7/3
感激しました。泣きました。ありがとう「侍ジャパン」MMMM
サッカーから離れて・真面目なコラム·
こちらのコラムでは物件選び・住宅選びに関わるさまざまな疑問や落とし穴に対する対策やアドバイスをご提供しますね。
みなさんが理想とするの物件に出会えます事を願っています。
今回は「賃貸と持ち家、どちらがお得?」というよくある質問です。
①
賃貸と持ち家、どちらがお得?
家を購入しようとする人が最初にぶち当たるのがこの疑問かもしれません。
賃貸だと毎月賃料を払うわけですが、やはり馬鹿馬鹿しいし、
何だかモッタイナイような気がしてきます。
賃料をいくら払っても自分のものになりませんし。
そして週末に入ってくるチラシを見ると、
住宅ローンの月々の支払いは何と今の賃料とあまり変わらなさそうです。
親切にも「今の賃料と比べてください!」といった見出しが躍っています。
どうせ払うなら家賃より、住宅ローンの方が良いか、
マイホームが手に入るわけだし・・・
というような思いを感じた人は少なくないはずです。
②
残念ながら、この考え方は大きな間違いですね。
住宅ローンの支払いと家賃を単純に比較しても何の意味もありません。
住宅購入に関するアドバイス本や雑誌、
インターネットの記事をちょっと探すと結論がすぐ分かりますが、
賃貸と、
住宅ローンを利用した住宅購入の場合での
トータルコストにはほとんど差はありません。
結論から言うと賃貸と持ち家で、
どっちが得ということは無いのです。
どちらでもコストは同じです。
それでも
未だに賃料と住宅ローンの支払いを単純比較するような広告が世の中にあふれています。
正直、
あれは本当に疑問だと思いますが、
消費者の方も簡単に乗せられることのないよう、
しっかり勉強しないといけないですね。
では
賃貸と持ち家とでなぜコストに差がないのか、
詳細に計算してみましょう。
仮に今、
月15万円の家賃の物件に住んでいるとします。
この家に30年住んだ場合のコストは簡単ですね。
2年に1回、更新料が発生するとして、
以下のとおりとなります。
・30年分の賃料(含更新料):5,625万円
となります。結構な金額ですね。
次に同じ価値の物件を買うこととします。
貸主の家賃の利回りは大体5%程度だと思いますので、
月15万円の物件ということは3,600万円くらいの物件だということですね。
これを全額、住宅ローンで賄うものとします。
30年×3%として計算すると、支払い利息は以下の通りですね。
・住宅ローンの支払い利息:1,875万円
こうしてみると住宅ローンの圧勝ですが、
大きなところで2つの視点が抜けています。
③
1つ目は建物の価値は年月と共にどんどん減っていくということですね。
3,600万円の物件と定義しましたが、
仮に半分が土地の価値で、半分が建物の価値だとすると、
1,800万円の建物の価値が年月と共にどんどん減っていくことになります。
建物の造りによって変わるのかもしれませんが、
30年もすればほぼ無価値になると考えて間違いないと思います。
普通の木造の家なら20年くらいで既に無価値になるのではないですかね。
ということで持ち家の場合、
住宅ローンの支払い利息に加えて、
建物の価値の目減り=減価償却が発生します。
この場合は1,800万円ですね。
2つ目はそうやって建物の価値が減っていくのであれば、
家賃も当然減るはず、ということです。
家主の利回り5%を維持しつつ、
建物の目減り(30年で0)を加味すると30年分の賃料はこうなります。
・減価償却を加味した30年分の賃料(含更新料):4,436万円
さらに持ち家の場合は様々な費用が発生します。
大きなものでは固定資産税と建物の修繕費でしょうか。
固定資産税はピンキリですが、
簡易的に年間10万円とします。
建物の修繕費もピンキリですが、
屋根や給湯類、配管等のメンテナンスを考えれば10年毎に200万円くらいはかかるのではないですかね?
