今日の日報に「議員の年金要望」として論説されています。「私利優先では通るまい」として「年金をあてににするような「人材」は、むしろいらない。」ということです。
2年前にもブログに書いていますが、我々3期以内地方議員にもすっきりとこないところがあります。
おさらいですが、廃止の原因は、議員数が減り源資不足になったからです。現に支給を受けている人、3期以上の議員は継続できるというものです。廃止とは言いますが、議員3期以内の人に限り廃止で、それ以外の人にとってはそのままなので本当の廃止ではありません。
ですが、そのための支給源資は国による地方への交付金補てんです。結局はその方法でそのまま継続できたのでは?と思います。源資の支出方法が変わっただけで、実態は変わりません。今後60年にわたり一兆円を超える公費負担となります。
新聞で言う今回の要望の件は、昨年末我が議会にも「町村議長会」の国への要望として通知がきていました。なんでこうころころ変わるのか?と、平議員は振り回されているようで不満を述べた記憶があります。前回の廃止にしても今回にしても少なくても「議長」の皆さんには直接関連してこないと思います。
がしかし、今回「私利私欲優先」で変えようとしているものでないことは議員は理解しています。
今回の「議員の年金要望」は、今後議員になる人や、前回の「廃止」もどきで切り捨てられた3期以内の議員(自分もですが)についての扱いのことになると思います。
現状は地方議員のなり手がなく、無投票選挙が増加しています。しかも、町村議員の議員報酬では家族のある若い議員になり手はありません。今の現状は「年金生活者の小遣い稼ぎ」となっている状況もないとはいえないという事もあります。そんな状況で本気で地元を何とかしようとする議会ができるのかという危機感があります。今回の要望がそれに効果があるのかどうかは別にして、問題の本質はそこのところです。
日報では「年金を当てにするような議員はいらない」と言っていますが、年金だけでなく、ある程度報酬もあてにしなければ専念できる議員は限られてきます。人間ですから、生活上「あてに」せざるを得ない実情もあるのです。議員とてカスミを食って生きているわけではありません。
新聞では「・・これを議員の立場の訴えとして聞く以上、どうにも違和感が拭えない。」と言っています。なるほど。
そう言われればそうかもしれません。
しかし、「議長会」が自分のことを言っているのではありません。新聞で言う「私利優先」ではなく、今後なる人「議員の人材」を呼び込むための対策とひとつです。今現在自分の老後を心配して議長会が意見書を出しているわけではありません。(すでに議長さん方は自分の老後は安泰なのですから。)全体的には議員のことで手前みそと疑われても仕方ないのですが、なぜこのような要望に至ったか問題の本質には触れずに、本質からずれた報道をされると読者はそのまま受け止めて、本当に私利私欲という「議員悪人イメージ」の増長になります。そうでなくても議員は批判の対象です。冷静・公平な立場で報道を願うものです。
最近、無投票選挙の弊害ということがなんとなく分かりつつあります。
次回の選挙も無投票になるのではないかと、それが心配です。そういう問題です。
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