DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

卒業します!

2021-11-08 20:19:43 | 【DV加害者更生教育プログラム】

30代男性Yさん

リエゾンちょうふのみなさんに 感謝の気持ちを伝えたいと思います。  

 はじめは妻から一緒にリエゾンに行きたいと言うことで通い始めましたが、DV は自分とは無縁だと思っていたし、加害者になるとは夢にも思いもしなかったというのが本音です。いろいろと勉強していくうちにこれはDV だなとか、子供へのしつけもDV だったなと学び、自分の行動や考えを改めること多々ありました。

 今回、このような運びになりましたが本当に自分の頑張りとかではなく、妻の理解が一番大きなところで、卒業はゴールではなくR eスタートだと思いますし、これからも失敗はするかも知れませんが以前のような関係には成らないと断言出来ます。  

 以前の私は自分が正しくて間違えていないというのが、根本にあって人の言うことを素直に聞いたり、信じたりしていなかったのですが、今は妻だけでなく子供達に対しても1人の人間として本人の意見や考え方を尊重しています。  

 リエゾンのグループでは厳しい意見も頂きましたし、優しい言葉もたくさん頂き、気付きやきっかけ、考え方を変えたことも有りました。一番印象に残っているのはNさんの言葉で「自分のことしか考えてない人は1人になった方がいい」と言われて、その時はひとりの方がいいかもしれないと思うこともありましたが、家族と一緒にいるときの何気ないひとときに幸せを感じることもあり、なくしちゃいけないものだし、この日常は当たり前ではなく簡単に壊れてしまうこともある。でも絶対に壊してはいけないと思いました。  

 リエゾンに通う前はふたりの数年先を考えることが出来なくなっていて、早かれ遅かれ離婚という選択をしていたと思います。みなさんに出会わなければ今の家族関係は無かったと思います。 グループでみなさんの話しを聞いて、自分のことのように考えたり、話しを聞いてもらったり、人のことを一番考えた1年だったと思います。みなさんには感謝しかありません。1年1ヶ月でしたが私にとってとても貴重な時間でした。ありがとうございました。

 

リエゾンからのコメント

Yさん、卒業おめでとうございます。良かったですね。なかなか妻が卒業を許してくれることはないのです。なぜなら、グループは妻にとって、二人が煮詰まったときの最後の砦だからです。

妻から卒業の打診があった時、私はいつも「本当に安心できますか?親交親密な(対等尊重な)二人になっていますか?」と聞きます。

「はい」という言葉を聞くと「やった!親交親密な夫婦が増えた、という事は、子どもたちが救われた!」と思うのです。

子どもたちは敏感で、ちゃんと二人を見ています。だからお父さんとお母さんが何だか安心して話し合っている、って分かります。親に安心できると、自分の事を考えられるようになり、自分に目が向くようになります。

本来の子どもの仕事(自分の未来を考える)に戻れるのです。

 Yさんは昨年の9月にリエゾンに来ました。先に妻が来ていました。

グループに参加してもしばらくはお客様状態でした。男性の多くが勘違いするのですが、グループは不幸比べの場ではありません。あの家より俺はまだましだ、とか、そこじゃないのです。グループは妻との会話の練習の場です。つらい話、楽しい話、すべてが練習なのです。男性は、社会での会話は充分できるのですが、家庭での本音の会話が非常に下手なのです。

本音を伝えるとはどういうことなのかを、リエゾンでは学びます。

Yさんは途中から気が付きました。私はよく、グループには掴みにきた者勝ち、と言っています。掴みに来るとは自分から積極的に飛び込んで参加することです。感じたことを言葉で皆に聞いてもらう。手を挙げて発言していく。自分の体に敏感になり、今、誰の言葉が響いたのか、ドキドキするのは何故か、苦しく感じるのは何故か、あえて、言ってみる、のです。

沢山、練習できる場です。上手くできなくてよい場です。失敗から学ぶ場です。

そのことに気が付いたYさんは掴みに来ましたね。

成長ぶりが早かったです。

リエゾンの卒業生の特徴として、たまにグループに参加してくれるメンバーもチラホラいます。

Yさんも遠慮なく時々は顔出してくださいね。

卒業おめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

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