Nature d'eau

日々の思いをつづる

装わない?

2009-01-14 21:59:06 | 本を読む
大きな意味ではいい人と、悪い人の区別ってないと思うんです。

自分の性格のワルイところ、悪いクセを弁護するために書いてるんじゃありません(^_^;)

以前から書こうと思ってたことの一つなんですが。


ここのところ何冊か本を読んでいたのです。

まずはひさ~しぶりに、三浦綾子の「続 氷点」。
(余談ですが、としさんのブログに書き込みした言葉はこの本に出てきました)

この方はクリスチャンでしたっけ。そんなようなことが随所に出てきます。

「神様の前では極道者や、大悪人は扱いやすい。自分が極道者ってわかってれば神様に頭が上がらない。一番手がかかるのは、人の前にも、神の前にも何一つ悪いことをしてないって思ってる人間だろうね」

というくだりがあります。

最近は特に、自分が正しいと信じて疑わないような人も増えてると思えます。

自分のこのブログだってそういう人と思われてるかもしれません。

自分の主張を押し付けるだけにはならないように書いてるつもり、、

こういうやり方もいいのではないか、と書いてるつもりですが、なかなか難しいです。。

よく思うんですが、周囲からいい人に思われたい、って誰でも少しは思いますよね。

私もそうですよ。よく思われたい。

人様へのコメントでも、きれいごとのオンパレード、みたいになっちゃう時もたまにあります。

ほかには、失礼な言い方になっちゃったかな?とかおろおろ悩んだり。

でも人からいい人と思われることよりも大事なことがあるのを知っているから、時と場合により悪役?(おおげさな 笑)をかってでたこともありましたね。


いわゆるいい人に固執しすぎると、結果的にいい人ではなくなってしまうこともあると思います。

自分の中の嫌な感情を認めず、自分を正当化することばかりになると、攻撃的になったり、疑心暗鬼になったり、、

悪い感情って変な処理をすると、どんどん増殖してしまう。

そんなものを抱えたままいい人の仮面をかぶり続けると、悪いものを周囲にもばら撒いちゃうでしょうね。

悪い感情もあるのが人間だから、それをうまく消化出来ればいいんですけどね。

人事のように言ってますが、自分のことを当てはめて考えてますよ。


自分が知らずに無理して、おかしくなりかけた人たちが行く病院が、奥田英朗の「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」に出てくる伊良部綜合病院精神科。

これは肩の力を抜いて、娯楽として読む本だと思いますが。

この精神科医の伊良部という先生、子供並みに自分の欲求を満たすことしか考えてないし、普通の大人としてのほとんどの常識が欠けていて、しかもちょっと変態チック?

けれど、実は精神科医としての診たてはなかなか鋭いものもあり。

最後には患者はそれぞれ自分のゆがみに気付き不調は回復されてゆく、というもの。

ほんとにこの伊良部を見てると、真面目に悩んでるのがバカバカしくなるような。。笑

一生懸命頑張りすぎてる人にはお勧めかも、です。



写真は近所のお友達にもらったもの。

あるがまま、、たまには原点に戻るのがいいかもですね。

いや、大人として生きていくのには、装うことは必要不可欠だけど、あるがままの自分を失わないで、ということでしょうか。

renshiさんのコメントにもいつだったか「そのままで、、」という言葉が出てきたとような。。



このブログ、本文を書くことでなんかエネルギーを使うので、まだコメント欄はしばらく閉じたままにさせてもらいますね。

それでも見続けてくれる皆さん、ありがとうございます。