ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.15
（ 2021年8月26日 ）
（ペルー要点）
・ 右派は、エクトル・ベハール外相辞任に勢いづき、大統領弾劾へ進もうとしている。クーデターの動きも。 ／ それに対して、カスティージョを支持する人民運動も反撃。ペルー第2の都市アレキパ市で大統領弾劾拒否。国際的にもALBA運動やPueblaグループがクーデターに警告を発し、カスティージョ政権を支援。 ／ 外相は、たった17日で辞任したが、「リマ・グループ」の事実上の解体という重要な成果を残した。 ／ カスティージョは、ペルー国際法学会の会長（弁護士・外交官）を新外相に。
（コロンビア要点）
・ 4月末に始まる今回の反ネオリベ･反ドゥケ政権の全国ストの中で「人民議会」が開催され、闘う人民の組織化が進んだ。「人民議会」はこれまでに3回行われ、いっそう強化されつつある。 ／ 人民生活の改善や環境問題、警察改革、議会改革、労働改革などを含む93項目の要求リストを作成し、議会闘争と結びついた闘いを追求している。
（ベネズエラ要点）
・ メキシコとノルウェーが仲介して政府と野党の協議がメキシコで行われ、制裁を解除する必要性も盛り込んだ覚え書きに署名（8月13日）。グアイド暫定大統領を押し立ててマドゥーロ政権を認めてこなかった「人民の意志」党も参加。 ／ さらにそのあと14～15日に、政府と「人民の意志」党だけの個別会談が行われた。詳細は明らかにされていないが、制裁解除が強調されたと報じられている。
・ 11月21日の全国地方選挙へ向けて、与党PSUVの予備選挙が行われた。 ／ この予備選挙で、「エル・マイサル」コミューンのあるシモン・プラナス市で、コミューンの代表がPSUVの現職市長を破った。 ／ その選挙を考察し解説した元コミューン相イツリサは、「階級的性格を失い腐敗してさえいるチャベス主義」を、「労働者と農民を基盤とした非常に大衆的なチャベス主義」が打ち破ったと評価。
・ 米経済封鎖に対抗する方策の一環として、デジタル通貨（クリプト・カレンシー）の利用が拡大している。2013年に始まったあと、しばらくは低迷したが、2019年には年間取引が3億3,000万ドルに。2020年は2億4,600万ドルと減少したが、拡大傾向にあるとの報道。この10月からリブランドされた「デジタル・ボリバル」が流通する予定。
―― ―― ―― ―― ―― ――
（ペルー）
Prensa Latina 2021．8．24
Puebla Group warns of new coup attempts in Peru
（ペルー： Pueblaグループ、新たなクーデターの試みに警告）
プエブラ・グループは、火曜日(8/24)、ペルーでの新たなクーデターの試みに前もって警戒するよう呼びかけた。
【Pueblaグループ： 2019年9月にメキシコ大統領オブラドールとアルゼンチン大統領当選者フェルナンデスが中心となって著名な進歩的リーダーたちが集い、メキシコのPuebla市で創立。次々にメンバーが増え、現在50人超。】
Prensa Latina 2021．8．23
ALBA Movements alert about counteroffensive coup in Peru
（ペルー： ALBA運動、カウンター攻撃クーデターに警告）
「ALBA運動(ALBA Movimientos)から、・・・われわれは、人民の多数派を無視するペルーの右翼とその主張を糾弾する」と、ラ米統合を支持する25カ国の400以上の組織で構成されるこの組織からの声明は述べている。
Prensa Latina 2021．8．22
Peruvians in Arequipa repudiated right-wingers' call for impeachment
（ペルー： アレキパ市民、右翼の大統領弾劾要求を拒絶）
カスティージョ大統領の弾劾を推進する右派政治家のグループは、日曜日(8/22)にアレキパ市の労働者や他の市民によって否認された。【アレキパ市はペルー第2の都市】
teleSUR Published 21 August 2021
Peru: President Castillo Appoints New Foreign Affairs Minister
（ペルー： カスティージョ大統領、新外相を任命）
新外相Oscar Maurtuaは、ペルー国際法学会の会長、リマ弁護士会の外務特別委員会のメンバー、司法の大統領評議会のメンバーだった。 ／ Maurtuaは、弁護士で、経験豊富な外交官。1985年から2002年にカナダ、ボリビア、タイ、エクアドルの大使を務めた。その後、2005年8月から06年7月まで、Alejandro Toledo政権時代に外相を務めた。
（コロンビア）
MRonline Posted Aug 21, 2021
Originally published: Orinoco Tribune by Eduardo Toro - RedRadioVE (August 19, 2021 )
Mercenaries: From Colombia to the World （傭兵：コロンビアから世界へ）
人々は頻繁にコロンビアを「コーヒー栽培国」として言及しているが、近年コロンビアは別の「商品」が目立っている。 ・・・ 最近のBBCの記事は「傭兵：コロンビア輸出製品」と題された。
NACLA August 17, 2021 Christina Noriega
Colombia Protests Spur Local Community Organizing
（コロンビア： 抗議行動は地域コミュニティ組織化に拍車をかける）
