Aさんの続き(H.10.25現在)
コラージュ療法について
幼稚園に通っていた頃、絵画教室に行かされました。先生は母に私の書いた絵の分析を話してい ました。 それを脇で聞き絵を書くことが出来なくなりました。
いまだに、絵を書くことが嫌いで下手です。
コラージュはその事の再来に思え、2〜3回で逃げ出す予定でした。
逃げ出す前に、分析が面倒な作品を作ってその解説を聞いてみようと思い直しました。
毎回のパターンを変えて、なるべく人が考えないような作品をつくりました。その様な作品なら何を言われ ても気になりません。
その様なことを何回か行うと、
コラージュが楽しみに変わりました。
先日、コラージュ分析の専門の先生の公演を聞き、自分の作品の分析を伺うことが出来ました。
話しを伺うまでは、分析結果を聞いてしまい、意図的に良い作品を作ってしまえば、分析の意味が無くなる と思っていました。
良いパターンの作品を作り続ければ、人の性格も良い方向変わって行くと教えて貰い半信半疑な状態です。
今は、その事が本当なのか自分を使って試してみたいと思っています。
コラージュとは、「糊で貼る」ことをいいます。雑誌などのページから気になるものを切り抜き
台紙に切り抜いたものを(ピースという)貼り付けていきます。
台紙は17色あり、その中から選び台紙を決めます。20世紀初め、ピカソやブラックにより始められたと
言われています。
日本でのコラージュは箱庭療法をモデルとしています。
箱庭療法は精神科医のローエンフェルトが、子どもたちの遊びの中に自分の心を
表現することに気付き、「世界技法」と名付け論文を発表しています。
この技法をローエンフェルトから学んだ、スイスのカルフは、ユングの分析心理学の考え方を
導入して、成人にも効果のある治療法として、発展させました。
カルフ女史は問題行動のある子どもたちが来所の際に
ある遊びから問題行動が収まっていったという遊びを治療法に発展させたものです。
横72×縦57×深さ7センチ内法の内側が青く塗ってある箱に、砂と遊具をその中に
おいていきます。準備されたこの遊具の量は小さな部屋がいっぱいになってしまうほです。
コラージュはこの箱庭療法を紙の台紙の上で行える療法です。遊具の代わりが
雑誌などの切り抜きになります。コラージュは箱庭療法の効果を手軽に場所を選ばずできる
効果的な治療法といえるでしょう。
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