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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.59

2022-08-19 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.59
( 2022年8月18日 )


(コロンビア要点)
・ 8月7日、ペトロ大統領・マルケス副大統領が就任。 / ペトロの就任演説は、新たな時代を切り開いていこうとする意欲に満ちている。和平の完全実施・平和の実現、社会的弱者対策・貧困対策、教育改革、気候変動対策・環境保全、男女平等、人民との対話による政治、汚職との闘いなどに言及、そして「麻薬戦争」にも言及した。
・ 特に米国の「麻薬戦争」については、見せかけのものであって左翼グループ弾圧のためのものと厳しく批判し、真の麻薬撲滅を主張。 / 和平の完全実現へ向けて、キューバなどを仲介に「民族解放軍(FLN)」との交渉再開へ。 / ベネズエラとの関係改善。閉鎖されていた国境を再開し、双方の領事館の再開と大使の赴任。 / 副大統領マルケスがブラジル、アルゼンチン、チリ、ボリビア、メキシコを歴訪し、左翼政権や社会的諸組織と会談し交流。
・ INTERNATIONALIST 360°が、1980年代のM-19(ペトロもその一員であった)による武力闘争から現在までを、超長文の「綿密な分析」で解説している。その要点部分を要約的に取り出した(それでもかなり長い)。 / 「歴史的盟約」は昨年2月に正式に誕生。左派と中道左派を結集し、議会での過半数獲得と大統領選での勝利を目指した。 / 若者、女性、農民、労働者、社会的に排除されてきた人々が「歴史的盟約」を支持し、昨年4月末からの大闘争で街頭に。その「名もない人々(ノーボディ)」たちが、弾圧を乗り越え闘いを持続させ拡大し、大規模なレベルの組織化と意識改革を実現し、コロンビア初の左翼政権を現実のものにした。 / 民主的進歩的勢力の統一政府を目指したペトロは、「まず第一にコロンビアにおける前近代――封建制および新しい奴隷制――を超えなければならない」とした。 / フランシア・マルケスは、ペトロにとってだけでなくコロンビアの「名もない人々」にとっても欠くことのできない人物。マルケスに自分を重ねる人は男女ともに多い。等々。
・ 米国は、すぐにペトロの勝利を認め、早々と代表団を派遣した。そのことに関して次のように説明されている。「政権との対話を確立した最初の外国代表団のひとつがバイデン政権であった」が、「コロンビアの経済的、政治的、軍事的な対米依存関係は、歴史的盟約の任期中に終わることはないという前提からすれば」それは「理解できる」ことだ、と。
【米国は、これまでに築いた強固な関係は簡単に崩れるわけはないという前提で、しっかり準備して4年後に保守政権に戻せばいいと考えているのではないか。今後の闘いが重要。】

           ――  ――  ――  ――  ―― 

(コロンビア)

INTERNATIONALIST 360° AUGUST 14, 2022 Bradley Blankenship
The US War on Drugs Isn’t What it Seems – and Colombia’s New President Wants to End it
(コロンビア: 米国の「麻薬戦争」は見かけとは違う ─ 新大統領はその終結を望む)
グスタボ・ペトロは、ラ米に対する米国の覇権に大きな打撃を与えることを約束している。 / 左派のグスタボ・ペトロが8月7日にコロンビアの新大統領に就任し、長年右派政権であったコロンビアにとって前例のない政治的揺さぶりとなりそうな幕開けとなった。ペトロは最初の演説で、気候変動、貧困、教育、そして特にいわゆる「麻薬戦争」など、コロンビアが直面している多くの重要な問題について言及した。 / ペトロは、この麻薬戦争が「マフィアを強化し、国家を弱体化させ」、「国家が犯罪を犯す」ように仕向けたと述べた。そして、世界の麻薬政策を変える能力を持ちながら、それを怠った米国に責任を負わせた。 / コロンビアに対する米国の軍事援助と訓練は、麻薬取引との戦いよりも、反共産主義に、つまりM-19のようなグループの鎮圧に重点を置いてきた。 / 米国は、コロンビアの左翼グループとの闘いに過度な関心を寄せる一方で、右翼グループ、例えば米国資本を支持するグループを、たとえそれが麻薬取引と関係があるとしても支援してきた。 / 米国帝国主義が必然的に下降線をたどる中で、国際社会の利益にそぐわない既存の政策を変更する機会の窓は自ずと現れてくるだろう。グスタボ・ペトロ大統領が、新しい国際的な麻薬撲滅のパラダイムを呼びかけたのも、その一例である。

