DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

もう戻りたくない

2020-01-24 22:13:54 | 【DV加害者更生教育プログラム】

「もう戻りたくない。」(30代男性Lさん)

 5月の初めから通い始めたリエゾン。最初はなぜ自分がそんなとこに通わなきゃいけないのか、私も悪いかもしれないが、発端は妻であって私の責任ではない、と投げやりな気分で通い始めた事を覚えています。
中島さんの講義を受けていても私が妻に今まで以上に我慢すれば良いぐらいに思っていました。ただ、職場でも人間関係に息苦しさを感じていた私にとって、もしかしたら現状から変われるかもと微かながら希望を持ったのも確かです。
 グループに通い始めて思ったのは、私も含めて過去の生い立ち、社会からの誤った情報などから自分の欲求を上手く伝えられない男性がとても多いということです。あれが欲しい、こうしたい、この仕事(家事)はやりたくないなど、妻にそれを上手く伝えられないかわりに、会話の中でパワーゲームや脅迫、恫喝、拗ねるなど欲求をストレートに伝えられずにそのような行為に走ってしまうメンバーが多いと感じました。妻に自分の欲求を伝えられないかわりに『察しろ』という感情が強くなってしまうためだと思います。
 現在、少しずつですが欲求を妻に伝えることへの抵抗感はなくなりつつあります。駆け引きをせずにに欲求を伝え、それが達成した時の幸福感は今までとは比べものにならない事を知ることが出来たからかもしれません。
今まで、中々近寄って来てくれなかった子どもが自ら私に笑顔でやって来てくれるのを見ると、以前に戻りたくもありません。
 もちろん、その間も妻との諍いはあります。今までと違うのは、妻はなぜそう考えたかを感じられるようになったことが大きいと感じています。
 最後に、何かを変えたいと思ったら早ければ早いほど第三者(リエゾンちょうふ)に相談すべきだったと今になって思えます。率先してリエゾンを発見し、しかも自ら通い始めた妻にはありがとうの言葉では足りないくらい感謝しています。私の学びの進捗をいつも気にしてくれて、我慢強く待っていてくれる事を尊敬しています。

リエゾンからのコメント

 Lさんがこれを書けるようになったとは、涙が出ますね。「妻を尊敬する。」なかなか言えない言葉です。
初めてお出でになった時、(俺悪いの?)とオーラが出ていましたね。それがパートナーを尊敬し、二度とあの状態には戻りたくない、とまで言えるようになったのですから。
Lさん夫婦二人が到達しつつある、親交親密な関係とは、本当に心地が良い状態なのです。親交親密な関係性を手に入れた時、「なぜこの女性を打ちのめしたいと思っていたのだろうか。」「一緒にいてこんなに安らげるのに。なぜそう思えなかったのだろうか。」と多くの男性は口にします。皆さんに早く知ってほしいのです。

今、目の前にいるあなたのパートナーは、戦う相手でもなく、やっつける相手でもなく、共に苦楽を分かち合えるかけがえのない人なのです。

その人を失ったとき、翻弄するでしょう。どう生きて行けば良いのか見えなくなることでしょう。

そうなる前に、あなたに出来ることがあるのです。

Lさん夫婦はもう大丈夫です。心地よさを知ったら、もう戻りたくないですから。あとは精進あるのみ!

http://liaison-chofu.com/

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