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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.16

2021-09-03 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.16
( 2021年9月2日 )


(ペルー要点)
・ 外相辞任の後、右翼連合は、内閣信任の条件として首相と5人の閣僚の辞任を要求したが、カスティージョはそれを拒否。 / 首相演説と中道政党への説得と人民運動の圧力とで極右を孤立させ、賛成74、反対50で信任。(一院制130議席で信任には過半数66票以上が必要。与党・ペルー解放党は第1党だが37票。その同盟友党は5票。)
・ 内閣信任後24時間も経たないうちに新たな攻撃。検察と警察が、汚職とマネー・ロンダリングの容疑で、ペルー解放党の創設者・書記長のセロンの家を含む党の7つの施設を家宅捜査。 / 右翼からの攻撃と、人民運動による支持を背景としたカスティージョ政権の反撃とが、せめぎ合っている。

(ニカラグア要点)
・ 米帝によるキューバに対する攻撃が全世界的にキューバ連帯・支援運動を活性化させたが、ベネズエラとニカラグアにも米帝は新たにかなり大きな攻撃をしかけた。キューバとベネズエラについては既に報告したので、今回はニカラグア。
・ 11月7日の大統領選へ向けて、「4選を目指すオルテガが露骨なライバル排除をしている」というフェイク・ニュースが6月に大々的に流された。そのウソについて、teleSURのOpinionがていねいに曝露している。 / 逮捕者は大統領選候補者ではないこと、2018年の反政府・反革命行動で逮捕され投獄された後に恩赦で出獄したが、恩赦の条件を破って再活動した者たちが再逮捕されたのだということ、等々。
・ バイデン政権は、ニカラグアについてもキューバおよびベネズエラと同様に、トランプ政権が強化した「制裁」を引き継ぎ、さらに強化し、社会主義指向政権の打倒を目指している。200万人以上の与党FSNLのメンバーを制裁対象にするという暴挙。【ニカラグアの人口は2020年に約660万人だから全国民のほぼ3分の1!】

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(ペルー)

teleSUR Published 1 September 2021
The Peruvian Congress Seeks To Impose Ministers at Will
(ペルー議会は意に沿う閣僚を押しつけようとしている)

「我々は、大企業が押しつけたい汚いゲームに落ち込むつもりはない」と、カスティージョ大統領は述べた。 / 水曜日(9/1)のJunin県への訪問中、カスティージョ大統領は、野党議員が内閣を大企業の利益に従う閣僚に置き換えるためのキャンペーンを実施していると非難した。

Peoples Dispatch August 30, 2021 by Peoples Dispatch
Free Peru party faces lawfare campaign
(ペルー解放党は lawfare キャンペーンに直面)

8月28日の早朝、検察庁とペルー国家警察の職員は、ペルー解放党(PERÚ LIBRE)創設者で書記長のウラジーミル・セロンの家を含め、与党の7つの施設を家宅捜索した。汚職とマネーロンダリング事件である「ロス・ディナミコス・デル・セントロ」事件の調査の一環として行われた。 / この司法工作で、右派の野党がペルー解放党を非合法化しようとしていることは明らかである。一部の野党指導者は、犯罪容疑の捜査が続いている間、少なくとも2年間は党として停止するよう司法に要請している。 / ラ米25カ国から400以上の社会運動を結集した「ALBA社会運動」は、ペドロ・カスティージョ大統領の社会主義政権に対してクーデターが進行中であると警告していたが、8月29日、議会がベリド内閣に信任投票を与えてから24時間以内に実行されたこの新たな不安定化の動きを拒否した。

Prensa Latina 2021.8.27
Peru's Ministerial Cabinet received congressional vote of confidence
(ペルー: 内閣は議会の信任投票を得た)

ペルー議会は、本日(8/27)、賛成74票、反対50票で内閣に批准の信任を与えた。そこでは極右ブロックが孤立する結果となった。 / この結果は、ギド・ベジード首相と5人の閣僚の辞任を信任投票の条件にした極右ブロックからの圧力に直面して、政治家やアナリストが内閣の崩壊を当然のことと考えた数日後に記録された。結局、極右ブロックほとんど孤立した。 / ベジード首相の声明は、経済危機と医療危機に直面して国民の団結を呼び起こし、議会に、さまざまな違いがあるにもかかわらず極端な立場を放棄して執行部と共に働くよう要請した。大多数の議員は、首相の声明を迅速な投票で承認した。 / セッションの後、ベジード首相は、与党Peru Libre、その同盟政党Together for Peru、そして中道および中道右派のPopular Action、Alianza para el Progreso、Podemos、Somos Perúの議員に投票の支持に感謝した。
【信任するかどうかの投票に入る直前のteleSURの記事に、拒否された場合どうなるかが説明されている。カスティージョは新たな内閣を形成しなければならないが、その内閣がまた拒否されれば議会を解散し選挙となる、と。】