INTERNATIONALIST 360° AUGUST 12, 2022 Alina Duarte
The Nobodies Take Office in Colombia: An In-Depth Analysis
(コロンビアで名もない人々が公職に就く: 綿密な分析)
https://libya360.wordpress.com/2022/08/12/the-nobodies-take-office-in-colombia-an-in-depth-analysis/
【超長文。必要部分のみ要約的に。 / 筆者Alina DuarteはジャーナリストでCOHA(半球問題評議会)の上級研究員。COHAにスペイン語で掲載(8.11)。MR onlineなどにも転載。 /「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.08.17 Wednesdayと2022.08.18 Thursday)に全訳あり。】

6月19日、選挙での勝利 (アフロ・コロンビア人が多いカリの様子など。)
パクト・イストリコ(歴史的盟約):唯一無二の同盟 2021年2月11日、「パクト・イストリコ」が正式に誕生した。左派と中道左派の政治家がこの同盟を発表し、第一に議会で過半数を獲得できる立場を固め、第二に大統領選で勝利できる候補を輩出することを目指した。「パクト・イストリコ」は成功した。 / この連合がユニークだったのは、集まったメンバーである。単なる政党間の同盟ではなく、幅広いイデオロギー・スペクトルの社会運動が含まれていた。 / 「Colombia Humana(人道的コロンビア)」、「Polo Democrático Alternativo(代替民主主義極)」、「Movimiento Alternativo Indígena y Social(代替先住民・社会運動)」、「Unión Patriótica-Partido Comunista(愛国連合・共産党)」、「Todos Somos Colombia(私たちは皆コロンビア)」、「Congreso de los Pueblos y Comunes(人民とコミューンの議会)」(元FARC戦闘員が設立した政党)、これらは、呼びかけに応じたグループのほんの一部である。 / 若者、女性、農民、労働組合員、そして社会の歴史的に排除されてきた層(周辺部、最貧困層、労働者階級)のコロンビア人男女は、すぐにこの歴史的な約束に姿を現した。「パクト・イストリコ」には、2021年4月にイバン・ドゥケ大統領が支配階級にのみ利益をもたらす税制改革を実施すると脅したときに躊躇なく街頭に出た「名もない人々(ノーボディ)」たちが参加した。 / 警察による抑圧的な対応は、ほぼ10ヶ月にわたって社会的な憤りを増長させた。絶え間ない抗議行動があり、それに対して絶え間ない弾圧が行われた。しかし、それ以上に重要だったのは、コロンビアの人々の間で大規模なレベルの組織化と意識改革が行われたことである。
すべてのセクターへのオープンな招待状 ペトロは、広範な人々を結集するために、「何らかの理由で投票方法を変えようと決めた人々をすべて引きつけるような、広い戦線をつくらなければならない」とした。 / 選挙期間中、ペトロは統一政府の樹立を推進した。共産主義や社会主義の政府を約束したわけではないし、私有財産を廃止するとか、左派だけを取り込むと約束したわけでもない。彼は、コロンビアで資本主義を発展させるとさえ約束した。「我々がそれを愛するからではなく、まず第一に、コロンビアにおける前近代――封建制、新しい奴隷制――を超えなければならないからだ」と。
グスタボ・ペトロの歩んだ道  「コロンビア政府は、コロンビアが民主主義国家であるという説を世界中に売り込んでいた。実際は、チリのピノチェトやアルゼンチンのビデラのような独裁政権だった。私たちM-19は、まさにそれに対抗して戦っていたのです」(グスタボ・ペトロ)。 / 「M-19は、当時の伝統的な左翼の社会主義的提案を明確にしたものだったが、それをはるかに超えて、今でも当たり前のようで実はそうでないもの、つまりコロンビアの真の民主主義を提案していた」(同)。 / M-19のメンバーとして、グスタボ・ペトロは1985年に逮捕され、拷問を受けた。2年後の1987年、彼は釈放された。M-19が14ヶ月に及ぶ和平プロセスに入ったのは1989年1月のことで、1990年3月にようやく和平合意に達し、コロンビアで武器を捨て、選挙を通じて政治参加を実現した最初のゲリラ・グループとなった。 / ゲリラを脱退した後、ペトロは政党「Alianza Democrática(民主同盟)M-19」を共同設立し、1991年の全国制憲議会で重要な役割を果たし、コロンビアの新しい憲法を制定した。 / 1991年に下院議員に就任。その後、殺害予告を受け出国。1997年にコロンビアに戻ると、ボゴタ市長選に立候補して落選。しかし、再び命を狙われるようになり、米国の首都に3カ月間亡命。 / 2度コロンビア共和国大統領選に出馬し落選。2022年3月13日、「パクト・イストリコ」の指名を受け、予備投票で80.5%を獲得し、3度目の正直となった。2位はフランシア・マルケスで14.05%の得票率。 / フランシア・マルケスは、ペトロにとってだけでなく、コロンビアの「名もない人々」にとっても、欠くことのできない闘争の仲間になった。
