ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.74
( 2023年1月12日)
(ブラジル要点)
・ 「INTERNATIONALIST 360°(1/11)」は、今回のクーデターの企てが「CIAの危険な策略」だったことを暴露している。「この作戦を今行う理由は、ブラジルがBRICSのロシア、インド、中国とともに、世界の地政学で再び地位を確立しようとしているからである」と。 / CIAのトップにはシュトラウス派のネオコンが配置されたという。
・ 1月8日のボルソナリスタによるクーデター未遂について、さまざまな暴露や指摘が出始めている。 / 2021年1月6日のトランプによるクーデター未遂に酷似しているが、実際に、ボルソナロの息子(議員)が事前にトランプおよびその戦略家スティーブ・バノンらと会談していた。 / 首都ブラジリアの治安に責任を持つ公安長官と知事がボルソナロに近い存在であり、ボルソナリスタの行動を規制せず、また数週間前から計画されていたが対策を取らなかった。 / ルーラの親人民的政策に対して大企業、アグリビジネスなどが激怒している。 / それがスローガンなどに反映し、ルーラとその政権への憎悪が現れている。
・ クーデターの目的は、軍に介入するよう説得して、選挙結果を破棄し、ルーラを退陣させ、ボルソナロを大統領に復帰させること。だが、軍は動かなかった。「国民の大規模な拒絶反応を考えると本当のクーデターを起こすことができず」動けなかった。 / 首都をはじめ各地で、労働組合や人民諸組織が民主主義とルーラ政権の防衛に総動員。 / キューバ、ベネズエラ、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ボリビア、ALBA、CELAC、などが、いち早くクーデターの企てを非難・糾弾。中国、ロシア、その他、全世界でも同様に。 / また、米国を含む先進諸国もルーラ政権支持表明。
・ ただし、「Granma(1/9 スペイン語)」は指摘する。米帝は「ルーラのような指導者を排除する必要がある」と。BRICSを弱体化させ、ラ米カリブ統合を阻止し、人民福祉政策の再実行を阻止することが必要だ、と。 / ベネズエラ社会主義統一党の第一副党首ディオスダド・カベージョは、クーデターの試みに米国が深く関わっていると非難(Plensa Latina 1/9)。クーデターの試みに対するバイデン政権の非難を虚偽としている。
【バイデン政権は、トランプとの対立関係があるのでトランプと親密なボルソナロを支持するわけにはいかないが、ルーラの反帝的政策や親人民的政策は阻止したいというジレンマにある。】
・ People's World(1/9)は、ファシズムの強大化を指摘。トランプやボルソナロが選挙で敗北したにもかかわらず「ファシズムの危険は成長し広がり続けている」と。 / ボルソナロの与党であった極右「自由党」は、上下両院で最大のブロックで、大手メディアも極右が支配している。 / Venezuelanalysis(1/9)に、今回の事件が「ブラジルの右翼勢力による長期にわたる不安定化キャンペーンの始まりを告げるものである可能性がある」という指摘も。
―― ―― ―― ―― ――
(ブラジル)
INTERNATIONALIST 360° on JANUARY 11, 2023 Pepe Escobar
Why the CIA Attempted a ‘Maidan Uprising’ in Brazil
(CIAがブラジルで「Maidan蜂起」を企てた理由)
ブラジルで起きたクーデターの失敗は、同国が東側との関係を強化しようとしている矢先の、最新のCIAの危険な策略である。 / 元米国情報当局者は、1月8日にブラジリアで行われた「Maidan」の再現がCIAの作戦であることを確認し、イランにおける最近のカラー革命の試みと結びつけた。 / 米国の情報筋によれば、この作戦(性急な計画の痕跡が見える)を今行う理由は、ブラジルが同じBRICSのロシア、インド、中国とともに、世界の地政学で再び地位を確立しようとしているからである。 / アルジェリア、アルゼンチン、イランがすでにBRICSへの参加を申請し、さらにサウジアラビア、トルコ、エジプト、アフガニスタン、インドネシアが関心を示している。 / 米国の情報筋は、CIAがブラジルでおこなった「Maidan」と、イランで最近行われた一連の街頭デモが、新たな「カラー革命」の一環としてCIAの手によって行われたことを、並列して説明している。 / CIAのトップに配置されたシュトラウス派のネオコンは、「東のG7」(近い将来の「BRICS+」)が急速に米ドルの軌道から外れていくことに憤慨している。 / ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と中国の秦剛新外相は、中国主導の「一帯一路構想(BRI)」とロシア主導の「ユーラシア経済連合(EAEU)」の合併を発表したばかりである。これは、21世紀最大の貿易・接続・開発プロジェクトである「中国新シルクロード」が、今さらに複合的になり拡大し続けていることを意味する。 / このことは、米ドルに代わる新たな国際貿易通貨の導入が、すでに様々なレベルで設計され、セットされていることを意味している。BRICSの内部での議論とは別に、EAEUと中国との間に設置された協議チームが重要なベクトルの一つとなっている。