KYOKO - HAN

Kyoko日和

大晦日

2014年12月31日 09時41分29秒 | ブログ
  

 「おことうさんどす。」
  
 
 いよいよ、大晦日どすね。

 一夜飾りは「あかん!」と亡くなった祖母が口うるさく言っていたので大急ぎで昨日お飾り致し ました。

 

 それにしても、美しい切り口です。
 聞くと、『竹を美しく切る』と言うことは、とても難しいらしいのです。
 この竹屋さんは、今から約二十年ほど前に父が自ら探してきた竹屋さんで、その腕の良さに惚れ 込んで毎年お願いしております。

 祇園町では青く美しい竹を色々なシーンで使い分け致します。
 先日、千秋楽を迎えた『吉例 顔見世興行』では、役者さんへのご祝儀を『竹馬』と呼ばれる
 美しい飾り物に添えてお飾りして頂きます。
 
 

 又、花街で出す葬儀にも青竹が使われます。
 最後の最後まで、粋で美しくキリッとしているのどす。

 年明けには又々、竹屋さんにお願いした『御酒入れ』に美味しいお酒を入れて皆様と
 初春を一緒にお祝いいたしたいと存じます。

 春は5日(月)からの営業どす。

 皆様どうぞよいお年をお過ごしくださいませ。
 今年も本当に有難うございました。

 『おことうさんどす。』

 

 

 

初雪どす

2014年12月18日 09時50分27秒 | ブログ

今朝は祇園も雪化粧。

 京都の冬は北海道のお客様が「寒い!」と、言わはるほど寒いのどすけど(ちなみに夏は沖縄のお客さんが「暑い!」と言わはります。)
 めったに雪は降らしまへん。
 この時期に街が白くなるのは久しぶりと違いますやろか・・・。

  

 綺麗どす。
 
 お座敷ではこの時期に『十二月(じゅうにつき)』と言う舞を芸妓さんに舞うてもらいます。

           

 舞妓ちゃんが舞うには少し歌詞が色っぽおすね・・・。
 艶やかな芸妓さんに舞うてもろて、雪見障子を上げながら温かいお酒を召し上がって頂く・・・花街の季節の楽しみ方の一つどすね。
 祇園の冬もよろしおす。

あっという間に・・・。

2014年12月12日 15時19分53秒 | 日記


   気が付けばいつの間にか紅葉も終わって師走どす!
 しかも明日は『事始め』・・・。

 『事始め』とは、昔は京都のどこでも見られた風景らしおすけれど、今では花街などに残るのみとなりました。

 
 (産経ニュースより)

 祇園甲部では、舞のお師匠さん『井上八千代お師匠さん』のお宅にご挨拶に参ります。
 順番に並び「おめでとうさんどす。来年も又、相変わりませずお頼もうします」とご挨拶すると、「おきばりやす。」と舞扇を頂戴いたします。
 
 壁には一門から贈られた『鏡餅』が雛壇に所狭しとお飾りしてあります。

 『事始め』・・・この日から花街はお正月の準備に入るのどす。