命の行進・２年目

孟子曰く、「恵王よ、どうして王はそう利益、利益と仰せられる。人が第一に気に掛けねばならないのは、仁（仁愛）と義（道義）の事です。王はまず我が国に利益があるようにと仰せられる。そして家来たちは何よりも、我が家が得するようにと言う。そういう風潮の中で庶民までがこぞって自分が得することだけを第一に考えている。この様に上下の者がこぞって利、利と、己の利ばかりを追求していく様では、この国はもうもはや危ういものだと言えるでしょう。」

　命の行進で全国の自治体への嘆願書に書かれていた文章の一部です。
こぞって経済、経済という今の世そのものでビックリ！です。　
耳、いや心の痛いお言葉です。

　命の行進は全国の原発を巡り、脱原発、憲法9条堅持、命の大切さを訴えて回っている。インド、ネパールなどのお坊さんが主だが、各地で一般のひとも一行に参加したりしている。
今年も4月28日、一宿一飯の宿に堀内漁村センターを紹介した。




　堀内出発の朝、少しの時間話を聞いた。
一般参加の千葉県の方で、放射能のホットスポットとなっている地の現状を訴えていた。
自分のまわりでは、被爆が原因と思われる死が多くなったという。
同じく茨城県の方は、自らが被爆し、ある病院でかたくなに否定されたといっていた。
他の病院から見てもらい、今でも抗生物質を服用しているという。

これらの話は絶対に表には出てこない。
国家権力の隠蔽体質であろうと言っていた。

広島に原爆が投下されたあと、病院では放射能による被害の状況、詳細を絶対に口外してはならぬという、アメリカ、政府からの圧力があったと聞く。
それを思い出した。