この協議が終了すれば、それが「BRI-EAEU」のパートナー諸国に提示され、もちろん、拡大した「BRICS+」にも提示されることになる。 / 米国は、ロシアと中国の戦略的パートナーシップによる協調的な行動によって、ゆっくりと、しかし確実にユーラシア大陸から追い出されつつある。 / 経済的には、米国の「西半球」、特に巨大なエネルギー資源を持つベネズエラが重要なターゲットとなる。そして、政治的には、この地域の主要なアクターはブラジルである。 / ワシントンが “我々の裏庭” と呼び続けるラテンアメリカで、中国やロシアの貿易や政治的影響力の拡大を阻止するためにあらゆる手段を講じるのが、シュトラウス派のネオコンの行動である。 / 最近の大統領選挙を前に、CIAがブラジル全土に何百もの資産(assets)を配備したことは周知の事実である。 / CIAのチャットは、2022年半ばから「ゴードン基地(Fort Gordon)」で傍受されていた。CIAの作戦の主要なターゲットは、ブラジルの選挙プロセスをあらゆる手段で信用を失墜させ、敗北したボルソナロがブラジルから逃亡し、ドナルド・トランプ前米大統領のMar-a-Lago邸に避難するという、現在解明されつつある事前設定の物語に道を開くことであった。スティーブ・バノンの助言を受けたボルソナロは、ルーラの就任式をスキップしてブラジルを脱出したが、遅かれ早かれ刑務所に入るかもしれないことを恐れているからである。 / ブラジリアの1月8日の素人っぽさは、CIAの計画者たちが自分たちの筋書きに迷い込んでしまったことを示唆している。 / はっきりしているのは、米国の強力な支配層の一定の派閥にとっては、何としてもトランプを排除することが「BRICS+」におけるブラジルの役割を潰すことよりも重要だということである。 / ルーラ内閣は閣僚の衝突が絶えず、数カ月前にはボルソナロを支持していたメンバーがいるなど、混乱状態にある。ルーラは「国民統合政府」と呼んでいるが、どちらかといえばつぎはぎ細工のようなものだ。 / ありそうなシナリオのひとつは、シュトラウス派のネオコンのシンクタンクやグローバル金融資本に仕えているブラジル軍の強力なセクターが、国民の大規模な拒絶反応を考えると本当のクーデターを起こすことができず、せいぜい「ソフトな」茶番劇で済ませなければならなかったということである。このことは、この自己顕示欲が強く、腐敗しきった軍部が、いかにブラジル社会から孤立しているかを物語っている。 / 深く憂慮すべきは、1月8日を非難するのは各方面から一致しているが、誰も責任を取らないことだ。 / 未来は不吉である。米国の体制は、中国に次ぐ高い潜在力を持つBRICS経済圏のブラジルが、ロシアと中国の戦略的パートナーシップと同調して、全面的に復活することを許さないだろうからである。
Peoples Dispatch January 10, 2023 by Vijay Prashad
The Brazilian hard right are already a political cliché
(ブラジルの強硬右翼はすでに政治的常套句になっている)
ルーラが倒した相手、ジャイル・ボルソナロ元大統領は、起訴を逃れるため、就任式前に米国フロリダ州オーランドに逃亡した。しかし、ボルソナロがブラジリアにいなかったとしても、ボルソナリスタ(彼の支持者として知られている人々)は、いたるところに目立った形で存在している。 / ブラジルの下院と上院で最大のブロックを持つ政党は極右の自由党であり、大統領在任中はボルソナロの政治的手段として機能した。議会にもソーシャルメディアにも、有害な右翼の汚点が残っている。 / ブラジリアの治安に責任があるAnderson Torres連邦管区公安長官とIbaneis Rocha連邦管区知事の2人は、ボルソナロに近い存在である。Torresは、ボルソナロ政権の閣僚で、事件発生時はオーランドで休暇中だった。Rochaは、午後から休みを取ったが、これは事件発生時にデスクにいたくないという意思表示だ。襲撃に加担したとして、トーレスは解任され、ロシャは停職処分になった。 / ブラジリアの街中に溢れるスローガンやサインは、ルーラと彼の親人民的な政権に対する憎悪の可能性を感じさせるものだった。ルーラが提案した改革に対して、大企業、主にアグリビジネス部門が激怒している。今回の襲撃は、2021年1月6日のドナルド・トランプ前米大統領支持者による米連邦議会議事堂襲撃事件と酷似している。
People's World January 9, 2023 BY C.J. ATKINS
Bolsonaro supporters execute Jan. 6-style fascist coup attempt in Brazil
(ボルソナロ支持者、「1月6日式」のファシスト・クーデター未遂をブラジルで実行)