ここ数ヶ月、抗議するコロンビア人民は、彼らのコミュニティとそれ以降の変化を要求するために人民議会(popular assemblies)を形成した。 ／ ・・・ ／ 4月下旬の撤回された税制改革に反対する全国ストライキは、堅固な不平等と警察の抑圧に反対する大規模な運動を引き起こし、多くの人々を街頭に引き寄せた。学生、労働組合員、先住民、アフリカ系コロンビア人活動家などが大挙して街頭に出たが、多くの抗議者は組織的な運動に所属しない一般市民だった。 ／ これらの抗議行動はうまくいかず7月中旬までに中断したが、その後、都市でも農村部の町でも数え切れないほど多くの自発的な集まりが起こった。これらの空間では、地元の人々が、この国を苦しませている体系的な貧困と不平等を解決するための対話と集団行動を追求している。 ／ 政治アナリストDaniela Gómezが指摘するように、人民議会は、特にどの組織にも所属しない人々の運動を妨げている重要問題に取り組んでいる。抗議者は要求と戦略の問題で分かれている。人民議会は、市民が違いを解決し、次のステップを計画するためのスペースを提供する。
コロンビア、変化を呼びかける 抗議と衝突は散発的に勃発し続けている。直近のものはコロンビアの独立記念日7月20日に起こった。そのとき、イバン・ドゥケ大統領が新しい税法案を提出した。 ／ ・・・ ／ コロンビアは不平等のレベルが際立っている。世界銀行は、コロンビアがラ米でブラジルに次いで2番目に不平等な国であることを見出した。問題の一部は仕事の非正規性に起因する。それはパンデミックの間にいっそう悪化した。経済危機は、非正規セクターの労働者の割合をほぼ50％に、貧困に暮らす人々の数を2,100万人に増加させた。【コロンビア人口は2020年に5,100万人弱。】
人民議会の出現 街頭に出た多くの抗議者にとって、全国ストライキは変化が可能であるという希望を高めた。 ／ 5月中旬に最初の人民議会が行われ、・・・組織委員会が1ヶ月足らずで進化した。 ／ 3回の人民議会の後、医療、雇用、環境、警察改革などの問題をカバーする93の要求のリストに合意した。国家レベルでは、議会の給与の引き下げ、非公式労働市場の規制、大学の授業料の無償化、人民の国民投票を行う権利への支持を求めた。地方レベルでは、新しい病院、政治参加のためのより多くのスペース、バス運賃の改訂、失業援助を求めた。
自力解決の組織化 ・・・労働組合と学生団体で構成された全国ストライキ委員会は、ストライキを招集し要求を政府と交渉するための抗議の間に全国的な評価を得た。税制改革が撤回された後、普遍的な基本所得、無料の授業料計画、地元産業の保護などを求め続けた。 ／ ストライキ委員会は、政府が抗議者の基本的な安全保証を撤回した後、6月15日に政府との協議を停止した。しかし、7月27日、議会の同盟者たちの助けを借りて9つの法案を提出した。 ／ コロンビア人民は、独自の解決策を組織し、作成した。 ・・・人々が通りに戻る次の瞬間のために、人民議会を強化する必要がある。
teleSUR Published 14 August 2021
Colombia: President Duque’s Disapproval Rate Climbed to 67,6%
（コロンビア： ドゥケ大統領の不支持率、67.6％に上昇）
否定的な評価は、すべての年齢層で明らかだった。特に若者の間で。否定的な意見の86.1％が首都ボゴタに集中している。 ／ 金曜日(8/13)、コンサルティング会社Invamerの世論調査は、コロンビア人の少なくとも76％がイバン・ドゥケ大統領の政権に不賛成であることを明らかにした。
Prensa Latina 2021．8．9
Coalition for Hope calls to investigate Colombian president
（コロンビア： 「希望のための連合」が大統領を調査することを求める）
月曜日(8/9)のプレスリリースによると、いくつものコロンビアの政治組織で構成される「希望のための連合」は、政治への不適切な参加の疑いでイバン・ドゥク大統領を調査するよう求める。
（ベネズエラ）
Venezuelanalysis Aug 23rd 2021 By Paul Dobson
Chainanalysis: Venezuela Leads Latin America in Cryptocurrency Trading
（チェーン分析：ベネズエラはクリプト･カレンシーでラ米を牽引している）
現地住民は、ワシントンの封鎖と、インフレ、現金不足、低賃金などを迂回する「P2P （peer-to-peer exchange trade）」方式にますます切り替えている。 ／ ベネズエラは、より大きな地域経済であるアルゼンチン、コロンビア、ブラジル、米国、中国、ロシアを上回って、世界で7位に位置している。 ／ ベネズエラでは、2013年以降、クリプト･カレンシーの使用が増加している。監視サイトLocalBitcoinsは、ベネズエラのクリプト･カレンシー取引の年間純量が2013年の1,248米ドルから2019年には3億3000万米ドルに増加したと推定している。その後、2020年には2億4,600万ドルに減少したが。 ・・・
Venezuelanalysis Aug 20th 2021 By Venezuelanalysis.com
The Blockade Against Venezuela: Measures and Consequences
（対ベネズエラ封鎖： その方策と諸結果）
【わかりやすくした図解。下に封鎖に関するこれまでの記事一覧あり。】
teleSUR Published 19 August 2021
Venezuela: New Ministers Appointed to Executive Cabinet （ベネズエラ、新閣僚任命）