Prensa Latina 2021.8.26
PM's multilingual greeting shocks Peru's right-wing Parliament
(ペルー: 首相の多言語挨拶はペルーの右派議会に衝撃を与えた)
ペルーのギド・ベジード首相は、木曜日(8/26)、ケチュア語とアイマラ語で議会本会議の挨拶をおこなったが、それは右派議員からの不満を引き起こした。右派議員たちは明らかに腹を立てていた。 / それは、野党が多数の本会議の承認を得るための、内閣のプレゼンテーションの象徴的な始まりだった。本会議の承認がなければ、閣僚はすべて辞任しなければならない。 / 共和国議会のMaria del Carmen Alva議長は、どちらの言語も理解できないので、ベリドに、アンデアン語で言ったことをスペイン語に翻訳するよう求めた。 / ベリドは、ケチュア語で話し続け、憲法を示し、憲法がアイマラ語とケチュア語を公用語として認知していることを思い出させた。それらは学校で教えられておらず、異文化教育はまだまだ不安定であるのだが。 / カスティージョ大統領は、信任投票への支持を条件とする右派からの圧力を拒否した。その大統領の決定によって内閣は強化された。 / 議会の前では、与党「ペルー・リブレ」と進歩的な諸政党のデモ参加者グループが、内閣チームへの支持を表明した。 / 同時に、好戦的な右翼の小グループは、野党議会と反共産主義を支持するスローガンを叫び、議会でのカスティージョ大統領の弾劾を求めた。 / 双方のデモ隊は昨日からその場にとどまり、そのライバル関係はいくつかの騒動を引き起こしたが、警察によって規制され、大事には至らなかった。


(ニカラグア)

MRonline Posted Aug 28, 2021 by Netfa Freeman
Originally published: Black Agenda Report (August 25, 2021)
Nicaragua at a revolutionary crossroads and in imperialist crosshairs
(ニカラグア: 革命的岐路にあり帝国主義の標的となっている)

 ・・・ ニカラグアに対する政権交代策動は、制裁強化と広範なニセ情報キャンペーンを通じて特に激化している。 / ・・・ / ニカラグアに対する最新の制裁は、RENACER Act(Reinforcing Nicaragua’s Adherence to Conditions for Electoral Reformニカラグアの選挙改革に向けた諸条件の遵守を強化する法)と題されており、反対しなければならない。RENACERは、FSLN(サンディニスタ民族解放戦線)のメンバーとその家族の200万人以上を「標的にして」制裁下に置くという恥知らずな偽善的な法律であり、国のすべて人口の半分以上に影響を与える可能性がある。米国でたとえれば、これは登録されたすべての民主党と共和党の党員に制裁を課すことに等しいだろう。 / ダニエル・オルテガ政府が11月7日の選挙を前にして反対派を逮捕したと非難する虚偽のプロパガンダが推進されている。この虚偽報道の背後には新たな法律の施行がある。外国政府(たとえば米国)の要請で働いて資金を受け取る場合には、そのたびに登録することを義務付けるという法律である。反政府勢力の多くの者がこの法律に違反して捕まったという事実が伝えられており、それは本質的にマネーロンダリングと反逆の罪で有罪である。重要なこととして指摘しなければならないのは、起訴された者たちは議員候補者ではないということである。 / ・・・ / ダニエル・オルテガが大統領に復帰した2006年以来、生活のすべての分野でニカラグアの女性の完全な発展と進歩を確保するために、男女平等を促進することを目的とした平等な権利と機会の法律を享受してきた。 ・・・貧困率は、2005年から2016年の間に48%から25%に低下した。栄養失調は大幅に減少した。無料の普遍的な医療と教育があり、国は80%の食糧主権を確立することができた。 / バイデン政権は、トランプ政権が離脱した場所を引き継ぎ、ニカラグア政府とラ米の脱植民地化しようとしている諸国全体を悪魔化し、不安定化させ、打倒しようとしている。

Prensa Latina 2021.8.3
ALBA-TCP condemns EU sanctions against Nicaragua
(ALBA-TCP、ニカラグアへのEU制裁を糾弾)

teleSUR Published 1 July 2021
Nicaragua Presents National Plan to Fight Poverty
(ニカラグア: 貧困と闘うナショナル・プランを提起)