2021年1月6日のトランプ大統領のクーデター未遂を彷彿とさせる光景の中、敗れたブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領の支持者は、日曜日(1/8)、議会、最高裁判所、大統領官邸を襲撃し、民主主義の転覆を自分たちで成し遂げようとした。 / 彼らの目的は、軍に介入するよう説得して、選挙結果を破棄し、ルーラ・ダ・シルバ新大統領を退陣させ、ボルソナロを大統領に復帰させることであった。 / 軍が蜂起の呼びかけを無視したため、ボルソナリスト勢力の反革命は大規模な破壊行為に発展した。一方、大統領以下、進歩的な勢力は、デモ隊がどのようにしてここまで企てたのか、早急に調査することを要求している。 / ルーラ大統領は、サンパウロで講演し、「ファシスト狂信者」によるクーデターをボルソナロが奨励したと非難し、地元警察が政府機関の保護を怠ったため、連邦政府に首都の治安を管理するよう指示する法令を発出した。 / 「ブラジル共産党」(PCdoB)のリーダーでルーラの科学技術相Luciana Santosは、クーデター参加者への「厳罰」を要求した。彼女は、政府ビルへの侵入を非難し、調査や処罰は実行犯だけでなく、組織や資金を提供した者にも及ぶべきだと述べた。 / ブラジル共産党「国家委員会」は、さらに直接的で、Ibaneis Rocha知事と連邦管区保安担当のAnderson Torres長官を、クーデター計画者が事前にその意図を明らかにしていたにもかかわらず、予防措置をとらなかったとして非難した。デモ隊を乗せた100台以上のバスが首都に到着した後も、地元当局は何の対策もとらなかった。Torresは解雇され、Rochaは最高裁の命令で一時的に解任された。 / ボルソナロの息子でブラジルの国民議会議員を務めるエドゥアルド・ボルソナロと、トランプおよびそのトップ戦略家のスティーブ・バノン、ジェイソン・ミラーの会談に多くの目が向けられている。 / バイデンは、クーデター未遂を非難するだけでなく、その指導者であるボルソナロ自身に対して行動を起こすよう、高まる圧力に直面している。 / トランプやボルソナロのような人物が選挙で敗北したにもかかわらず、ファシズムの危険は成長し広がり続けている。
Granma 9 de enero de 2023 Autor: Raúl Antonio Capote (スペイン語)
Jair Bolsonaro y el remake del golpe fracasado
(ジャイル・ボルソナロと失敗したクーデターの作り直し)
米帝とその同盟国、共犯者、下僕は、何としてもルーラのような指導者を排除する必要がある。 / 偶然か、賢明な選択か、あるいは寡頭政治と米国特務機関の計画的な構築によるものか、富豪の「救世主」であり、ブラジル前大統領で米国利益の無条件下僕であるジャイル・ボルソナロは、前米大統領ドナルド・トランプとこれ以上ないほど似ている。 / ブラジルはワシントンのトロイの木馬となった。PT政権の多くの分野、特に経済と社会における紛れもない進歩は、南米の模倣者によって「模範的に」解体された。 / 挙句の果てに、彼に従う暗愚で狂信的な勢力が、国民議会議事堂、プラナート宮殿、連邦最高裁判所にまで侵入してきた。もちろん、それが1月初めのことであったのは偶然ではない。 / クーデターの企ては、ブラジルや大陸の超右翼が、ルーラ・ダ・シルバ政権に代表される自分たちの利益への危険に直面し、大量の自暴自棄を免れない計画的な行為である。1月8日の破壊行為と反民主主義的行為につながる陰謀は、もっと以前から始まっていた。 / 米帝とその同盟者、共犯者、召使は、何としてもルーラのような指導者を排除し、ブラジルをBRICSグループから遠ざけ、ラ米統合を阻止し、銀行とサービスを民営化し、PT政権時代に何百万人ものブラジル人に恩恵を与えた公共政策の再実行を阻止し、国の巨大な富への支配を深化させることが必要だ。
Venezuelanalysis Jan 9th 2023 By José Luis Granados Ceja
Venezuela’s Maduro Denounces ‘Neo-Fascist’ Coup Attempt in Brazil
(マドゥーロ大統領、ブラジルでの「ネオ・ファシスト」によるクーデター未遂を糾弾)
【注目点のみ】 この反政府デモは、ソーシャル・メディアのプラットフォーム上で数週間前から計画されており、主催者は暴力的な占拠を実行する意図を明確にしていた。地元知事でボルソナロの盟友であるイバネイス・ロチャが支配するブラジリアの軍国主義警察は、それにもかかわらず、襲撃を防ぐための対策を講じなかった。 / ルーラは特に、州警察が暴徒を止めるために何もしなかったと非難した。最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事は、この事件でロチャに90日間の罷免を命じた。 / ルーラの就任式から1週間後というブラジリアでの抗議活動のタイミングは、ベネズエラやボリビアで行われてきたような、ブラジルの右翼勢力による長期にわたる不安定化キャンペーンの始まりを告げるものである可能性がある。ボルソナロの支持者は、日曜日から月曜日にかけていくつかの都市で抗議活動を続け、大統領報道官はデモ隊が道路や石油精製所へのアクセスを遮断しようとしていると主張した。
Plensa Latina January 9, 2023 Published by: Pavel López Lazo
PSUV condemns U.S. involvement in Brazil´s insurrection
(PSUV、ブラジルの反乱への米国の関与を非難)
ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)のディオスダド・カベージョ第一副党首は、月曜日(1/9)、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領に対する日曜日(1/8)のクーデターの試みに米国が深く関わっていることを非難した。 / カベージョは、月曜日の記者会見で、極右のボルソナロ支持者による日曜日の暴力行為に対する米国の非難を虚偽であると考察している。
teleSUR Published 9 January 2023
Brazilian Organizations Mobilize in Defense of Democracy
(ブラジルの諸組織が民主主義の防衛のために総動員)
デモ行進は、マナウス、アラゴアス、ペルナンブコ、サンパウロ大通り、ブラジリアなど、国内のいくつもの地域で行われた。 / 呼びかけたのは各地の人民運動や労働組合で、ブラジリア(首都)のPlanalto宮殿(行政府の所在地)、議会、連邦最高裁判所の本部を襲撃した人々について、「ファシストに恩赦なし」などのスローガンを叫んでいる。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2023.01.11 Wednesday)に全訳あり】
teleSUR Published 9 January 2023
World Leaders Condemn Attempted Coup in Brazil
(世界の指導者たちがブラジルのクーデター未遂を非難)
これまでのところ、ロシア、中国、米国、ドイツ、イタリア、ギリシャ、アルジェリアなどの国々が、ブラジルの民主主義を不安定にしようとする試みを厳しく拒絶している。
【teleSUR(1/8)でキューバ、ベネズエラ、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ボリビア、ALBAなどが、いち早く非難、糾弾。 / Plensa Latinaでも次々に報じられている。PueblaグループやCELACも含めて。】
Peoples Dispatch January 09, 2023 by Brasil de Fato
Understand the complicity of the Federal District’s governor in the coup attempt in Brazil
(ブラジルでのクーデター未遂に連邦区知事が加担していることを理解せよ)
イバネイス・ロチャ知事は、公安にボルソナリスタを選び、警察権力と結託していると批判されている。 / 連邦管区のイバネイス・ロチャ知事(MDB)は、1月8日の午後にブラジリアで起きた破壊行為の直接的な責任者の一人と見なされる可能性がある。
Peoples Dispatch January 08, 2023 by Peoples Dispatch
Coup attempt: Bolsonaro supporters invade Congress, Supreme Court, and office of President in Brasilia
(クーデター未遂:ボルソナロ支持者がブラジリアの議会、最高裁、大統領府へ侵攻)
ジャイル・ボルソナロ前大統領の支持者は、1月8日、ブラジリアで憲兵隊と国家治安部隊の封鎖を突破し、最高連邦裁判所、国民議会、大統領府に侵入した。 / ルーラ大統領、ブラジリアの公安に連邦政府の介入を要請 クーデター未遂事件から1時間後、ルーラ大統領は記者会見を開き、事態を非難するとともに、今回の行動に対する政府の対応を発表した。ブラジリアの公権力がクーデター未遂に加担したことを批判した後、1月31日まで連邦管区の公安に連邦政府が介入するための政令に署名することを発表した。 / ボルソナロは沈黙 2022年12月30日にフロリダに逃亡したジャイル・ボルソナロ前大統領は、この状況についてまだコメントを出していない。
Plensa Latina January 8, 2023 Published by: Martin Hacthoun
Regional leaders back Lula, reject attempted coup
(地域の指導者たちがルーラ大統領を支持し、クーデター未遂を拒否)
ラ米カリブ諸国の要人たちは、本日(1/8)、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領への全面支援を表明し、ジャイル・ボルソナロ前大統領の信奉者たちの一群によるクーデター未遂を拒否した。
teleSUR Published 8 January 2023
Latin American Leaders Reject Anti-democratic Coup in Brazil
(ラテンアメリカの指導者たちはブラジルの反民主主義的なクーデターを拒否する)
【キューバ、ベネズエラ、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ボリビア、ALBAなど】
teleSUR Published 8 January 2023
Pro-Bolsonaro Supporters Invade Congress and Supreme Court
(親ボルソナロ支持者が議会と最高裁に侵入)
ボルソナロ前大統領の支持者は、この日曜日(1/8)、ブラジリアの省庁のEsplanade(遊歩道)で憲兵隊と国家保安隊の封鎖を破り、力づくで国民議会を占拠した。 / ボルソナリスタのデモ隊は、選挙結果を受け入れず議会周辺に侵入し、政府宮殿に向かっていたところをブラジリアの警察によって催涙弾で制圧された。
