「おことうさんどす。」
いよいよ、大晦日どすね。
一夜飾りは「あかん!」と亡くなった祖母が口うるさく言っていたので大急ぎで昨日お飾り致し ました。
それにしても、美しい切り口です。
聞くと、『竹を美しく切る』と言うことは、とても難しいらしいのです。
この竹屋さんは、今から約二十年ほど前に父が自ら探してきた竹屋さんで、その腕の良さに惚れ 込んで毎年お願いしております。
祇園町では青く美しい竹を色々なシーンで使い分け致します。
先日、千秋楽を迎えた『吉例 顔見世興行』では、役者さんへのご祝儀を『竹馬』と呼ばれる
美しい飾り物に添えてお飾りして頂きます。
又、花街で出す葬儀にも青竹が使われます。
最後の最後まで、粋で美しくキリッとしているのどす。
年明けには又々、竹屋さんにお願いした『御酒入れ』に美味しいお酒を入れて皆様と
初春を一緒にお祝いいたしたいと存じます。
春は5日(月)からの営業どす。
皆様どうぞよいお年をお過ごしくださいませ。
今年も本当に有難うございました。
『おことうさんどす。』