マンションの修繕積立金くらいのコストは戸建てでもかかると考えておいた方がいいですね。
そうすると持ち家の主なコストは30年間で以下の通りとなります。
・住宅ローンの支払い利息 :1,875万円
・減価償却(建物価値の目減り):1,800万円
・固定資産税 : 300万円
・修繕費 : 600万円
______________________
・合計 :4,575万円
30年分の賃料は上記の通り、4,436万円ですから、
このケースで言えば賃貸の方がむしろトータルコストは若干、
低いということになりますね。
だからと言って、持ち家より賃貸の方が良いという気はありません。
お金は使う為にあるものですし、
気に入った家に住めるのはやはり幸せなことですから、
これぞと思う物件があれば購入してしまって良いと思います。
問題なのは、
「賃料がモッタイナイ」とか
「賃貸だと永遠に自分のものにならない」とか
「家賃より住宅ローンの方がオトクだ」というような、
勘違いをして、
盲目的に家を購入してしまうことですね。
④
上記のとおり、
賃貸も持ち家も経済合理性という意味では殆ど変わりありません。
それを理解した上で、柔軟性を維持したいなら賃貸のままで良いし、
やはりマイホームを手に入れたいということならば
家を購入すればいいですね。
私はマイホームというのは、
夢や自分の人生を実現するためのツールの1つだと思います。
そういう観点から購入を決めるものであって、
経済合理性で判断するものではないと思います。
くれぐれも
「家賃がモッタイナイ」という決まり文句に踊らされないよう気をつけてくださいね。
今日の桜は??
二尊院普賢象(にそんいんふげんぞう)
京都嵯峨野の二尊院にあった由緒ある名桜。
親木は枯死したが、
佐野藤右衛門氏の接木により後継樹が残っている。
花は菊桜系の濃紅色で、
花弁数は80~150枚あります。
今回はここまで・・
続きは次回に・・
感激しました。泣きました。ありがとう「侍ジャパン」MMMM
サッカーから離れて・真面目なコラム·
こちらのコラムでは物件選び・住宅選びに関わるさまざまな疑問や落とし穴に対する対策やアドバイスをご提供しますね。
みなさんが理想とするの物件に出会えます事を願っています。
今回は「賃貸と持ち家、どちらがお得?」というよくある質問です。
①
賃貸と持ち家、どちらがお得?
家を購入しようとする人が最初にぶち当たるのがこの疑問かもしれません。
賃貸だと毎月賃料を払うわけですが、やはり馬鹿馬鹿しいし、
何だかモッタイナイような気がしてきます。
賃料をいくら払っても自分のものになりませんし。
そして週末に入ってくるチラシを見ると、
住宅ローンの月々の支払いは何と今の賃料とあまり変わらなさそうです。
親切にも「今の賃料と比べてください!」といった見出しが躍っています。
どうせ払うなら家賃より、住宅ローンの方が良いか、
マイホームが手に入るわけだし・・・
というような思いを感じた人は少なくないはずです。
②
残念ながら、この考え方は大きな間違いですね。
住宅ローンの支払いと家賃を単純に比較しても何の意味もありません。
住宅購入に関するアドバイス本や雑誌、
インターネットの記事をちょっと探すと結論がすぐ分かりますが、
賃貸と、
住宅ローンを利用した住宅購入の場合での
トータルコストにはほとんど差はありません。
結論から言うと賃貸と持ち家で、
どっちが得ということは無いのです。
どちらでもコストは同じです。
それでも
未だに賃料と住宅ローンの支払いを単純比較するような広告が世の中にあふれています。
正直、
あれは本当に疑問だと思いますが、
消費者の方も簡単に乗せられることのないよう、
しっかり勉強しないといけないですね。
では
賃貸と持ち家とでなぜコストに差がないのか、
詳細に計算してみましょう。
仮に今、
月15万円の家賃の物件に住んでいるとします。
この家に30年住んだ場合のコストは簡単ですね。
2年に1回、更新料が発生するとして、