( 2023年1月12日)
(ブラジル要点)
・ 「INTERNATIONALIST 360°(1/11)」は、今回のクーデターの企てが「CIAの危険な策略」だったことを暴露している。「この作戦を今行う理由は、ブラジルがBRICSのロシア、インド、中国とともに、世界の地政学で再び地位を確立しようとしているからである」と。 / CIAのトップにはシュトラウス派のネオコンが配置されたという。
・ 1月8日のボルソナリスタによるクーデター未遂について、さまざまな暴露や指摘が出始めている。 / 2021年1月6日のトランプによるクーデター未遂に酷似しているが、実際に、ボルソナロの息子(議員)が事前にトランプおよびその戦略家スティーブ・バノンらと会談していた。 / 首都ブラジリアの治安に責任を持つ公安長官と知事がボルソナロに近い存在であり、ボルソナリスタの行動を規制せず、また数週間前から計画されていたが対策を取らなかった。 / ルーラの親人民的政策に対して大企業、アグリビジネスなどが激怒している。 / それがスローガンなどに反映し、ルーラとその政権への憎悪が現れている。
・ クーデターの目的は、軍に介入するよう説得して、選挙結果を破棄し、ルーラを退陣させ、ボルソナロを大統領に復帰させること。だが、軍は動かなかった。「国民の大規模な拒絶反応を考えると本当のクーデターを起こすことができず」動けなかった。 / 首都をはじめ各地で、労働組合や人民諸組織が民主主義とルーラ政権の防衛に総動員。 / キューバ、ベネズエラ、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ボリビア、ALBA、CELAC、などが、いち早くクーデターの企てを非難・糾弾。中国、ロシア、その他、全世界でも同様に。 / また、米国を含む先進諸国もルーラ政権支持表明。
・ ただし、「Granma(1/9 スペイン語)」は指摘する。米帝は「ルーラのような指導者を排除する必要がある」と。BRICSを弱体化させ、ラ米カリブ統合を阻止し、人民福祉政策の再実行を阻止することが必要だ、と。 / ベネズエラ社会主義統一党の第一副党首ディオスダド・カベージョは、クーデターの試みに米国が深く関わっていると非難(Plensa Latina 1/9)。クーデターの試みに対するバイデン政権の非難を虚偽としている。
【バイデン政権は、トランプとの対立関係があるのでトランプと親密なボルソナロを支持するわけにはいかないが、ルーラの反帝的政策や親人民的政策は阻止したいというジレンマにある。】
・ People's World(1/9)は、ファシズムの強大化を指摘。トランプやボルソナロが選挙で敗北したにもかかわらず「ファシズムの危険は成長し広がり続けている」と。 / ボルソナロの与党であった極右「自由党」は、上下両院で最大のブロックで、大手メディアも極右が支配している。 / Venezuelanalysis(1/9)に、今回の事件が「ブラジルの右翼勢力による長期にわたる不安定化キャンペーンの始まりを告げるものである可能性がある」という指摘も。
―― ―― ―― ―― ――
(ブラジル)
INTERNATIONALIST 360° on JANUARY 11, 2023 Pepe Escobar
Why the CIA Attempted a ‘Maidan Uprising’ in Brazil
(CIAがブラジルで「Maidan蜂起」を企てた理由)
ブラジルで起きたクーデターの失敗は、同国が東側との関係を強化しようとしている矢先の、最新のCIAの危険な策略である。 / 元米国情報当局者は、1月8日にブラジリアで行われた「Maidan」の再現がCIAの作戦であることを確認し、イランにおける最近のカラー革命の試みと結びつけた。 / 米国の情報筋によれば、この作戦(性急な計画の痕跡が見える)を今行う理由は、ブラジルが同じBRICSのロシア、インド、中国とともに、世界の地政学で再び地位を確立しようとしているからである。 / アルジェリア、アルゼンチン、イランがすでにBRICSへの参加を申請し、さらにサウジアラビア、トルコ、エジプト、アフガニスタン、インドネシアが関心を示している。 / 米国の情報筋は、CIAがブラジルでおこなった「Maidan」と、イランで最近行われた一連の街頭デモが、新たな「カラー革命」の一環としてCIAの手によって行われたことを、並列して説明している。 / CIAのトップに配置されたシュトラウス派のネオコンは、「東のG7」(近い将来の「BRICS+」)が急速に米ドルの軌道から外れていくことに憤慨している。 / ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と中国の秦剛新外相は、中国主導の「一帯一路構想(BRI)」とロシア主導の「ユーラシア経済連合(EAEU)」の合併を発表したばかりである。これは、21世紀最大の貿易・接続・開発プロジェクトである「中国新シルクロード」が、今さらに複合的になり拡大し続けていることを意味する。 / このことは、米ドルに代わる新たな国際貿易通貨の導入が、すでに様々なレベルで設計され、セットされていることを意味している。BRICSの内部での議論とは別に、EAEUと中国との間に設置された協議チームが重要なベクトルの一つとなっている。