彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

遠い遠い、村民と議会

2022年03月26日 | Weblog
 村民が 考えている議会と
 議員が 考える議会。
 
どちらも大きく隔たりがあります。
 
村民は議会と接点がないので知らない。よって想像できない。
議員は、あまり「議会」をよく理解していない節がある。
個人的意見ですが。
村民も議員も議会をよく分かっていないことになります。
 
議員もイチ村民であると言うのは紛れもない事実です。
 
そして、村民から与えられたから議員。というのも事実です。
これは自ら得たものではなく、
「与えられた」立場です。
 
自ら得ていくものは、立場を与えられたあとの中身だけです。
 
 
 最後の議員研修誌に、議会の在り方として気になっていた内容が取り上げられていました。
 
 何度もブログにも載せていますが、普代村議会が途中挫折した「住民と議会との意見交換会」があります。
 
地方議会人にも田口一博・新潟県立大学准教授の寄稿がそれについて載っています。
この方は盛岡の自治会館研修で数回お会いしたことがあります。
 
この先生の時、「住民との意見交換会」について、普代村の発表者として登壇しました。
 
趣旨が伝わらず、先生とちょっとかみ合わなかったような記憶があります。
 
 
 今度の寄稿でも田口先生が次のように言っています。
「議会報告会のようなものは、報告や説明と捉えられて拡がったが、出発点はそうではない。」
 
議会の調べたことや議論に対して「住民の皆さんはどう考えますか?」
という、話し合うきっかけをつくる会が本来の形であったと言っています。
 
ここのところの食い違いが発表で伝わらなかったと思います。
先生は説明会と捉えたのでしょうが、自分の趣旨はそうではないつもりでした。
 
普代村で一回目を実施したとき、「何か質問ありませんか?ではダメだよ。」
「テーマ」とか議会から「このことについてどう思うか?」とやるべきだ。
とある村民に意見をいただきました。
その通りなんです。
 
まさにそこの打ち合わせがないことは、当初の自分の想定からも予定外でした。
 
そのつもりで、前もって打ち合わせて進めるように提案していたのですが、
いきなり意見交換会の日程が決まり、「行き当たりばったり会」となったものです。
 
議会の意見とか調査結果の説明には、打ち合わせなしでは不可能です。
 
「議会の調査などの結果を説明し、それをもとに住民の意見を聞く
話し合いの場として議会が活動し、住民の声を施政にいかすことが
必要である。」とあります。
 
その通りでございます。
が、趣旨を理解して議会で打ち合わせして計画を立てる。
言葉では簡単ですが、実行となると議員の半分以上のやる気と、事務局次第です。
かなりハードルが高い。
 
議員と議会は間違いなく違います。
だから議会がどう動くかは重要です。
 
議員は辞職できますが、議会は日本国憲法で定められている議事機関です。
 

 もう1人の寄稿で市議会議員が載せています。
 
この方は「住民にとって役立つ議会は何をすればいいのか」として載せています。
非常に感銘深いものがありました。
 
講演もしていて、<地方議員の声>が寄せられ、それが載っています。
以下に3点。
 
〇多様な人材が議会に参加しても、
ムラ社会の長老議員が大きな顔をしていては、せっかくの人材も埋もれてしまうだけです。
どのように議会に風穴を開ければ良いのか?
 
〇「議会は何をしているのか分からない」と言われることが本当に多い。
私が頑張っているつもりでも、市民の方々に伝わらないのでは0点だ。
どのようにしたら伝えることができるのか。
 
〇わが町の議会には自分の損得でしか動かない議員が多い。
そういった人材しか集まらないのは住民の関心が低いのも大きく影響している。
こういった研修に来たことのない議員も多い。
今の状況でどうすれば、少しでもいい議会になっていくのでしょう。
 
  以上のような声が載っています。
「どうすればいい議会に・・」・・
議長に問題意識があるかどうかが大きいことは間違いなく言える。
 
みんな普代村の事では?と思うような声です。
 
そして、こうつなげています。
「実は私もこれらの壁にぶつかったことは何度もあります。
乗り越えるためには、志を同じくする同僚議員の協力や固い決意が必要です。
 
さまざまな抵抗から進歩へとつなげ、目標に向かってやり遂げなければなりません。」
と言っています。
 
本当にそう思いますが、
乗り越えさせたくない同僚議員の数に負ければそれまでです。
ここを乗り越えられれば、やることが増えて面倒くさくなるので大変です。
 
『「議会」の使命は与えられた権限を最大限行使し、「住民」の役に立つことです。
この使命はもちろん、すべての議員によって共有されているはずです。』と筆者。
 
与えられた権限を最大限行使し、
自分に都合よく使うこともまた可能。

なお、このブログは一方的なものではなく、コメント可能です。


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