ニコラス・マドゥーロ大統領は、木曜日(8/19)、彼の執行内閣を構成する新しい当局者の任命について報告した。 ／ 変更の中には、人気のあるホルヘ・アレアサ外相が新産業国家生産相に任命される。「彼の仕事能力、知性、コミットメントで、我々は国の生産的な力の活性化においてより大きな力で前進する」と彼は強調した。
teleSUR Published 19 August 2021
Lifting of Sanctions Against Venezuela Is Negotiation Priority
（対ベネズエラ制裁解除が交渉の優先事項）
対話は、米国の支援を受けた野党が「破壊活動、クーデター、介入主義の時期が終わっていることを理解する」機会を提供する、とマドゥーロ大統領は述べた。 ／ 水曜日(8/18)、ニコラス・マドゥーロ大統領は、政府と野党との対話の優先事項は米国の制裁の解除であると断言した。
teleSUR Published 18 August 2021
Venezuelan Congress Approves Government-Opposition Accord
（ベネズエラ議会、政府と野党の合意を承認）
8月13日、ベネズエラ政府と野党はメキシコ・シティで行われた第1回交渉を終了した。 ／ 火曜日(8/17)、国民議会は、公式官報に公表されたベネズエラ政府と野党との間の覚書(MoU)を全会一致で承認した。 ／ 覚書では、野党代表はニコラス・マドゥーロ政権の正当性を認め、暴力を放棄することに合意し、ベネズエラ人の幸福のために働くことを約束し、米国の制裁と制限措置の解除を要求することを約束した。
Venezuelanalysis Aug 17th 2021 By Clodovaldo Hernández - La Iguana
The Lessons from Simón Planas Where Chavismo Defeated Its Deformations
（チャベス主義がその歪曲を打ち負かしたシモン・プラナスからの教訓）
7月8日、ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)は予備選挙を行い、11月21日の地方選挙の候補者を選出した。予備選挙は、激しい競争のケースだけでなく、国の多くの地域で局所的な暴力やその他の不規則性によって損なわれた所があった。 ／ シモン・プラナス市(ララ州)の「エル・マイサル」コミューンでは、支持者が終日暴力的な攻撃を受けているにもかかわらず、コミューンの構成員アンヘル・プラドが48％の票を獲得して勝利した。Venezuelanalysisは、予備選挙に至るまでの数日間シモン・プラナスにいて、彼らの共同プロジェクトについて地元の指導者やコミューン構成員たちと話した。
・・・ シモン・プラナスは、ララ州の山間部の山すそに位置する主に農村管轄区だが、そこでは現職市長Jean Ortizと「エル・マイサル」コミューンのアンヘル・プラドが指名を争った。 ／ プラドは、チャベスの「コミューンか無か」のスローガンを、「エル・マイサル」の実践から何とか具体化してきた。他の多くは、まったく誇張した言葉としてそれを繰り返すだけなのだが。従来の国家機構から草の根の諸組織に権限が与えられる可能性には、予想以上に多くの中傷者･反対者がいて、それは与党内にもいる。 ／ コミューン省の元閣僚レイナルド・イツリサは、チャベス主義を理解する2つの方法の間でのこの矛盾がシモン・プラナスでは明瞭だった、と説明している。「それは非常に激しい選挙戦だった。 ・・・ ここでは、彼らは敵対する立場にあった。一方には、その階級的性格を失い腐敗してさえいるチャベス主義、他方には、労働者と農民を基盤とした非常に大衆的なチャベス主義があった」と。 ／ 「PSUVとこの市長オフィスの両方に非常に興味深い展望が開けつつある。そこでは、最低限恥ずかしくない政府が、コミューン・プロジェクトを無視することなく発展させられねばならない」とイツリサは述べた。
Venezuelanalysis Aug 16th 2021 By Paul Dobson
Venezuelan Government and Guaidó Opposition Begin ‘Constructive’ Negotiations in Mexico
（ベネズエラ政府とグアイド反政府野党がメキシコで「建設的」交渉を開始）
ベネズエラ政府と極右反政府野党は、封鎖を解除することと選挙保証を確立することを目的とした新たな交渉を開始したと伝えられている。 ／ 協議は、土曜日(8/14)と日曜日(8/15)にメキシコシティで開催され、ノルウェー政府とメキシコ政府が仲介し、オランダとロシアを含む「12カ国以上」が支援したと伝えられている。 ／ 週末の会談の詳細は明らかにされていないが、両党は金曜日(8/13)に、ベネズエラの憲法、法の支配、人権を尊重し、「ベネズエラの人々の幸福」を最優先することを約束する覚書に署名した。 ／ 追加の覚書には、「包括的民主主義と寛容の文化」と「保証付き選挙」の支持が含まれていた。交渉当事者は、さらに「制裁を解除する必要性」を強調し、「ベネズエラに対するいかなる暴力」も拒否した。
【政府と野党全体との協議が8/13に終了した後、8/14~15に政府とグアイドの「人民の意志」党だけが更に協議。内容の詳細は未公表。】
teleSUR Published 16 August 2021
Maduro Highlights Opposition's Commitment to Renounce Violence
（マドゥーロ、暴力を放棄するという反政府野党のコミットメントを強調）
マドゥーロ大統領は、月曜日(8/16)、政府と反政府野党の「統一プラットフォーム（the unitary platform of the opposition）」との和平交渉は成功し、すでに覚書の署名につながっていると述べた。中でも反政府野党の代表たちが暴力を放棄するとコミットしている。 ／ ・・・ ／ 彼は、政府と反政府野党の代表団が9月3日に再び会合を開き、対話テーブルのtechnical meetingsがベネズエラで開催されることを発表した。