この計画は、インフラ、開発、生産、社会全般の領域を管理運営するための全体的なガイドラインである。 / ニカラグア当局は、木曜日(7/1)、和解と民族統一の政府の画期的なプログラム「貧困と人間開発のために闘う国家計画2022-2026」を発表した。

ラテン・アメリカの革命的大衆闘争 2021.07.01 Thursday
ニカラグア:米国の選挙干渉を止めることを求める書簡
米国はニカラグアの選挙への干渉を止めろ
2021年6月29日 teleSUR発
マナグアの米国大使館から流出した文書には今後2年間でニカラグアで政権交代を起こす組織的な計画が書かれていた。 / 『世界正義同盟』(The Alliance for Global Justice)はニカラグアの人民と連帯する書簡に署名するように世界の市民に呼びかけている。この独立NGOは、11月に実施される予定のこの中米の国の選挙を米国と企業メディアが不適格とみなそうとする試みを拒否することも呼びかけている。以下はこの書簡の内容。 ・・・

teleSUR Published 17 June 2021 Opinion By: Stephen Sefton, Tortilla con Sal
Nicaragua's Political Opposition as Organized Crime
(ニカラグア: 組織された犯罪としての政治的反対派)
【オルテガ政権が反対派候補者を逮捕していると大手メディアが報道。 / 日本でも例えば読売(6/18)に「ニカラグアで反体制派拘束」との見出しで、「11月に大統領選が予定される中米ニカラグアで、反体制派の拘束が相次いでいる。 ・・・ 連続4選を目指すダニエル・オルテガ大統領による露骨な『ライバル排除』ともみられており、国際社会の懸念が強まっている。 ・・・」と報じられた。毎日(6/20)にも「ニカラグア弾圧強化 大統領選控え反体制派拘束」の見出しで同様の記事が掲載された。 / ニカラグアでは11月に大統領選と議会選があるが、それに向けての帝国主義諸国と反政府勢力による虚偽報道である。teleSURの「Opinion」にウソを暴く論説記事(6/17)が出ている。それを概略訳した。 / これはMRonlineにも転載された(Jun 19)。他にCuba-Network(Jun 18)にも同様の記事が出ている。】
(リード) 逮捕された人々の誰一人として、さまざまな政治的連合体や政党によって今年11月7日に行われる総選挙の候補者として選ばれてはいなかった。国際メディアでは多数の逆の報道があったのだが。
(本文)
 2011年の選挙でFrente Sandinistaに対して大敗して以来、ニカラグアの反政府勢力は、国の議会で活動する従来の政党と、地域のNGOをベースとした議会外反対派に分かれた。
 米国政府は、特に、野党を財政的に支援することをあきらめて、「市民社会」の形を売り込む反政府ブロックを打ち固めることに焦点を当てた。 ・・・ この排他的でニセの市民社会組織は、すべて、米国および米国と結びついた政府から直接資金提供されるか、または外国の企業や国の資金による財団などを通じて間接的に資金提供されていた。
 2011年からのさまざまな手段・方策の蓄積期間の後、この議会外反政府勢力は、米国が設計した暴力的なクーデターの試みにとりかかった。それは、2018年の4月から7月まで続いた。しかし、主要な野党の大部分は国の諸機関を尊重し、広範囲にわたる極端な暴力にも、またクーデター推進者と政府との間の全国的な対話にも、参加することを差し控えた。そのため、ニカラグアの野党の主要人物の誰一人として、2018年のクーデターの試みを支持した諸組織の人々の最近の一連の逮捕の影響を受けてはいない。
 逮捕された人々のすべてが直面しているのは、違法行為に対する十分な理由のある起訴である。その違法行為は、米国や欧州連合のどの国でも、またラ米・カリブの事実上すべての国でも刑事訴追を招くであろう。調査中のすべての個人に対する正式の起訴の主要なものは、ニカラグアの法律1055「独立、主権、および平和のための自己決定に対する人々の権利の擁護のための法律」に違反して行動したことである。この法律の下では、次のようなことは犯罪である。国の内政への外国の干渉を求めたり、軍事介入を要求したり、テロや不安定化の行為を組織したり、国とその機関に対する強制的な経済的、商業的、財政的措置を奨励・促進したり、ニカラグア国家やその市民に対する制裁を要求したり歓迎したりすること。 ・・・
 逮捕された人々の誰一人として、さまざまな政治的連合体や政党によって今年11月7日に行われる総選挙の候補者として選ばれてはいなかった。国際メディアでは多数の逆の報道があったのだが。 ・・・ いずれにせよ、多くのオブザーバーが指摘しているように、彼らが選挙に立候補する可能性があるという外見は、彼らに対する刑事告発から気をそらすための煙幕として役立っている。 ・・・
