なぜベネズエラ人民はマドゥーロを強く支持するのか
(映像への感想)
ベネズエラの国民の生の声に元気づけられます。
「マドゥーロ政権への少数の根強い支持」「チャベス大統領のばらまき政策で恩恵を受けた貧困層」など西側視点のことばが並びますが・・・。
米国の不当な経済制裁にCLAPがどれほど大きな生活の支えとなっているか。 生産地から直接消費者へ安価な野菜などをとどけるしくみ。
チャビスモの恩恵の数々(医療、教育)を国民が語り、マドゥーロ政権を守り抜くことを表明している事実は、一般的に報道されているベネズエラの経済的な混乱が国内的な問題が最大の原因ではなく、外からの介入であり、米国の経済制裁こそが原因なのだと自ら表しているようです。
署名活動や、民兵、バイク集団が野党が暴動を起こさないように大統領宮殿をパトロールする様子。国民の安全と治安を守ろうとする彼らの自発的な行動をすごいと感じます。
国民の一人ひとりがベネズエラを作っているという認識をもっているゆえの行動なのだろうと思いとても印象深かったです。
メデイアのことば足らずの報道
〇「食糧不足と食糧危機は・・・」
(その最大の原因を作り出したのはだれなのかを語らない、ベネズエラから自然にわき出たかのような言い方)
〇「誰がベネズエラの統治者となるのか不透明な中で・・・」
(不透明と考えるのは西側諸国であって、ベネズエラ国民の大統領は一人マドゥーロしかいない)
また、ことばの端々に国民の団結・意志の強さを見せてくれました。
「革命後の社会を貧しい人々の声が反映されたと、多くの国民が支持している」
「革命に忠誠心を誓った私たちの体には祖国への愛があふれている、革命とチャベスへの愛はお金では買えない」
民兵「アメリカが侵略できない、侵略者には死が待っている」「武装を解除させる」(=平和的解決を望んでいる)
「革命が脅かされ、マドゥーロ大統領への風当たりが強くなればなるほど、忠誠心は強くなる」
「政府に批判的な国民でも野党は支持しない、なぜなら彼らは帝国主義者に魂を売ったから」
「チャビスモは経済危機に対抗する地域住民の抵抗運動」(2002年のクーデター事件:国民が警察と対峙した経験)
「経済封鎖と経済制裁によって経済危機となって、貧しい人に恩恵が届かなくなった、野党が政権を握っても恐れずに抵抗を続ける、革命で得たものを守りぬく」
最後に一つだけ確実なこととして
「チャベス主義者たちが闘わずして、政府の転覆をさせることはない」
このまま制裁を続けるのは無意味ということ、
そしてもし介入があった場合、多くの人の血が流れることになってしまいます。
この映像は、ベネズエラ国民が介入も制裁も、グアイドが大統領となることも望んでいないことを強く伝えています。
ベネズエラ国民の意志を尊重すべきです。
(ひ)