Venezuelanalysis Aug 13th 2021 By Andreína Chávez Alava and Ricardo Vaz
US Democrats Call for Venezuela Sanctions Relief and ‘Direct Dialogue’ with Maduro
（米民主党員がベネズエラ制裁緩和とマドゥーロとの「直接対話」を求める）
議員たちは、ホワイトハウスに対し、原油のディーゼル・スワップを許可し、現場での活動家たちと「建設的に関与する」よう強く求めた。 ／ 19人の米国下院民主党議員は、ジョー・バイデン政権にベネズエラに対する「広範かつ無差別制裁」を解除し、継続的な対話努力を支持することを要求した。
teleSUR Published 13 August 2021
Venezuelan Government and Opposition Begin Talks in Mexico
（ベネズエラ政府と野党の対話がメキシコで始まる）
Venezuelanalysis Aug 7th 2021 By Ricardo Vaz
Venezuela to Roll Out New Monetary Reconversion
（ベネズエラ、新たな通貨再変換を実施する）
リブランドされた「デジタル・ボリバル」は、現在の「ソブリン・ボリバル」から6つのゼロを一掃し、10月1日に流通に入る。
teleSUR Published 5 August 2021
Venezuela To Use ‘Digital Bolivar’ in Its Monetary System
（ベネズエラは通貨システムで「デジタル・ボリバル」を使う予定）
この新しいバーチャル通貨の使用を容易にするために、通貨当局は、現在の現物通貨の名目値から6桁を削除する。 ／ ベネズエラ中央銀行(BCV)は、10月1日に「デジタルボリバル」が流通すると発表した。また、その日には、新しい通貨スケールが適用され、国の通貨から6つゼロを排除する。つまり、ボリバルで現在表現されている値は100万で割られる。
teleSUR Published 5 August 2021
Venezuelan Socialist Party to Hold Primary Elections on Sunday
（ベネズエラ社会主義統一党は今度の日曜に予備選挙を行う）
社会主義統一党のメンバーであろうとなかろうと、国家選挙リストに登録されたベネズエラ人は予備選挙で投票することができる。 ／ 日曜日(8/8)、ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)は、11月21日の全国地方選挙の知事と市長の候補者を決めるために予備選挙を行う。
Venezuelanalysis Aug 5th 2021 By Andreína Chávez Alava
Russia and Venezuela to Implement Energy Security Joint Projects
（ロシアとベネズエラ、エネルギー安全保障共同プロジェクトを実施）
ロシアのロステックは「高度な技術」を提供し、同国の制裁に見舞われた電力施設を回収するためにベネズエラの職員を訓練する。
Venezuelanalysis Aug 1st 2021 By Ociel Alí López - Venezuelanalysis.com
Crisis & Critique: Motivations and Stakes of the Upcoming Gov't-Opposition Talks
（危機と批評： まもなく始まる政府･野党の話し合いの動機と利害関係）
マドゥーロ政府と多様な反体制派との協議は、ノルウェー政府の調停を受けて8月にメキシコで開催される予定。これらの会談は、我々が現在の諸勢力の相関関係を評価することを可能にする。
【「ラテン・アメリカの革命的大衆闘争（2021.08.05 Thursday）」に訳あり。以下はその要約。】
マドゥーロ政権は、11月のメガ地方選挙で圧勝する計画を立てている。 ／ 同時に、選挙に参加したい野党グループに大統領は重要な譲歩をしてきた。 ／ それとは対照的に、ファン・グアイドの「人民の意志」党の指導者フレディ・ゲバラ（グアイドの側近）は投獄され、他の重要な人物に対しても訴訟手続きが発表されている。 ／ 野党に注目すると、要求がバラバラであることが明らかだが、すべての流れが協議に参加する必要性に向かっている。 ／ 「人民の意志」の創設者で指導者であるレオポルド・ロペスはすでにメキシコで「代表」になることを確認している。 ・・・ この野党の潮流が、極めて弱体化した状態で交渉のテーブルに着き、生き延びて政治の舞台に復帰するためにはこの協議に実質的に依存していることは明らかである。 ／ 穏健派の野党は、進歩的かつ部分的な前進を達成している。それは過激派野党グループとさらに溝を深めることになっている。穏健派グループはより明確な目標を持っている。それなりの数の知事と市長を獲得し、それによって考え得る最高の条件で2024年の大統領選挙に臨めるようにすることである。 ／ メキシコは「中立」な国ではない（親マドゥーロ政権、反グアイド暫定政府である）。そのメキシコで協議が行われるというところに力関係が現れている。 ／ 11月のメガ地方選挙が、野党をメキシコでの協議に参加させる最も重要な要素のひとつ。 ・・・ 地方の政治指導者たちは、再び選挙をボイコットすることは今後4年間政治から消されることを意味し、長期にわたる政治的自殺にいたる可能性すらある。だから、彼らは多くが全国指導者に、棄権主義政治をきっぱりと捨て、選挙に参加するための最低限の条件を求めるように強い圧力を掛けている。
