KYOKO - HAN

Kyoko日和

ある女将さんの話し 其の二

2014年06月23日 17時50分00秒 | ブログ
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  それから、お母さんは置屋さんをする覚悟を決めて借金し、準備に

  とりかからはったそうです。

  「衣装は『斉藤さん』でこしらえたんえ。」と少し誇らしげに私に

  言わはりました。

  京都で『斉藤さん』て言うたら京女の夢みたいなもんどす

  自分の衣装も中々作れへんのに舞妓さんの衣装となると夢のまた夢。

  なんと言うても舞妓さんの衣裳は一着作るのに反物が二反いるのどす。

  帯の長さは6mで特注どす。

  京都弁で言う『目ムイテ鼻ムク』ほどお高おす。そこにお母さんの心意気と

  決心を感じます。

  でも、舞妓さんと言うのはそれだけではデビュー出来しまへん。

  よーく思い出しておくれやす・・・・。

  髪飾り(銀のビラ、髷を留める宝石を細工したもの、お店出し用の鼈甲の

  飾り一式、珊瑚の赤玉、翡翠の青玉etc・・・)、ぽっちり(帯じめに付ける

  宝石をちりばめた帯留め)その他諸々の小道具が要ります。

  お母さんはそれを置屋を廃業しはった女将さんに頼んで分けてもらわ

  はる事にしはったそうどす。

  その、女将さんはお母さんに「〇〇はん、あんた置屋をしはる覚悟は

  ホンマにあんのどすやろな?」お母さんがうなずくと女将さんは

  「そしたら・・・」とお母さんの前に黒い箱を差し出して「この中には舞妓さんが

  必要なモンが入ってます。〇〇さん、あんたこの箱、中身を見んと

  あての言い値でお買いやすか?」と言わはったそうどす。

  お母さんは「はい!分けておくれやす!」ナント男前なお母さん!。

  舞妓さんのお飾りは置屋の財産と言います。

  「そりゃ~高かったえ~」とお母さん。

  そら、その通りやと思います。

  家に帰って箱を開けたら期待通りの物が入っていたそうどす。

  でも、その中に一つ普通の着物に付ける翡翠の帯留めが入っていたので

  お母さんは返しに行かはったそうどす。「女将さん、私に必要な物は今、

  舞妓はんのモンだけどす。私は何一ついらしまへん。」そう言うて帯留めを

  返すと、女将さんは「ナント欲のない!惚れた! 」言うてぽっちりの

  代わりに奥から丁寧に包んだ物を出して来てくれはったそうどす。

  開けるとそれは『赤玉』で「これは家の家宝どす。私が信用できる人から

  買い受けた高価なしなもんどす。これを帯留めの代わりにあんたに

  譲りまひょ」とお家の家宝をお母さんに託してくれはったそうどす。

  それが数日後、何かのきっかけでその赤玉がマガイモンと分かり

  お母さんは悩んだ末に女将さんにその事を伝えに会いにいかっはたの

  どすて。

  女将さんは、泣き崩れ今まで自分が信用して家宝と大事にしていた

  赤玉に対しての無念をお母さんに話さはった様です。

  「それで、言い値の黒い箱は、驚くほど安うなったんえ。」とお母さん。

  お母さんの運の強さと、女将さんとの切ないやり取りは色々な

  思いで私の胸に響きました。

  「あて、今でもその黒い箱を大事に持ってんねん」と言わはったお母さんも

  又、苦労をして来はったんやろな~と思うのどした。

 


ある女将さんのお話

2014年06月19日 13時15分04秒 | ブログ
 
  先日、ご近所のお茶屋のお母さんとお話しする機会を得ました。
  お母さんのお年は伏せておきましょう。
  ですが、少なくとも私より先輩で有る事はたしかどす。
  そこのお宅はうちと一緒でお茶屋と置屋を営んではります。
  もともと、芸妓さんでバリバリ気張ってはったお母さんが、今のお仕事を
  しはったのは丁度今の私くらいの年やったそうどす。
  当時、まだ元気だったうちの祖母に『置屋』を始めるにあたり相談しはった
  そうどす。
  うちの祖母は『置屋と言うもんは、歳いってする商売やおへん。〇〇はん、
  あんたはまだ若い。気張っておやりやす』と背中を押してもろたんえ。
  と言うてくれはりました。
  そこからのゼロのスタートをしはった女将さん。
  舞妓さんのお道具も何もない、お金もない・・・でも、御商売したい。
  それを、当時のお客さんに相談したところナント!3人のお客さんが
  保証人になってあげると申しでてくれはったそうどす。
  お母さんはそこで、銀行へお金を借りに行かはったそうどす。
  そうしたら当時の銀行の支店長、以前お母さんがゴルフでご一緒しはった
  事があったらしく『〇〇さん、あんたのショットは素晴らしかった!
  あんなショットが出来るのだからきっとこれから仕事もバリバリと
  していかはる事やろう。お金は御貸ししましょう。それに、3人の保証人は
  要りません。保証人なしであんたが気張って返しなさい。そやないとあんた
  は、一生その3人に義理を感じて生きて行かなあかん。』言うて、当時の
  お金で三千万円を貸してくれはったそうどす。
  アリえへん!
  凄すぎる!
  私は終始、多分に口をあんぐりと開けて聞いていたと思います。
  私とほぼ、同い年ですごい甲斐性!
  それと、ここに出て来る登場人物、全ての人が凄すぎます。
  お母さんの度量とお客さんの寛大な応援・・・。
  私!頑張れ!
  ブログを書きながらカステラを食べている場合と違います・・・。
  このお話し、実はまだ続きがあるのどすが今日はひとまずこの辺で。
  





