題名:試されるとき(60代男性Hさん)
1年以上別居していた妻と同居に戻って8年程になる。
別居していたときに妻から、DV加害者更生プログラムに通うように言われリエゾンを紹介された。
リエゾンに通い始めたが、妻から同居の許可はなかなか出なかった。
1年以上リエゾンに通った頃に、中島さんの仲介でやっと同居に戻ることができた。 同居に戻ったが、妻や家族との関係改善が順調に進んだ訳ではなかった。
同居に戻った頃は何度も中島さんに助けてもらった。 しかし、その回数は少しずつ減ってきたと思う。
3月で定年後の延長雇用期間が満了しリタイアになった。
子どもは巣立っており、これからは毎日妻と向き合った生活になる。
会社という逃げ場が無くなったのだ。
今、妻との関係は悪くはないと思っている。
でも、毎日が妻と二人の生活になり、衝突すること起きるかもしれない。
衝突しても上手くリカバリーできるだろうか。
リエゾンで学んだことが本当に理解できていたのか。
学んだことが実践できるだけの力が付いているのか。 これからが本当に試されるときになったのだと思う。
リエゾンからのコメント
時々、卒業後の夫婦からSOSが届きます。
夫からであったり、妻からであったり、ですが、学んだことを忘れがちになった時にバトルが復活しているように感じます。
男性の言い分はこうです。
こんなに頑張っているのに、まだ認めてくれない。あなたは全然変わっていない、と言われ心が折れそう。
妻の言い分はこうです。
喉元過ぎると気が緩んでる。また、私に(妻に)やってくれてもいいのに、とか、雰囲気を醸し出している。いつまでたっても自立できていない。
男性はインナーチェンジングセラピー後、かなりしっかりしますが、それでもなぜかしら甘えん坊さんが多いように感じます。もしかして男性の本能でしょうか。
だから
妻たちは「あなたは全然変わっていない。」と言います。
これは日常語だと思ってください。この言葉で心折れないで欲しいと思います。
なぜなら、男性の頑張りも、変わったところもちゃんとわかっているし、心の中では認めているのです。
でも少しでも昔に戻りたくないし、戻ってしまうことを恐れています。
だから厳しくなります。
上記記事のHさんは、何度も関門をくぐり抜けてきていますから、私は安心しています。