（ 2021年8月26日 ）
（ペルー要点）
・ 右派は、エクトル・ベハール外相辞任に勢いづき、大統領弾劾へ進もうとしている。クーデターの動きも。 ／ それに対して、カスティージョを支持する人民運動も反撃。ペルー第2の都市アレキパ市で大統領弾劾拒否。国際的にもALBA運動やPueblaグループがクーデターに警告を発し、カスティージョ政権を支援。 ／ 外相は、たった17日で辞任したが、「リマ・グループ」の事実上の解体という重要な成果を残した。 ／ カスティージョは、ペルー国際法学会の会長（弁護士・外交官）を新外相に。
（コロンビア要点）
・ 4月末に始まる今回の反ネオリベ･反ドゥケ政権の全国ストの中で「人民議会」が開催され、闘う人民の組織化が進んだ。「人民議会」はこれまでに3回行われ、いっそう強化されつつある。 ／ 人民生活の改善や環境問題、警察改革、議会改革、労働改革などを含む93項目の要求リストを作成し、議会闘争と結びついた闘いを追求している。
（ベネズエラ要点）
・ メキシコとノルウェーが仲介して政府と野党の協議がメキシコで行われ、制裁を解除する必要性も盛り込んだ覚え書きに署名（8月13日）。グアイド暫定大統領を押し立ててマドゥーロ政権を認めてこなかった「人民の意志」党も参加。 ／ さらにそのあと14～15日に、政府と「人民の意志」党だけの個別会談が行われた。詳細は明らかにされていないが、制裁解除が強調されたと報じられている。
・ 11月21日の全国地方選挙へ向けて、与党PSUVの予備選挙が行われた。 ／ この予備選挙で、「エル・マイサル」コミューンのあるシモン・プラナス市で、コミューンの代表がPSUVの現職市長を破った。 ／ その選挙を考察し解説した元コミューン相イツリサは、「階級的性格を失い腐敗してさえいるチャベス主義」を、「労働者と農民を基盤とした非常に大衆的なチャベス主義」が打ち破ったと評価。
・ 米経済封鎖に対抗する方策の一環として、デジタル通貨（クリプト・カレンシー）の利用が拡大している。2013年に始まったあと、しばらくは低迷したが、2019年には年間取引が3億3,000万ドルに。2020年は2億4,600万ドルと減少したが、拡大傾向にあるとの報道。この10月からリブランドされた「デジタル・ボリバル」が流通する予定。
―― ―― ―― ―― ―― ――
（ペルー）
Prensa Latina 2021．8．24
Puebla Group warns of new coup attempts in Peru
（ペルー： Pueblaグループ、新たなクーデターの試みに警告）
プエブラ・グループは、火曜日(8/24)、ペルーでの新たなクーデターの試みに前もって警戒するよう呼びかけた。
【Pueblaグループ： 2019年9月にメキシコ大統領オブラドールとアルゼンチン大統領当選者フェルナンデスが中心となって著名な進歩的リーダーたちが集い、メキシコのPuebla市で創立。次々にメンバーが増え、現在50人超。】
Prensa Latina 2021．8．23
ALBA Movements alert about counteroffensive coup in Peru
（ペルー： ALBA運動、カウンター攻撃クーデターに警告）
「ALBA運動(ALBA Movimientos)から、・・・われわれは、人民の多数派を無視するペルーの右翼とその主張を糾弾する」と、ラ米統合を支持する25カ国の400以上の組織で構成されるこの組織からの声明は述べている。
Prensa Latina 2021．8．22
Peruvians in Arequipa repudiated right-wingers' call for impeachment
（ペルー： アレキパ市民、右翼の大統領弾劾要求を拒絶）
カスティージョ大統領の弾劾を推進する右派政治家のグループは、日曜日(8/22)にアレキパ市の労働者や他の市民によって否認された。【アレキパ市はペルー第2の都市】
teleSUR Published 21 August 2021
Peru: President Castillo Appoints New Foreign Affairs Minister
（ペルー： カスティージョ大統領、新外相を任命）
新外相Oscar Maurtuaは、ペルー国際法学会の会長、リマ弁護士会の外務特別委員会のメンバー、司法の大統領評議会のメンバーだった。 ／ Maurtuaは、弁護士で、経験豊富な外交官。1985年から2002年にカナダ、ボリビア、タイ、エクアドルの大使を務めた。その後、2005年8月から06年7月まで、Alejandro Toledo政権時代に外相を務めた。
（コロンビア）
MRonline Posted Aug 21, 2021
Originally published: Orinoco Tribune by Eduardo Toro - RedRadioVE (August 19, 2021 )
Mercenaries: From Colombia to the World （傭兵：コロンビアから世界へ）
人々は頻繁にコロンビアを「コーヒー栽培国」として言及しているが、近年コロンビアは別の「商品」が目立っている。 ・・・ 最近のBBCの記事は「傭兵：コロンビア輸出製品」と題された。
NACLA August 17, 2021 Christina Noriega
Colombia Protests Spur Local Community Organizing
（コロンビア： 抗議行動は地域コミュニティ組織化に拍車をかける）