京のおつかいもの

2014年06月17日 00時09分42秒 | まち歩き
  一見、
             Photo_2
  
  京都のお香屋さんか何かに見えるこの店舗、実は祇園甲部のど真ん中に
  少し前にオープンしたチョコレート専門店『加加阿』(CACAO)さん。
  オープニング・レセプションのお葉書を頂戴していたのですが、丁度忙しい
  次期と重なり当日、寄せて頂く事が出来ませんでした。
  『粗品引換券』と言うのを頂いていたのと、お店の雰囲気を是非とも
  拝見したかったので次の日に寄せて頂きました。
  店内は一瞬「あっ!」っと 驚くような不思議な・・・そして豪華な 感じて
  装飾せれています。
  写真下段左は銅のチョコレートの型 が壁に貼って有ります。
  これは、こちらの『売り』で有る『加加阿365』の紋様どす。
  その日だけの特別なチョコレートとして売り出してはるチョコレートで
  毎日、日替わりで〇月〇日のチョコレートとして売り出してはります。
  私も自分の誕生日の紋様が気になって思わず壁の銅板を
  探してしまいました(笑)
  私の紋様はりんごを半分に切った模様(輝きの日)と記されていました。
  きっと、お誕生日のプレゼントにしたら喜ばれるでしょうね。
  その他、京都らしいチョコレートが沢山あってお使い物に、そして
  自分のご褒美に重宝しそうどす?
  シャンパーニュまで頂戴し、粗品交換券で頂いた粗品は(写真下段右)
  大きな招き猫ちゃんの箱に入った粗品のいきを超えたspecialに
  豪華なものどした。
  近々、ご褒美に『ちょこっとエクレア』たる商品を買いに行こうと
  計画中どす。

  場所は、花見小路四条下がる四筋目東入る二筋目上がる。
  (分かります?)
 



2014年6月14日 『逸青会』

2014年06月14日 23時20分54秒 | ブログ
 
  お誘い頂き『大江能楽堂』へ行って参りました。
  私は初めて寄せて頂くのですがこの『逸青会』と言うのは
  舞踊と狂言の融合を通して日本の芸能の可能性を模索した会。
  らしおす。
  
         2014
 
   出し物は3つ。
     一、舞踊 連獅子
     二、狂言 水掛聟(みずかけむこ)
     三、祟徳院
 
 一、 ご存じ連獅子を今、旬の尾上菊之丞さんと尾上京さんが舞って
    くれはりました。お能の舞台を上手に使った迫力ある連獅子どした。
 二、 日照りの田んぼは当然水不足。隣同士に田んぼをを構える
     舅と聟の水取り合戦。そこに女房も加わりの大騒動!
     父と夫が喧々諤々・・・。それぞれが女に手助けしろと迫ります。
     一瞬、私は女性の立場としてどうしようか考えましたが。
     この女性はあっさり夫の手助けをして父親を負かしてしまいました。
     それぞれの、やり合う様があまりにも面白く狂言を見て
     こんなに大笑いをしたのは初めてでしたが、終わった後、
     ふと、この話はこれで良かったのかと考えてしまいました(笑)
 
 三、 落語を題材に菊の丞さん、逸平さんが二人で何役も演じます。
     お医者様でも有馬の湯でも洽せぬものは『恋煩い』。
     病にかかった若旦那の恋のお相手を探すのに手がかりはたった
     一つ。『祟徳院』の詠んだ一首の歌・・・。
     逸平さんと菊の丞さんが何役も演じ分ける面白く見事な舞台でした。
 
  今回、狂言と言うのもを初めて心から楽しませて頂きました。
  本当に面白い会で贅沢な会で堪能致しました。
  これから、ちょっとリサーチしてちょいちょい狂言を見に行こうかな~
  と、考える素敵な一日になりました。
  今日もお友達に感謝どす。
  


京料理の初夏

2014年06月13日 17時45分13秒 | 食・レシピ



 
  京都では移ろう季節に合わせて四季折々のお料理が楽しめます。
  器、食材、彩等を季節に合わせまるで物語の様に楽しませてくれはる
  のが、京料理やと思います。
  六月は、『夏越の祓』。
  丁度、一年の折り返し地点と言う事で今日まで溜まった身の不浄を
  祓うための『禊』をする大祓である『夏越の祓』が6月30日に行われます。
  旧暦で、この日に夏を越し秋を迎えたと言う事が語源らしおす。
  各、神社などで茅野輪くくりをする風習が有ります。
                 Photo
  今日は、ブログでも何度かご紹介させて頂いておりますが
  祇園 『杢兵衛』さんのご紹介どす。
  夏の食材をふんだんに使こたお料理は見事に味のバランスが取れて
  伝統の京料理の中に一工夫されていてそれが新しくワクワク感を
  誘います。
  写真上段右の八寸には茅野輪がかけてありそこに和歌が添えて
  ありました。
  『水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶといふなり』(拾遺和歌集)
  鬼灯の中には大きな青梅が鮮やかに炊いて有りました。
  稚鮎に付けて頂く蓼酢にもお米でとろみを付けるなど細々とした所にも
  美味しさの秘訣が隠されていました。
  毎回飽きる事がなく期待を持って通わせて頂けるお店どす。
  ここから、祇園祭に向けて本格的な暑さに向かいます。
  美味しいもん頂いて精を付けて気張りまひょ。