この協議が終了すれば、それが「BRI-EAEU」のパートナー諸国に提示され、もちろん、拡大した「BRICS+」にも提示されることになる。 / 米国は、ロシアと中国の戦略的パートナーシップによる協調的な行動によって、ゆっくりと、しかし確実にユーラシア大陸から追い出されつつある。 / 経済的には、米国の「西半球」、特に巨大なエネルギー資源を持つベネズエラが重要なターゲットとなる。そして、政治的には、この地域の主要なアクターはブラジルである。 / ワシントンが “我々の裏庭” と呼び続けるラテンアメリカで、中国やロシアの貿易や政治的影響力の拡大を阻止するためにあらゆる手段を講じるのが、シュトラウス派のネオコンの行動である。 / 最近の大統領選挙を前に、CIAがブラジル全土に何百もの資産(assets)を配備したことは周知の事実である。 / CIAのチャットは、2022年半ばから「ゴードン基地(Fort Gordon)」で傍受されていた。CIAの作戦の主要なターゲットは、ブラジルの選挙プロセスをあらゆる手段で信用を失墜させ、敗北したボルソナロがブラジルから逃亡し、ドナルド・トランプ前米大統領のMar-a-Lago邸に避難するという、現在解明されつつある事前設定の物語に道を開くことであった。スティーブ・バノンの助言を受けたボルソナロは、ルーラの就任式をスキップしてブラジルを脱出したが、遅かれ早かれ刑務所に入るかもしれないことを恐れているからである。 / ブラジリアの1月8日の素人っぽさは、CIAの計画者たちが自分たちの筋書きに迷い込んでしまったことを示唆している。 / はっきりしているのは、米国の強力な支配層の一定の派閥にとっては、何としてもトランプを排除することが「BRICS+」におけるブラジルの役割を潰すことよりも重要だということである。 / ルーラ内閣は閣僚の衝突が絶えず、数カ月前にはボルソナロを支持していたメンバーがいるなど、混乱状態にある。ルーラは「国民統合政府」と呼んでいるが、どちらかといえばつぎはぎ細工のようなものだ。 / ありそうなシナリオのひとつは、シュトラウス派のネオコンのシンクタンクやグローバル金融資本に仕えているブラジル軍の強力なセクターが、国民の大規模な拒絶反応を考えると本当のクーデターを起こすことができず、せいぜい「ソフトな」茶番劇で済ませなければならなかったということである。このことは、この自己顕示欲が強く、腐敗しきった軍部が、いかにブラジル社会から孤立しているかを物語っている。 / 深く憂慮すべきは、1月8日を非難するのは各方面から一致しているが、誰も責任を取らないことだ。 / 未来は不吉である。米国の体制は、中国に次ぐ高い潜在力を持つBRICS経済圏のブラジルが、ロシアと中国の戦略的パートナーシップと同調して、全面的に復活することを許さないだろうからである。
Peoples Dispatch January 10, 2023 by Vijay Prashad
The Brazilian hard right are already a political cliché
(ブラジルの強硬右翼はすでに政治的常套句になっている)
ルーラが倒した相手、ジャイル・ボルソナロ元大統領は、起訴を逃れるため、就任式前に米国フロリダ州オーランドに逃亡した。しかし、ボルソナロがブラジリアにいなかったとしても、ボルソナリスタ(彼の支持者として知られている人々)は、いたるところに目立った形で存在している。 / ブラジルの下院と上院で最大のブロックを持つ政党は極右の自由党であり、大統領在任中はボルソナロの政治的手段として機能した。議会にもソーシャルメディアにも、有害な右翼の汚点が残っている。 / ブラジリアの治安に責任があるAnderson Torres連邦管区公安長官とIbaneis Rocha連邦管区知事の2人は、ボルソナロに近い存在である。Torresは、ボルソナロ政権の閣僚で、事件発生時はオーランドで休暇中だった。Rochaは、午後から休みを取ったが、これは事件発生時にデスクにいたくないという意思表示だ。襲撃に加担したとして、トーレスは解任され、ロシャは停職処分になった。 / ブラジリアの街中に溢れるスローガンやサインは、ルーラと彼の親人民的な政権に対する憎悪の可能性を感じさせるものだった。ルーラが提案した改革に対して、大企業、主にアグリビジネス部門が激怒している。今回の襲撃は、2021年1月6日のドナルド・トランプ前米大統領支持者による米連邦議会議事堂襲撃事件と酷似している。
People's World January 9, 2023 BY C.J. ATKINS
Bolsonaro supporters execute Jan. 6-style fascist coup attempt in Brazil
(ボルソナロ支持者、「1月6日式」のファシスト・クーデター未遂をブラジルで実行)
