DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

感想を聞きました。その4

2013-09-01 10:05:16 | 交流分析
 
 Aさんの続き

 倉成央先生の特別講義(H.25.10.27実施)

 講義を受けた感想をまとめます。

 印象に残ったのは「感情の使い間違い(ラケット感情)」のことです。
 人間の本能的感情は、悲しみ、怖れ、怒りの3種類で、それ以外の感情はラケット感情である。
 イライラの多くは悲しみの感情の使い間違いであることが多い。
 自分に置き換えると、なぜイライラするのか。自分の主張が理解してもらえない。
 意見を採用して貰えない。無視される。などの時にイライラを生じていました。
 これは確かに、悲しみの感情であると理解できました。
 キレることは怖れの感情の使い間違いのことが多い。
 これも自分に置き換えると、自分の主義・主張を失う怖れやそれに伴う自信の喪失を
 怖れるからキレるのではないかと理解できました。
 切迫感も怖れの感情の使い間違いではないかとアドバイスを頂きました。
 時間に遅れ、信頼やチャンスを失う怖れが切迫感につながっていると気が付きました。

 感情を使い間違えていると、その感情は解消されないと伺いました。
 本能からくる感情は時間経過とともに薄らぐが、使い間違えている感情は昇華されないそうだ。

 感情の使い間違いが起きる原因は、自分がネガティブに考えている感情は
 使わないようにするので、別の感情を使ってしまうことが起こると教えて頂いた。
 親が否定的に思っている感情は使わない。確かに、親は怒らなかった。
 そしてイライラしていたのを間近に見ていました。私はそれを模倣していたのです。
 また、社会的な価値観による感情の抑圧も、感情の使い間違いを生む原因だそうです。
 人前で悲しみや怖れを出すことを恥ずかしいと思うと別の感情を出してしまう。
 自然な感情を素直に出すことが大切であると説明を受けました。

 感情の抑圧を無くすことは自分を楽にし、結果的には周囲の人間関係も改善される。
 悲しみや怖れの感情は相手に伝えても、関係悪化にはつながらない。
 しかし、それらの感情を怒りの感情に使え間違えてしまうと、周囲との軋轢は増すばかりだ。
 このような説明を受け、自己表現を素直に行うことの難しさと重要性を再認識しました。
 
 リエゾンで行っている肩もみも、相手に自分の要求を伝えるための練習で、
 相手に遠慮することなく、頼みたいことを上手く伝えるための良い訓練だと教えて貰いました。


 以上です。
 
 
 リエゾンからの解説
 
本物の感情は、怒り、悲しみ、怖れ、そして喜びと4つあります。
 喜びも本物の感情です。
 ラケット感情にも、怒り、怖れ、悲しみとあります。
 ラケット感情はまだまだ限りなく様々な感情があります。
 私たちは育つうちに間違った感情を使い慣れてしまいます。
 男性に多いのが、本当は悲しいのに怒りを出すことで親から承認される、そのために
 悲しい時に悲しめないということになります。
 女性に多いのが、本当は怒りを感じているのに、悲しがった方が
 親から認められる、だから、すぐ泣いて訴える、という感情の使い方となります。
 小さいころから慣れ親しんだ感情の間違った使い方は、人間関係に軋轢を起こすのです。
 自分の本物の感情をつかめるようになることがリエゾンでの目的の一つとなります。
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