以下のとおりとなります。
・30年分の賃料(含更新料):5,625万円
となります。結構な金額ですね。
次に同じ価値の物件を買うこととします。
貸主の家賃の利回りは大体5%程度だと思いますので、
月15万円の物件ということは3,600万円くらいの物件だということですね。
これを全額、住宅ローンで賄うものとします。
30年×3%として計算すると、支払い利息は以下の通りですね。
・住宅ローンの支払い利息:1,875万円
こうしてみると住宅ローンの圧勝ですが、
大きなところで2つの視点が抜けています。
③
1つ目は建物の価値は年月と共にどんどん減っていくということですね。
3,600万円の物件と定義しましたが、
仮に半分が土地の価値で、半分が建物の価値だとすると、
1,800万円の建物の価値が年月と共にどんどん減っていくことになります。
建物の造りによって変わるのかもしれませんが、
30年もすればほぼ無価値になると考えて間違いないと思います。
普通の木造の家なら20年くらいで既に無価値になるのではないですかね。
ということで持ち家の場合、
住宅ローンの支払い利息に加えて、
建物の価値の目減り=減価償却が発生します。
この場合は1,800万円ですね。
2つ目はそうやって建物の価値が減っていくのであれば、
家賃も当然減るはず、ということです。
家主の利回り5%を維持しつつ、
建物の目減り(30年で0)を加味すると30年分の賃料はこうなります。
・減価償却を加味した30年分の賃料(含更新料):4,436万円
さらに持ち家の場合は様々な費用が発生します。
大きなものでは固定資産税と建物の修繕費でしょうか。
固定資産税はピンキリですが、
簡易的に年間10万円とします。
建物の修繕費もピンキリですが、
屋根や給湯類、配管等のメンテナンスを考えれば10年毎に200万円くらいはかかるのではないですかね?
マンションの修繕積立金くらいのコストは戸建てでもかかると考えておいた方がいいですね。
そうすると持ち家の主なコストは30年間で以下の通りとなります。
・住宅ローンの支払い利息 :1,875万円
・減価償却(建物価値の目減り):1,800万円
・固定資産税 : 300万円
・修繕費 : 600万円
______________________
・合計 :4,575万円
30年分の賃料は上記の通り、4,436万円ですから、
このケースで言えば賃貸の方がむしろトータルコストは若干、
低いということになりますね。
だからと言って、持ち家より賃貸の方が良いという気はありません。
お金は使う為にあるものですし、
気に入った家に住めるのはやはり幸せなことですから、
これぞと思う物件があれば購入してしまって良いと思います。
問題なのは、
「賃料がモッタイナイ」とか
「賃貸だと永遠に自分のものにならない」とか
「家賃より住宅ローンの方がオトクだ」というような、
勘違いをして、
盲目的に家を購入してしまうことですね。
④
上記のとおり、
賃貸も持ち家も経済合理性という意味では殆ど変わりありません。
それを理解した上で、柔軟性を維持したいなら賃貸のままで良いし、
やはりマイホームを手に入れたいということならば
家を購入すればいいですね。
私はマイホームというのは、
夢や自分の人生を実現するためのツールの1つだと思います。
そういう観点から購入を決めるものであって、
経済合理性で判断するものではないと思います。
くれぐれも
「家賃がモッタイナイ」という決まり文句に踊らされないよう気をつけてくださいね。
今日の桜は??
二尊院普賢象(にそんいんふげんぞう)
京都嵯峨野の二尊院にあった由緒ある名桜。
親木は枯死したが、
佐野藤右衛門氏の接木により後継樹が残っている。
花は菊桜系の濃紅色で、
花弁数は80~150枚あります。
今回はここまで・・
続きは次回に・・
Email Kyoto-ee@gaia.eonet.ne.jp
URL http://www.eonet.ne.jp/~kyoto-e