2021年1月6日のトランプ大統領のクーデター未遂を彷彿とさせる光景の中、敗れたブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領の支持者は、日曜日(1/8)、議会、最高裁判所、大統領官邸を襲撃し、民主主義の転覆を自分たちで成し遂げようとした。 / 彼らの目的は、軍に介入するよう説得して、選挙結果を破棄し、ルーラ・ダ・シルバ新大統領を退陣させ、ボルソナロを大統領に復帰させることであった。 / 軍が蜂起の呼びかけを無視したため、ボルソナリスト勢力の反革命は大規模な破壊行為に発展した。一方、大統領以下、進歩的な勢力は、デモ隊がどのようにしてここまで企てたのか、早急に調査することを要求している。 / ルーラ大統領は、サンパウロで講演し、「ファシスト狂信者」によるクーデターをボルソナロが奨励したと非難し、地元警察が政府機関の保護を怠ったため、連邦政府に首都の治安を管理するよう指示する法令を発出した。 / 「ブラジル共産党」(PCdoB)のリーダーでルーラの科学技術相Luciana Santosは、クーデター参加者への「厳罰」を要求した。彼女は、政府ビルへの侵入を非難し、調査や処罰は実行犯だけでなく、組織や資金を提供した者にも及ぶべきだと述べた。 / ブラジル共産党「国家委員会」は、さらに直接的で、Ibaneis Rocha知事と連邦管区保安担当のAnderson Torres長官を、クーデター計画者が事前にその意図を明らかにしていたにもかかわらず、予防措置をとらなかったとして非難した。デモ隊を乗せた100台以上のバスが首都に到着した後も、地元当局は何の対策もとらなかった。Torresは解雇され、Rochaは最高裁の命令で一時的に解任された。 / ボルソナロの息子でブラジルの国民議会議員を務めるエドゥアルド・ボルソナロと、トランプおよびそのトップ戦略家のスティーブ・バノン、ジェイソン・ミラーの会談に多くの目が向けられている。 / バイデンは、クーデター未遂を非難するだけでなく、その指導者であるボルソナロ自身に対して行動を起こすよう、高まる圧力に直面している。 / トランプやボルソナロのような人物が選挙で敗北したにもかかわらず、ファシズムの危険は成長し広がり続けている。
Granma 9 de enero de 2023 Autor: Raúl Antonio Capote (スペイン語)
Jair Bolsonaro y el remake del golpe fracasado
(ジャイル・ボルソナロと失敗したクーデターの作り直し)
米帝とその同盟国、共犯者、下僕は、何としてもルーラのような指導者を排除する必要がある。 / 偶然か、賢明な選択か、あるいは寡頭政治と米国特務機関の計画的な構築によるものか、富豪の「救世主」であり、ブラジル前大統領で米国利益の無条件下僕であるジャイル・ボルソナロは、前米大統領ドナルド・トランプとこれ以上ないほど似ている。 / ブラジルはワシントンのトロイの木馬となった。PT政権の多くの分野、特に経済と社会における紛れもない進歩は、南米の模倣者によって「模範的に」解体された。 / 挙句の果てに、彼に従う暗愚で狂信的な勢力が、国民議会議事堂、プラナート宮殿、連邦最高裁判所にまで侵入してきた。もちろん、それが1月初めのことであったのは偶然ではない。 / クーデターの企ては、ブラジルや大陸の超右翼が、ルーラ・ダ・シルバ政権に代表される自分たちの利益への危険に直面し、大量の自暴自棄を免れない計画的な行為である。1月8日の破壊行為と反民主主義的行為につながる陰謀は、もっと以前から始まっていた。 / 米帝とその同盟者、共犯者、召使は、何としてもルーラのような指導者を排除し、ブラジルをBRICSグループから遠ざけ、ラ米統合を阻止し、銀行とサービスを民営化し、PT政権時代に何百万人ものブラジル人に恩恵を与えた公共政策の再実行を阻止し、国の巨大な富への支配を深化させることが必要だ。
Venezuelanalysis Jan 9th 2023 By José Luis Granados Ceja
Venezuela’s Maduro Denounces ‘Neo-Fascist’ Coup Attempt in Brazil
(マドゥーロ大統領、ブラジルでの「ネオ・ファシスト」によるクーデター未遂を糾弾)
【注目点のみ】 この反政府デモは、ソーシャル・メディアのプラットフォーム上で数週間前から計画されており、主催者は暴力的な占拠を実行する意図を明確にしていた。地元知事でボルソナロの盟友であるイバネイス・ロチャが支配するブラジリアの軍国主義警察は、それにもかかわらず、襲撃を防ぐための対策を講じなかった。 / ルーラは特に、州警察が暴徒を止めるために何もしなかったと非難した。最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事は、この事件でロチャに90日間の罷免を命じた。 / ルーラの就任式から1週間後というブラジリアでの抗議活動のタイミングは、ベネズエラやボリビアで行われてきたような、ブラジルの右翼勢力による長期にわたる不安定化キャンペーンの始まりを告げるものである可能性がある。ボルソナロの支持者は、日曜日から月曜日にかけていくつかの都市で抗議活動を続け、大統領報道官はデモ隊が道路や石油精製所へのアクセスを遮断しようとしていると主張した。
Plensa Latina January 9, 2023 Published by: Pavel López Lazo
PSUV condemns U.S. involvement in Brazil´s insurrection
(PSUV、ブラジルの反乱への米国の関与を非難)
ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)のディオスダド・カベージョ第一副党首は、月曜日(1/9)、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領に対する日曜日(1/8)のクーデターの試みに米国が深く関わっていることを非難した。 / カベージョは、月曜日の記者会見で、極右のボルソナロ支持者による日曜日の暴力行為に対する米国の非難を虚偽であると考察している。
