彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

山田町のNPO問題

2013年04月18日 | Weblog
今日の「日報論壇」を読んだ。山田町の方であったが、「町執行部は責任を棚上げし、議員は反省の様子はない。」「町民は血縁や利害関係で投票し、町民にも責任がないわけではない。」「今後は町全体の発展を考えた体制作りが課題」としている。

山田町に限らない、多くの問題を提起した内容であると感じながら読んだ。
勇気のある人だ。
山田町のことを真剣に考えていると思う。

○町長、町執行部の税金の使い方に対する住民への説明責任
○議員の行政の監視機能としての責任感、議会のあり方
○町民の選挙に対する姿勢の問題

     これらの問題は山田町だけではない。

<議会のあり方の問題>
町の執行部も震災後の山田町を何とかしようと、NPOに望みを拓して予算執行したものと思う。
その決定の過程がどのようなものなのかは分からない。
調査していればずさんなNPOであったのか分かったのだろうか?

そして議会が予算を議決するとき、執行側がどこまで調査したか確認し、議会自らも調査し、確実であると認定して議決するのだろうか?
私の浅い議会経験ではそうはなっていない。

多くの場合、全てお膳立てができたあと議会への報告があり、ある程度の質問はするが、疑問があっても議会自ら調査した上で回答を出すと言うことはない。
(その疑問は、内容を把握していないがための疑問が多い)

全て準備ができたあとなので、その過程は議員は分からない場合が多い。
その過程で、執行部側が十分な検討のうえ決めたものと思っている。

それを一からまた、議会で調査する、あるいはもう一度執行部側に調査し直しをさせるだけの根拠をつかんでいないと、現実的には否決、再調査は考えられない。

経験上はない。
本来はそれをするべきということは感じている。
だが、議会自ら調査するだけの体勢は整えられていないと言うのも現状である。
時間・人・予算。現在の議会費では間に合わないのが実情。

そこに執行部側と同じ調査能力を求めても不可能な気がする。

今回の問題の議案も、「町の復興のためのNPO予算」であり、町当局と同じように望みを拓して議決した予算であると思う。

逆に、議会が「よく調査もしないで予算を出すべきでない」いう態度に出れば復興が遅れ、「議会は何を考えているのか!」と言う事になった可能性もある。

擁護するわけではない。

議会のあり方の問題も大きな壁となっている。
山田町はわからないが、少なからず議会の議決に対する認識の甘さもあると思われる。

自分自身、本当にチェック機能を果たせるのか?と思うことがある。
議会が、議員が、本当に役に立っているのか?と思うことが多い。

日報論壇での内容は否定のしようもない。
実際はどうあれ、結果としての議会、議員の責任は重い。
責任としてはそのとおりなのだから。

執行側は経験ないが、議会を多少経験した者としては、山田町議会で今のNPOのずさんさを予算決議で指摘できたとは到底思えない。

そして、そのような今の議会のしくみはこれでいいのだろうか?

「けじめをつける」と言う意味ではわかるが、リコールで解決できる事ではないと思う。
解散して選挙しても、議員が全部入れ替わらないこともまた意味のないこと。


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