フランシア・マルケス、「名もない人々」の闘い フランシア・マルケスに自分を重ねる人は男女ともに多い。 / フランシア・エレナ・マルケスは鉱山労働者と農民の娘である。彼女はすでに過激派として、また社会運動のメンバーとして長い実績を持っていた。【さまざまな経歴は既に詳しい叙述があるので省略(6.23報告と7.28報告)。】 / コロンビアの多くの人々は、女性も男性も、2017年に7万人のアフロ・コロンビアの女性が先祖代々の土地の集団所有権と尊厳ある生活を送る権利を求めてスアレス市からボゴタまで行進した、長く戦闘的な動員「ターバンの行進」の一員としてマルケスを記憶している。 
「コロンビアはベネズエラのようになるだろう」という語り(narratives)をめぐる闘い ウリベの人々が再び政権を握った。なぜそうなったのか。それは、ベネズエラに関するレトリックを用いた恐怖によってである。彼らが大衆の多数派を獲得できた唯一の方法は、提案ではなく、嘘に基づくものだった。彼らは単に、私が勝てばコロンビアはベネズエラのようになると人々に思わせただけだ。それがすべてだった」(グスタボ・ペトロ)。
グスタボ・ペトロ『一つの命、多くの命』 ラ米カリブ諸国における過去20年間の政治論争に存在した「ベネズエラ化」の亡霊は、コロンビアでも特にグスタボ・ペトロ候補に関して存在せざるを得なかった。 / ペトロがベネズエラと同義であるとするメディアの主張は、ペトロ自身が著書『Una vida muchas vidas』で述べているように、2022年に始まったわけではなく、何年も前から始まっていた。 / 企業メディアのほとんどの見出しが反対であったにもかかわらず、「パクト・イストリコ」は過去との決別が可能であることを示した。登録有権者が3900万人強の国で、1129万1986人が「パクト・イストリコ」に投票した。「ベネズエラ化」説、スキャンダラスな雑誌の表紙、下品な見出しは、すべて、国民の怒りの潮流を食い止めることができなかった。
コロンビアは今もそしてこれからもラ米カリブの一部である コロンビアの経済的、政治的、軍事的な対米依存関係は、「パクト・イストリコ」の任期中に終わることはないという前提からすれば、次期政権との対話を確立した最初の外国代表団のひとつがバイデン政権であった理由も理解できる。 / ジョナサン・フィナー米国国家安全保障担当副顧問は、次期大統領と会談した代表団の団長を務め、「気候変動対策、経済開発、移民、安全保障、麻薬対策、その他多くの問題を含む二国間関係の全範囲をカバーすることを確認した。次期副大統領を含め、次期大統領と緊密に連携していきたい」と述べた。
新政権のベネズエラとの関係 当面の間、米国政府との共同声明は180度の転換を意味しないが、次期政権の外交政策の変化を具体的に示す行動がいくつかある。ベネズエラとの関係である。 / コロンビアの隣国に対して20年間にわたり公然と敵対してきた二国間関係に、新たなステージが開かれようとしている。次期政権は、両国間の関係を再構築し、大使を交換し、それによってマドゥーロ政権に対する地域包囲網の一部として閉鎖されていた国境を再開する意志を表明した。 / フランシア・マルケスは、ラテンアメリカ左派の政府や指導者、地域の社会運動や組織との関係を築こうとしている。【マルケスのブラジル、アルゼンチン、チリ、ボリビア、メキシコ歴訪の叙述、略。】 / 政権がまとまるまでの移行期間の数週間という短い間に、コロンビア新政権の外交政策の優先順位が明確になった。ペトロとマルケスは、ラ米カリブの一翼を担うことを目指すだろう。それは米国の影響力のためにコロンビアがしばしば否定されてきたものである。

Peoples Dispatch August 12, 2022 by Tanya Wadhwa
Colombia and Venezuela appoint ambassadors, taking the first step toward restoration of diplomatic relations
(コロンビアとベネズエラが大使を任命し国交回復に向けた第一歩を踏み出す)

