彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

持ち込み拒否表明

2020年12月13日 | Weblog

 12月10日の定例議会で放射性廃棄物に関する条例が制定された。

普代村に持ち込みを拒否するという条例で、めでたく可決されました。

3月に「請願」があり、それを議会が受け入れ、議会の要請を村長が承諾して条例案を今回出したという形。

 議会でも言わせてもらいましたが、そもそもこんな条例を、各自治体がつくって住民や地域を守ろうとしなければならないこと自体が異常です。

政府VS地方自治体。お互い敵であるかのような状態です。

本来、政府が率先して危険可能性は排除し国民の安全を守るのが筋でしょう。

 

請願を提出した宮古の「三陸の海を守る会」の方も、可決前に2名で傍聴に来ていて、声を掛けられ驚きました。

いつも感心するのですが、沿岸の各議会に熱心にはたらきかけています。

かなりの勉強もして活動されています。

「海」は漁師の生活の糧です。

食の安全と職場の安全の話ですが、目に見えないことなので中々関心を持たれない。

「海は森の恋人」で知られる、畠山しげあつさんの磯焼けの海の栄養の話と同じです。

磯焼けが現在進行中で、アワビ不漁でも海の回復には言及しそうもない。

 話が違いますが、ノルウェーのサバは脂がのってうまい。

ノルウェーで獲れるからではなく、そういう漁の仕方をしているという。

資源を守り、小さいのは獲らずに育てる。脂ののっている時期にしかとらない。

それがブランドになる。そんな話をこの間、遠藤久慈市長としていたら、

市長が言うには、だからなのか、ノルウェーの漁師さんはみんな年収は日本円で1千万以上だと言っていた。

現在のような漁法になるには、やはり漁師からの反発はあったらしい。水産学者が言っていた。

知識ある人に従うことは大事ですね。

 

 原発施設の中でも、青森県の六ケ所村の施設は、更に危険な施設です。

結局はあそこが使用済み核燃料の最終処分場のような形になるのかも知れないと思ってしまう。

延々と続ける、成功しない更なる危険な燃料への変換実験。終わりのない悪循環です。

 

 昭和のはじめ、田野畑村に原発計画があり、それを阻止した保健師さんの本があります。

原発の危険性を漁民や議員に説いて回り、お金になびきそうな状態から村を守りました。

「無知の罪」という言葉を聞いたことがありますが、

知識と言うのは大切なんだと感じます。

知らなかったでは済まされない。ことは、結構あります。

 

日本に原発ができたのは、「無知」だったからだという可能性はないのでしょうか。

アメリカに従うしかなかったのでしょうが。

もう今は手遅れですが。

北海道の寿都町と神恵内村というところが、放射性廃棄物の受け入れ調査に手を上げました。

最初聞いた時、勇気があるなと思いました。

 

 結局は、どこかに処分するしかないものです。

増える一方で、国はさらに原発稼働を進めようとするし。

危険でどこでも受け入れたくない。

汚物の押し付け合いです。答えを見いだせない問題になっています。

安倍内閣の時は、その汚物生産施設を海外にまで売り込みました。

海外では、脱原発が進行していると言う時に。

国の姿勢の矛盾を感じます。今度のコロナ対応と全く同じです。

どうして政府と多くの国民との価値観は一致しないのでしょうか?

 


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