ここ数ヶ月、抗議するコロンビア人民は、彼らのコミュニティとそれ以降の変化を要求するために人民議会(popular assemblies)を形成した。 ／ ・・・ ／ 4月下旬の撤回された税制改革に反対する全国ストライキは、堅固な不平等と警察の抑圧に反対する大規模な運動を引き起こし、多くの人々を街頭に引き寄せた。学生、労働組合員、先住民、アフリカ系コロンビア人活動家などが大挙して街頭に出たが、多くの抗議者は組織的な運動に所属しない一般市民だった。 ／ これらの抗議行動はうまくいかず7月中旬までに中断したが、その後、都市でも農村部の町でも数え切れないほど多くの自発的な集まりが起こった。これらの空間では、地元の人々が、この国を苦しませている体系的な貧困と不平等を解決するための対話と集団行動を追求している。 ／ 政治アナリストDaniela Gómezが指摘するように、人民議会は、特にどの組織にも所属しない人々の運動を妨げている重要問題に取り組んでいる。抗議者は要求と戦略の問題で分かれている。人民議会は、市民が違いを解決し、次のステップを計画するためのスペースを提供する。
コロンビア、変化を呼びかける 抗議と衝突は散発的に勃発し続けている。直近のものはコロンビアの独立記念日7月20日に起こった。そのとき、イバン・ドゥケ大統領が新しい税法案を提出した。 ／ ・・・ ／ コロンビアは不平等のレベルが際立っている。世界銀行は、コロンビアがラ米でブラジルに次いで2番目に不平等な国であることを見出した。問題の一部は仕事の非正規性に起因する。それはパンデミックの間にいっそう悪化した。経済危機は、非正規セクターの労働者の割合をほぼ50％に、貧困に暮らす人々の数を2,100万人に増加させた。【コロンビア人口は2020年に5,100万人弱。】
人民議会の出現 街頭に出た多くの抗議者にとって、全国ストライキは変化が可能であるという希望を高めた。 ／ 5月中旬に最初の人民議会が行われ、・・・組織委員会が1ヶ月足らずで進化した。 ／ 3回の人民議会の後、医療、雇用、環境、警察改革などの問題をカバーする93の要求のリストに合意した。国家レベルでは、議会の給与の引き下げ、非公式労働市場の規制、大学の授業料の無償化、人民の国民投票を行う権利への支持を求めた。地方レベルでは、新しい病院、政治参加のためのより多くのスペース、バス運賃の改訂、失業援助を求めた。
自力解決の組織化 ・・・労働組合と学生団体で構成された全国ストライキ委員会は、ストライキを招集し要求を政府と交渉するための抗議の間に全国的な評価を得た。税制改革が撤回された後、普遍的な基本所得、無料の授業料計画、地元産業の保護などを求め続けた。 ／ ストライキ委員会は、政府が抗議者の基本的な安全保証を撤回した後、6月15日に政府との協議を停止した。しかし、7月27日、議会の同盟者たちの助けを借りて9つの法案を提出した。 ／ コロンビア人民は、独自の解決策を組織し、作成した。 ・・・人々が通りに戻る次の瞬間のために、人民議会を強化する必要がある。
teleSUR Published 14 August 2021
Colombia: President Duque’s Disapproval Rate Climbed to 67,6%
（コロンビア： ドゥケ大統領の不支持率、67.6％に上昇）
否定的な評価は、すべての年齢層で明らかだった。特に若者の間で。否定的な意見の86.1％が首都ボゴタに集中している。 ／ 金曜日(8/13)、コンサルティング会社Invamerの世論調査は、コロンビア人の少なくとも76％がイバン・ドゥケ大統領の政権に不賛成であることを明らかにした。
Prensa Latina 2021．8．9
Coalition for Hope calls to investigate Colombian president
（コロンビア： 「希望のための連合」が大統領を調査することを求める）
月曜日(8/9)のプレスリリースによると、いくつものコロンビアの政治組織で構成される「希望のための連合」は、政治への不適切な参加の疑いでイバン・ドゥク大統領を調査するよう求める。
（ベネズエラ）
Venezuelanalysis Aug 23rd 2021 By Paul Dobson
Chainanalysis: Venezuela Leads Latin America in Cryptocurrency Trading
（チェーン分析：ベネズエラはクリプト･カレンシーでラ米を牽引している）
現地住民は、ワシントンの封鎖と、インフレ、現金不足、低賃金などを迂回する「P2P （peer-to-peer exchange trade）」方式にますます切り替えている。 ／ ベネズエラは、より大きな地域経済であるアルゼンチン、コロンビア、ブラジル、米国、中国、ロシアを上回って、世界で7位に位置している。 ／ ベネズエラでは、2013年以降、クリプト･カレンシーの使用が増加している。監視サイトLocalBitcoinsは、ベネズエラのクリプト･カレンシー取引の年間純量が2013年の1,248米ドルから2019年には3億3000万米ドルに増加したと推定している。その後、2020年には2億4,600万ドルに減少したが。 ・・・
Venezuelanalysis Aug 20th 2021 By Venezuelanalysis.com
The Blockade Against Venezuela: Measures and Consequences
（対ベネズエラ封鎖： その方策と諸結果）
【わかりやすくした図解。下に封鎖に関するこれまでの記事一覧あり。】
teleSUR Published 19 August 2021
Venezuela: New Ministers Appointed to Executive Cabinet （ベネズエラ、新閣僚任命）
ニコラス・マドゥーロ大統領は、木曜日(8/19)、彼の執行内閣を構成する新しい当局者の任命について報告した。 ／ 変更の中には、人気のあるホルヘ・アレアサ外相が新産業国家生産相に任命される。「彼の仕事能力、知性、コミットメントで、我々は国の生産的な力の活性化においてより大きな力で前進する」と彼は強調した。
