀茂神社に参拝し、糺の森で恋するあまりに狂ってしまった花子と
再会します。
取り交わした扇で花子は再び吉田の少将と再会できた事を確認します。
ひたむきに恋する一人の女性の物語どす。
ハッピーエンドでめでたし? めでたし?
都をどりで賑わう花見小路で(丁度、甲部歌舞練場のななめ向)に
あの、カメラの『ライカ』が『ライカ京都』をオープンしはりました。
もともと、お茶屋さんやった建物をくっつり直してのopenどす。
確か三月の中頃にオープンのお知らせを頂いていたので都をどりが
始まったら見に寄せてもらおうと思ていました。
一階にはカメラが並んでおり、私は初めてライカのカメラを見せて
頂きました。
カメラの事は全然分かりませんが、とてもカッコよくお手頃な物を
(そうは、申しましてもかなりイイお値段どす)いつかは、欲しいなんて
思いました。
お二階はギャラリーになっていてこれまた素敵な造りどす。
欄間等を上手く取り入れ元のお茶屋の梁も上手く残されており
和の空間づくりに生かされています。
どうぞ、都をどりにお越しになられた際にチョット寄り道してみて
おくれやす。