 法律1055に基づく起訴に直面している議会外反対派の他の主要なグループは、政治運動「Unamos」の指導者たちである(以前は「サンディニスタ刷新運動MRS」だった)。 ・・・ MRSからUnamosへの表面的な政治的変身により、MRSの古いリーダーたちは、サンディニスタの過去をもみ消そうとした。そして、元戦闘員の支持者のネットワークにリンクしている。これらの元戦闘員のMRS支持者の比較的小さいが経験豊富で献身的なグループは、260人以上の死者をもたらした2018年の暴力を組織し、指揮し、主導する重要な役割を果たした。
 よく知られた反政府勢力の人物たちの最近の逮捕に関連して、元ゲリラの英雄であるHugo Torresが英国のガーディアン紙によって次のように報告されている。「・・・それが人生の流れである。かつては原則を高く掲げていた人々が、今では裏切っている」と。Torresはわかっているはずだ。彼は、少なくとも2005年以来、ニカラグアへの米国政府の介入に協力してきた。 ・・・
 Monica Baltodanoは、超革命的であることを装い、特にヨーロッパの左翼の人々たちをだました。いつもニカラグアの右翼と緊密に協力し、欧州連合とUSAIDから彼女のNGO「Popol Nah」へ多額の資金を受け入れた。 ・・・
 ・・・ 2018年のクーデターの試みが失敗した後、当局は、直接刑事犯罪を犯した人々に焦点を合わて、背後の組織者の逮捕は控えた。その後、2019年の政府恩赦は、MRSの指導者たちがクーデターの試みにおける彼らの役割について起訴と判決を免れたことを意味した。実際には、2018年の非常に暴力的な事件は、組織犯罪とテロリズムの大規模な演習であった。その間、それに関わったニカラグアの反政府勢力のさまざまな部分は、非常に明確なプログラムに従って運営されていた。
 MRSの指導部は、彼らの運動の活動家の中から経験豊富な元戦闘員を選び出し、暴力をより効果的に組織化した。 ・・・
 右翼のカトリック教会の司教や聖職者たちは、全国の教区にある教会が暴力的な反政府勢力の本部として機能することを確保して、ロジスティクスを保証した。民間企業組織COSEPもロジスティクスにおいて重要な役割を果たし、人権団体CENIDHやBaltodano's Popol Nahなどの反政府勢力が連携したNGOも同様だった。 ・・・ すべて、外国政府から資金提供を受けており、人権侵害を系統的に誤って伝え、当局による虐待を考案して創り出し、暴力的な反政府勢力活動家による無数の虐待は隠蔽している。
 ・・・ Juan Sebastian ChamorroのメディアであるLa PrensaとConfidencial、そして米USAIDの資金で設立した多数のオンライン・プロキシ(online proxies)は、国内外の意見を誤解させるために大規模なオンライン偽情報キャンペーンを展開した。
 この大規模で複雑な作戦は、2011年に伝統的な反政府政党が崩壊した後、何年にもわたってニカラグアのエージェントと協力して、米国当局によって計画された。 ・・・ Unamosの元サンディニスタとその反政府の同盟者たちは、米国およびその同盟諸国政府の介入との違法な共謀に加えて、今年の選挙に向けて、またひとつ別のクーデターの試みを計画していた。いずれにせよ、現在告発されている人々が彼らの犯罪で起訴され刑を宣告された場合、ニカラグアでは彼らに多くの同情を抱く人はほとんどいないだろう。
(以上)

teleSUR Published 21 December 2020
The United States Tightens Blockade Against Cuba and Nicaragua
(米国はキューバとニカラグアに対する封鎖を強化)
米国財務省は、月曜日(12/21)、ラ米・カリブ諸国の進歩的な政府に対してトランプ政権が推進する一方的な強制的措置のセット、いわゆる「ブラックリスト」に、キューバとニカラグアの数人の個人といくつかの団体を含めることを発表した。

teleSUR Published 29 September 2020
Nicaragua Has One of the Lowest COVID-19 Rates in Latin America
(ニカラグア: COVID-19の発生率がラ米で最も少ない国のひとつ)
ダニエル・オルテガ大統領が2007年に政権を握って以来、この中央アメリカの国はその医療制度を強化し、23の新しい病院を建設した。 / これまでのところ、この中央アメリカの国は、4,065人のCOVID-19症例、3,804人の回復した患者、および149人の死亡を登録しており、これはこの地域で最も低い致死率のひとつを意味する。 / ラ米カリブ経済委員会(ECLAC)のデータによると「ニカラグアは経済を維持し、債務を増やさなかった数少ない国のひとつ」とMidenceは述べ、自国の輸出が13%増加したことを想起した。

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