teleSUR Published 19 August 2021
Lifting of Sanctions Against Venezuela Is Negotiation Priority
（対ベネズエラ制裁解除が交渉の優先事項）
対話は、米国の支援を受けた野党が「破壊活動、クーデター、介入主義の時期が終わっていることを理解する」機会を提供する、とマドゥーロ大統領は述べた。 ／ 水曜日(8/18)、ニコラス・マドゥーロ大統領は、政府と野党との対話の優先事項は米国の制裁の解除であると断言した。
teleSUR Published 18 August 2021
Venezuelan Congress Approves Government-Opposition Accord
（ベネズエラ議会、政府と野党の合意を承認）
8月13日、ベネズエラ政府と野党はメキシコ・シティで行われた第1回交渉を終了した。 ／ 火曜日(8/17)、国民議会は、公式官報に公表されたベネズエラ政府と野党との間の覚書(MoU)を全会一致で承認した。 ／ 覚書では、野党代表はニコラス・マドゥーロ政権の正当性を認め、暴力を放棄することに合意し、ベネズエラ人の幸福のために働くことを約束し、米国の制裁と制限措置の解除を要求することを約束した。
Venezuelanalysis Aug 17th 2021 By Clodovaldo Hernández - La Iguana
The Lessons from Simón Planas Where Chavismo Defeated Its Deformations
（チャベス主義がその歪曲を打ち負かしたシモン・プラナスからの教訓）
7月8日、ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)は予備選挙を行い、11月21日の地方選挙の候補者を選出した。予備選挙は、激しい競争のケースだけでなく、国の多くの地域で局所的な暴力やその他の不規則性によって損なわれた所があった。 ／ シモン・プラナス市(ララ州)の「エル・マイサル」コミューンでは、支持者が終日暴力的な攻撃を受けているにもかかわらず、コミューンの構成員アンヘル・プラドが48％の票を獲得して勝利した。Venezuelanalysisは、予備選挙に至るまでの数日間シモン・プラナスにいて、彼らの共同プロジェクトについて地元の指導者やコミューン構成員たちと話した。
・・・ シモン・プラナスは、ララ州の山間部の山すそに位置する主に農村管轄区だが、そこでは現職市長Jean Ortizと「エル・マイサル」コミューンのアンヘル・プラドが指名を争った。 ／ プラドは、チャベスの「コミューンか無か」のスローガンを、「エル・マイサル」の実践から何とか具体化してきた。他の多くは、まったく誇張した言葉としてそれを繰り返すだけなのだが。従来の国家機構から草の根の諸組織に権限が与えられる可能性には、予想以上に多くの中傷者･反対者がいて、それは与党内にもいる。 ／ コミューン省の元閣僚レイナルド・イツリサは、チャベス主義を理解する2つの方法の間でのこの矛盾がシモン・プラナスでは明瞭だった、と説明している。「それは非常に激しい選挙戦だった。 ・・・ ここでは、彼らは敵対する立場にあった。一方には、その階級的性格を失い腐敗してさえいるチャベス主義、他方には、労働者と農民を基盤とした非常に大衆的なチャベス主義があった」と。 ／ 「PSUVとこの市長オフィスの両方に非常に興味深い展望が開けつつある。そこでは、最低限恥ずかしくない政府が、コミューン・プロジェクトを無視することなく発展させられねばならない」とイツリサは述べた。
Venezuelanalysis Aug 16th 2021 By Paul Dobson
Venezuelan Government and Guaidó Opposition Begin ‘Constructive’ Negotiations in Mexico
（ベネズエラ政府とグアイド反政府野党がメキシコで「建設的」交渉を開始）
ベネズエラ政府と極右反政府野党は、封鎖を解除することと選挙保証を確立することを目的とした新たな交渉を開始したと伝えられている。 ／ 協議は、土曜日(8/14)と日曜日(8/15)にメキシコシティで開催され、ノルウェー政府とメキシコ政府が仲介し、オランダとロシアを含む「12カ国以上」が支援したと伝えられている。 ／ 週末の会談の詳細は明らかにされていないが、両党は金曜日(8/13)に、ベネズエラの憲法、法の支配、人権を尊重し、「ベネズエラの人々の幸福」を最優先することを約束する覚書に署名した。 ／ 追加の覚書には、「包括的民主主義と寛容の文化」と「保証付き選挙」の支持が含まれていた。交渉当事者は、さらに「制裁を解除する必要性」を強調し、「ベネズエラに対するいかなる暴力」も拒否した。
【政府と野党全体との協議が8/13に終了した後、8/14~15に政府とグアイドの「人民の意志」党だけが更に協議。内容の詳細は未公表。】
teleSUR Published 16 August 2021
Maduro Highlights Opposition's Commitment to Renounce Violence
（マドゥーロ、暴力を放棄するという反政府野党のコミットメントを強調）
マドゥーロ大統領は、月曜日(8/16)、政府と反政府野党の「統一プラットフォーム（the unitary platform of the opposition）」との和平交渉は成功し、すでに覚書の署名につながっていると述べた。中でも反政府野党の代表たちが暴力を放棄するとコミットしている。 ／ ・・・ ／ 彼は、政府と反政府野党の代表団が9月3日に再び会合を開き、対話テーブルのtechnical meetingsがベネズエラで開催されることを発表した。