teleSUR Published 9 January 2023
Brazilian Organizations Mobilize in Defense of Democracy
(ブラジルの諸組織が民主主義の防衛のために総動員)
デモ行進は、マナウス、アラゴアス、ペルナンブコ、サンパウロ大通り、ブラジリアなど、国内のいくつもの地域で行われた。 / 呼びかけたのは各地の人民運動や労働組合で、ブラジリア(首都)のPlanalto宮殿(行政府の所在地)、議会、連邦最高裁判所の本部を襲撃した人々について、「ファシストに恩赦なし」などのスローガンを叫んでいる。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2023.01.11 Wednesday)に全訳あり】
teleSUR Published 9 January 2023
World Leaders Condemn Attempted Coup in Brazil
(世界の指導者たちがブラジルのクーデター未遂を非難)
これまでのところ、ロシア、中国、米国、ドイツ、イタリア、ギリシャ、アルジェリアなどの国々が、ブラジルの民主主義を不安定にしようとする試みを厳しく拒絶している。
【teleSUR(1/8)でキューバ、ベネズエラ、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ボリビア、ALBAなどが、いち早く非難、糾弾。 / Plensa Latinaでも次々に報じられている。PueblaグループやCELACも含めて。】
Peoples Dispatch January 09, 2023 by Brasil de Fato
Understand the complicity of the Federal District’s governor in the coup attempt in Brazil
(ブラジルでのクーデター未遂に連邦区知事が加担していることを理解せよ)
イバネイス・ロチャ知事は、公安にボルソナリスタを選び、警察権力と結託していると批判されている。 / 連邦管区のイバネイス・ロチャ知事(MDB)は、1月8日の午後にブラジリアで起きた破壊行為の直接的な責任者の一人と見なされる可能性がある。
Peoples Dispatch January 08, 2023 by Peoples Dispatch
Coup attempt: Bolsonaro supporters invade Congress, Supreme Court, and office of President in Brasilia
(クーデター未遂:ボルソナロ支持者がブラジリアの議会、最高裁、大統領府へ侵攻)
ジャイル・ボルソナロ前大統領の支持者は、1月8日、ブラジリアで憲兵隊と国家治安部隊の封鎖を突破し、最高連邦裁判所、国民議会、大統領府に侵入した。 / ルーラ大統領、ブラジリアの公安に連邦政府の介入を要請 クーデター未遂事件から1時間後、ルーラ大統領は記者会見を開き、事態を非難するとともに、今回の行動に対する政府の対応を発表した。ブラジリアの公権力がクーデター未遂に加担したことを批判した後、1月31日まで連邦管区の公安に連邦政府が介入するための政令に署名することを発表した。 / ボルソナロは沈黙 2022年12月30日にフロリダに逃亡したジャイル・ボルソナロ前大統領は、この状況についてまだコメントを出していない。
Plensa Latina January 8, 2023 Published by: Martin Hacthoun
Regional leaders back Lula, reject attempted coup
(地域の指導者たちがルーラ大統領を支持し、クーデター未遂を拒否)
ラ米カリブ諸国の要人たちは、本日(1/8)、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ大統領への全面支援を表明し、ジャイル・ボルソナロ前大統領の信奉者たちの一群によるクーデター未遂を拒否した。
teleSUR Published 8 January 2023
Latin American Leaders Reject Anti-democratic Coup in Brazil
(ラテンアメリカの指導者たちはブラジルの反民主主義的なクーデターを拒否する)
【キューバ、ベネズエラ、アルゼンチン、メキシコ、コロンビア、チリ、ボリビア、ALBAなど】
teleSUR Published 8 January 2023
Pro-Bolsonaro Supporters Invade Congress and Supreme Court
(親ボルソナロ支持者が議会と最高裁に侵入)
ボルソナロ前大統領の支持者は、この日曜日(1/8)、ブラジリアの省庁のEsplanade(遊歩道)で憲兵隊と国家保安隊の封鎖を破り、力づくで国民議会を占拠した。 / ボルソナリスタのデモ隊は、選挙結果を受け入れず議会周辺に侵入し、政府宮殿に向かっていたところをブラジリアの警察によって催涙弾で制圧された。