Common Dreams August 11, 2022 by Progressive International
Gustavo Petro: A Colombia of Possibilities and the Politics of Love
(グスタボ・ペトロ: 可能性のコロンビアと愛の政治)
「私たちは、あらゆる困難を乗り越えてここにいる。私たちが統治することはないと言われた歴史に抗い、同じように古い人々に抗い、権力を手放したくない人々に抗った。しかし、私たちはやり遂げた。私たちは不可能を可能にした。」 グスタボ・ペトロ
【このあとに演説内容全文英訳がある。翻訳は省略。 / 新たな時代を切り開いていこうとする意欲に満ちている。 / 最後に次の10項目が提示されている。】
1.私は、真の意味での決定的な平和を実現するために努力します。これまでにないような平和を実現します。私たちは、和平協定を遵守し、真相究明委員会の報告書の勧告に従います。 ・・・ / 2.私は、祖父や祖母のために、子どもたちのために、障害のある人々のために、歴史や社会が疎外した人々のために、ケアを行います。誰一人として取り残されることのないよう、「配慮の政策」を行います。 ・・・ / 3.私は、コロンビアの女性たちとともに、女性たちのために政治を行います。今日、ここで、私たちは、平等省を設置し、男女平等の政府を始めます。 ・・・ / 4.私は、例外も排除もなく、すべての人と対話するつもりです。コロンビアの問題を議論したい人なら誰でも入れる、開かれた政権にします。 ・・・ / 5.私は、長年おこなってきたように、コロンビア人の声に耳を傾けるつもりです。私たちは、この政府において、すべてのコロンビア人が耳を傾けていると感じられるようなメカニズムや力学を設計するつもりです。 ・・・ / 6.私はコロンビア人を暴力から守り、家族が安全で安心できるように努力します。包括的な安全保障戦略でそれを実現します。 ・・・ / 7.私は、毅然とした態度で、ためらうことなく、汚職と闘うつもりです。 ・・・ / 8.私は、私たちの土壌と地下水、海と川を守ります。そのために、私は、少数の欲望が私たちの生物多様性を危険にさらすことを許さない。 ・・・ / 9.私は、国産産業、民衆経済、コロンビアの田舎を発展させます。農民の女性、民衆経済の女性、コロンビアの零細・中小企業家を優先的に採用します。 ・・・ / 10.私は、憲法を遵守します。また、私たちの開発を持続可能、公正、平等なものにするために、新しい法的枠組みを発展させます。 ・・・

Peoples Dispatch August 08, 2022 by Michele de Mello
Colombian government announces official resumption of peace talks with ELN
(コロンビア政府、ELNとの和平交渉再開を正式発表)
ペトロ政権とELNの交渉の仲介役にキューバ、エクアドル、チリ、ノルウェーが選ばれる。 / グスタボ・ペトロは、大統領就任後初の地元メディアへの記者会見で、国内で活動する最大のゲリラ集団である「民族解放軍(ELN)」との交渉を正式に再開することを確認した。 / 7月上旬の「歴史的盟約」の勝利後、ELN司令官エリエセル・エルリント・チャモロ(通称「アントニオ・ガルシア」)は、新政府との交渉再開の意志を改めて表明し、「その結果、コロンビア全体に社会正義を伴う平和をもたらすように」と声明を発表した。 / ELNは、1964年にキューバ革命と解放の神学の影響を受けて創設され、2016年の和平合意後、コロンビアで全国的に活動する最後の反政府武装組織である。平和和解財団(Pares)によると、200の自治体に存在し、約2,300人のメンバーがいる。

teleSUR Published 8 August 2022
President Petro Announces Tax Reform to Achieve Social Equity
(コロンビア: ペトロ大統領、社会的公正を達成するための税制改革を発表)
日曜日(8/7)の就任演説で、ペトロ大統領は、最も弱い人々を助けるための資源を得るために、政権が税制改革を議会に提出することを確認した。 / 月曜日には、ホセ・アントニオ・オカンポ財務相が、脱税対策と所得の高い経済主体の所得税増税により約115億米ドルを調達する税制改革案を議会に提出する予定である。 / ペトロは、「コロンビアの人口の10パーセントが富の70パーセントを持っている」と振り返り、自国の極端に不平等な所得分配は「ナンセンスで不道徳」だと述べた。

Peoples Dispatch August 04, 2022 by Tanya Wadhwa
Colombia witnesses one of the worst killing-sprees of 2022
(コロンビア: 2022年の最悪の殺傷事件が発生)
開発平和研究所(INDEPAZ)によると、過去10日間に6件の虐殺があり、20人の市民が殺害された。また、同時期に5人の社会的指導者と5人の元戦闘員が暗殺された。 / INDEPAZによると、2022年にはこれまでに59件の虐殺が行われ、110人の社会指導者と31人のFARCの元戦闘員が暗殺されたという。 / INDEPAZは、また、ドゥケの支配下で国家暴力がいかに激化したかを数字で提示した。