Venezuelanalysis Aug 13th 2021 By Andreína Chávez Alava and Ricardo Vaz
US Democrats Call for Venezuela Sanctions Relief and ‘Direct Dialogue’ with Maduro
（米民主党員がベネズエラ制裁緩和とマドゥーロとの「直接対話」を求める）
議員たちは、ホワイトハウスに対し、原油のディーゼル・スワップを許可し、現場での活動家たちと「建設的に関与する」よう強く求めた。 ／ 19人の米国下院民主党議員は、ジョー・バイデン政権にベネズエラに対する「広範かつ無差別制裁」を解除し、継続的な対話努力を支持することを要求した。
teleSUR Published 13 August 2021
Venezuelan Government and Opposition Begin Talks in Mexico
（ベネズエラ政府と野党の対話がメキシコで始まる）
Venezuelanalysis Aug 7th 2021 By Ricardo Vaz
Venezuela to Roll Out New Monetary Reconversion
（ベネズエラ、新たな通貨再変換を実施する）
リブランドされた「デジタル・ボリバル」は、現在の「ソブリン・ボリバル」から6つのゼロを一掃し、10月1日に流通に入る。
teleSUR Published 5 August 2021
Venezuela To Use ‘Digital Bolivar’ in Its Monetary System
（ベネズエラは通貨システムで「デジタル・ボリバル」を使う予定）
この新しいバーチャル通貨の使用を容易にするために、通貨当局は、現在の現物通貨の名目値から6桁を削除する。 ／ ベネズエラ中央銀行(BCV)は、10月1日に「デジタルボリバル」が流通すると発表した。また、その日には、新しい通貨スケールが適用され、国の通貨から6つゼロを排除する。つまり、ボリバルで現在表現されている値は100万で割られる。
teleSUR Published 5 August 2021
Venezuelan Socialist Party to Hold Primary Elections on Sunday
（ベネズエラ社会主義統一党は今度の日曜に予備選挙を行う）
社会主義統一党のメンバーであろうとなかろうと、国家選挙リストに登録されたベネズエラ人は予備選挙で投票することができる。 ／ 日曜日(8/8)、ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)は、11月21日の全国地方選挙の知事と市長の候補者を決めるために予備選挙を行う。
Venezuelanalysis Aug 5th 2021 By Andreína Chávez Alava
Russia and Venezuela to Implement Energy Security Joint Projects
（ロシアとベネズエラ、エネルギー安全保障共同プロジェクトを実施）
ロシアのロステックは「高度な技術」を提供し、同国の制裁に見舞われた電力施設を回収するためにベネズエラの職員を訓練する。
Venezuelanalysis Aug 1st 2021 By Ociel Alí López - Venezuelanalysis.com
Crisis & Critique: Motivations and Stakes of the Upcoming Gov't-Opposition Talks
（危機と批評： まもなく始まる政府･野党の話し合いの動機と利害関係）
マドゥーロ政府と多様な反体制派との協議は、ノルウェー政府の調停を受けて8月にメキシコで開催される予定。これらの会談は、我々が現在の諸勢力の相関関係を評価することを可能にする。
【「ラテン・アメリカの革命的大衆闘争（2021.08.05 Thursday）」に訳あり。以下はその要約。】
マドゥーロ政権は、11月のメガ地方選挙で圧勝する計画を立てている。 ／ 同時に、選挙に参加したい野党グループに大統領は重要な譲歩をしてきた。 ／ それとは対照的に、ファン・グアイドの「人民の意志」党の指導者フレディ・ゲバラ（グアイドの側近）は投獄され、他の重要な人物に対しても訴訟手続きが発表されている。 ／ 野党に注目すると、要求がバラバラであることが明らかだが、すべての流れが協議に参加する必要性に向かっている。 ／ 「人民の意志」の創設者で指導者であるレオポルド・ロペスはすでにメキシコで「代表」になることを確認している。 ・・・ この野党の潮流が、極めて弱体化した状態で交渉のテーブルに着き、生き延びて政治の舞台に復帰するためにはこの協議に実質的に依存していることは明らかである。 ／ 穏健派の野党は、進歩的かつ部分的な前進を達成している。それは過激派野党グループとさらに溝を深めることになっている。穏健派グループはより明確な目標を持っている。それなりの数の知事と市長を獲得し、それによって考え得る最高の条件で2024年の大統領選挙に臨めるようにすることである。 ／ メキシコは「中立」な国ではない（親マドゥーロ政権、反グアイド暫定政府である）。そのメキシコで協議が行われるというところに力関係が現れている。 ／ 11月のメガ地方選挙が、野党をメキシコでの協議に参加させる最も重要な要素のひとつ。 ・・・ 地方の政治指導者たちは、再び選挙をボイコットすることは今後4年間政治から消されることを意味し、長期にわたる政治的自殺にいたる可能性すらある。だから、彼らは多くが全国指導者に、棄権主義政治をきっぱりと捨て、選挙に参加するための最低限の条件を求めるように強い圧力を掛けている。
