脳内一人旅日記・改

登山、ロードバイク、一人旅好きのつれづれなるブログ。

じじばば旅行記番外編・3 慌てるこじきはもらいが少ない

2006年12月28日 | 一人旅
やらなければならない仕事とは、メッセージの作成。
時間すでに20時を過ぎ。今から行っても、混雑の為、入ることはおろか十分に会話をすることもかなわないでしょう。ならば、挨拶の一つや二つ、簡単なものでもいいから何か書き留めなければご主人様の名折れというもの。


車から筆記用具一式、そしてホテルの部屋で取得した写真はがきを席のテーブルに置き、飯を待つ間に書くことにします。


ばあちゃんから、
「何書いてるの?」
と聞かれましたが

「いや、ちょっと…」
どう説明したらよいか分からずその先の言葉が続きません。

「いやー旅行楽しかったよね」
と、適当に話題をそらしながら文面を考えます。


ここで、すでに入店していたMから電話が。

どれぐらいに来れるんだねと尋問され、現状を説明すると、
諦めるような、そして吐き捨てるような冷たい声で


「じゃあ伝言預かっておくから。何かないの?」


え…それはもう僕は来ないと見なされているわけですか…。
とうとう、おいらは親友であるMにまで見捨てられてしまったのです。


なんとか間に合わせる!と気丈に言い張りましたが、さすがに落胆の色を隠せません。彼が言わんとしているのはもうおいらにご主人様の資格がないということなんでしょう。


静かに電話を置き、静かにマイクを置きます。
むしろ、こう言ったほうが適切でしょうか。


普通の男の子に戻ります。


うーん、ご主人様をやめても普通になるのは無理だなあ、出生からすでに染色体異常だからなあ。


ひぎぃ!!!ぎぎゃー!!
あうあうあうあうあう


何とか気持ちを立て直し、文を書き始めます。
おいらの文字は草書体のように非常に達筆なんですね。しかも、文字と文字との間隔が狭いのでよく目を凝らさなければ解読できないというおまけつき。


切羽詰ったこの状況下、思いついたことをひたすら書き連ねたので、書くスペースの計算ができず、うまいことスペース内に文章を収めることができません。おいらの象形文字と相まって非常に読みにくいものとなってしまい、これを渡すのはいささか気が引けましたが、まあ致し方なし、是非もなし。


夕食を終え、筆記用具セットとはがきを手にレジで会計を済ませると、レジ係の人の視線が一瞬、おいらの手元に向かったのをおいらは忘れません。なんかもんくあんのかこのやろう!


そして、無事にじじばばを家に送り届け、別れ際にありがとうと改めて感謝の言葉をもらいます。また来年も行こうね!俺はこれからメイド喫茶行くけど!


時刻は21時を回ろうとしています。さあ、これからどうするか。


選択肢としては、自宅付近の駐車場に一旦車を停め電車で行く方法があります。確実な方法ですが、これだとメイド喫茶到着は22時を過ぎるでしょう。卒業式の開始は21時半だったので、完全な遅刻。

もうひとつはそのまま車で直行すること。道が空いていれば電車で行くよりも時間を短縮でき、卒業式に間に合うかもしれません。しかし、もし道が渋滞していたら、営業終了時間である22時半までに着かない可能性もあり、非常にリスキーです。


うーん…。
車にすっか。
ま、だいじょぶだべ。なんとかなるなる!


このへんのアバウトさというか適当な楽観主義はB型の特徴でしょうか。


続く。


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2 コメント

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Unknown (kaz)
2006-12-28 08:45:48
出生から染色体異常というフレーズが気に入りました。



君の字体を達筆と言い続け、はや12年。

後世の歴史家達はさぞ、研究に勤しむであろうな。





君の言うMは僕からの連絡もシカトですよ。

僕は友人としての資格者ではないという烙印を押されたも同然です。
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Unknown (てら)
2006-12-29 16:54:00
12年も経つか~ぼくの達筆っぷりもいよいよ年季入ってきましたなあ

人類は5000年前も酒を飲んでいた、5000年後も酒を飲むでしょうということですな。

マジっすか。僕だけでなく君までも被害が…
これは憂慮すべき事態ですよ。
ポルポトですよ
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