Peoples Dispatch August 02, 2022 by Michele de Mello
“Dialogue among family,” says MST leader on meeting with Colombian Vice President Francia Márquez 
(コロンビア: MSTリーダーがコロンビア副大統領フランシア・マルケスとの会談で「家族間の対話」と述べた)
次期コロンビア副大統領フランシア・マルケスは、7月26日、サンパウロでブラジルの人民運動の指導者たちと会談した。 / 「土地なし農村労働者運動(MST)」は、フランシア・マルケスと会談した組織のひとつである。 / 「MST」はブラジルの24州に存在し、農民の集団的・組織的闘争によって土地を手に入れた約45万世帯が加盟している。1984年に創設されたこの運動の主要な要求は、土地の社会的目的に対する権利、すなわち、環境を尊重し、食料主権を保証した上で、その上に生活し生産する人々のための土地と、国の構造変化を要求することである。 / コロンビアは、ブラジルと同様、地域内で最も土地所有の不平等が高い国のひとつである。独立した調査によると、コロンビアの人口の5%が87%の土地を所有している。コロンビアの前回の全国農業センサスのデータによると、国内の耕地面積1億1300万ヘクタールのうち、約75%の生産単位が5ヘクタール未満で、センサスの対象となった面積の2.1%を占めていることが示されている。500ヘクタール以上の土地は0.4%で、国土の41.1%を占める。 / 58年続く武力紛争は、この領土をめぐる争いがきっかけだった。自分たちが住み、生計を立てている土地を守るために、コロンビアの小作人たちは農民連盟を組織し始め、それが国内の2大ゲリラを生み出すことになったのである。「コロンビア革命軍-人民軍(FARC-EP)」と「国民解放軍(ELN)」である。 / 新政府の主な提案のひとつは、2016年に当時のフアン・マヌエル・サントス大統領と消滅したFARC-EPゲリラの間で締結された「和平合意」で規定された、包括的な農地改革の実施である。700万ヘクタールを旧コロンビアゲリラに付与することが合意されていたが、それが実現していない。 / MSTとの対話の中で、マルケスは、コロンビアに実例を持ち込むために現地の経験を学ぶことに関心を示し、農地改革が政府の優先事項であることを改めて強調した。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.08.05 Friday)に全訳あり】

teleSUR Published 2 August 2022
New Colombian Administration to Open Consulates in Venezuela
(コロンビア新政権、ベネズエラに領事館を開設へ)

Prensa Latina July 30, 2022 Published by: Juan M. Garcia
Gustavo Petro would resume dialogue with ELN in Havana
(グスタボペトロ、ハバナでELNとの対話を再開する)
金曜日(7/29)、次期大統領グスタボ・ペトロは、国民解放軍(ELN)との和平交渉のための中断されたプロトコルの再開についてキューバ大使と話をしたと述べた。

teleSUR Published 30 July 2022
Petro Aspires to Resume Peace Process with ELN in Cuba
(コロンビア: ペトロ、キューバでのELNとの和平交渉再開を熱望)
次期大統領グスタボ・ペトロは、金曜日(7/29)、キューバの外交官と接触した後、キューバで「民族解放軍(ELN)」と和平交渉を再開することを熱望していると述べた。

teleSUR Published 29 July 2022
Colombian Citizens: A Key Role in Petro’s Government
(コロンビア市民: ペトロ政権で重要な役割)
コロンビア次期大統領は、2026年までの「国家開発計画」の作成に参加するよう市民に要請した。 / 次期大統領グスタボ・ペトロは、彼を大統領に導いた同盟である「歴史的盟約」が主催する「2022~26年の国家開発計画」に向けた第一回カリブ地域ダイアログの脈絡で、木曜日(7/28)、この「開発計画」を改善するための社会的対話を提案すると述べた。

teleSUR Published 28 July 2022
Colombia and Venezuela Agree on Agenda To Reestablish Relations
(コロンビアとベネズエラ、関係回復のためのアジェンダに合意)
コロンビアのアルバロ・レイバ次期外相とベネズエラのカルロス・ファリア外相は、木曜日(7/28)に、グスタボ・ペトロが大統領に就任する8月7日から外交関係を回復させるための作業日程を確立することに合意した。

Prensa Latina July 27, 2022 Published by: Alina Ramos Martin
Indigenous peoples of Colombia hold summit to strengthen unity
(コロンビア: 先住民、結束を強めるためにサミットを開催)
コロンビアの先住民コミュニティは、結束を強化し、コミュニティの自治を確保するために、「先住民サミット」を開催している。


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