3月23日(土曜日)、全米8都市で展開されている「13.1ハーフマラソン」のひとつ、New York 13.1 Marathonに参加する。
レースの舞台となるのは1939年と1964 年の2度、万国博覧会の会場になったことで知られるクイーンズのフラッシング・メドウズ・パーク。
2度の万博のうち1964年に建てられたユニスフィアという地球儀の形をした巨大オブジェが今も公園のシンボルとして残っている。
また、毎年USオープン・テニスの舞台となるアーサー・アッシュ・スタジアムもこの公園にある。レースはそのスタジアムのすぐ横からスタートし、万博敷地内とメドウズ・レイクをぐるぐる回り、最後はユニスフィアの北側に戻ってくるというコースで、数回の橋越え以外はほぼ平坦。
ふつうに考えればタイムを狙えそうな気がするところである。
しかし、この日は風が強かった。体感温度はおそらく氷点下に達していただろう。
まずはラップタイムから。
Mile 01: 7分35秒
Mile 02: 7分53秒(15分28秒)
Mile 03: 7分58秒(23分26秒)
Mile 04: 7分51秒(31分17秒)
Mile 05: 7分38秒(38分55秒)
Mile 06: 7分54秒(46分49秒)
Mile 07: 7分56秒(54分45秒)
Mile 08: 8分08秒(1時間59分58秒)
Mile 09: 7分48秒(1時間07分23秒)
Mile 10: 7分43秒(1時間14分44秒)
Mile 11: 7分48秒(1時間21分57秒)
Mile 12: 8分23秒(1時間29分20秒)
Mile 13: 7分50秒(1時間36分41秒)
スタート直後はとりあえず1時間40分のペーサーのあとをついて走る。昨年の絶好調時であれば十分ついて行けたと思うのだが、今回はどうも息が苦しく脚も上がらない。2マイル目に入った段階で、このまま追っていくのは厳しいと判断し、マイル7分50秒台までペースを落とすことにした。今年に入って1月こそ300kmを走れたものの、2月以降は極端に走る頻度が落ちており、それが心肺機能の低下に影響しているのは明らか。持久力だけなら週末のロングで維持することはできるが、スプリントに必要な酸素運搬力に関しては平日も小まめに走っていないと高いレベルを保つのは難しい。
それに加えて風の抵抗もあり、8マイル目など、かなり全力で押しているのに8分を切れないという苦しい展開。まぁ、もともとスピードがあるわけではないので、少しでも練習量が落ちればこうなることはわかりきっているのだが。
ともかく、せめてマイル7分台で粘れるだけ粘るという戦法で行くしかないということで、若い連中に抜かれるのは仕方がないが、同年代のヤツには抜かれるものかという意地で終盤戦をしのぎ、31.1シリーズのイメージカラーとなっている青いゴールゲイトに到達した。
Finish Time 1時間42分42秒(7:50/mile) AGPP 66.88%
自己歴代8位。
最近は1時間40分を切るレースが続いていたので、それに比べると物足りなさはあるものの、今のコンディションを考えれば、それほど悪くもないタイムでまとめることができた。
それよりも特筆すべきことは・・・なんと年代別3位入賞!
今回が新しいエイジ・グループ(55-59歳)の第1戦でもあったのだが、やはりこの年代になるとちょっと強いかもしれない。なにしろゴールした36人のうち1時間50分を切っているのは7人だけで、半数以上は2時間を越えているというレベルなのだから。
何よりも、3週間後のボストンマラソンに向けて、いい刺激走になったと思う。
★写真は完走メダル(左)と年代別3位の銅メダル(右)。
■MEMO■
総合順位 210位/2227人中
男女別順位 173位/1041人中
年代別順位 3位/36人中
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今年の走り納めは、いつも休日に走るハケンサックリバー+インディアンレイクの定番コースを10.2マイルジョグ。
雪が凍ったままの箇所が多かったので、滑らないようにゆっくり走った。
2012年はこれで終了。
今年は10月下旬に米国北東部を襲ったハリケーン・サンディによって地元の町が洪水と暴風雨に見舞われたものの、地方の遠征レースでは同じ「風」でも神風が吹くことが多く、総合的には満足できる1年だった。
フルマラソンでは50州制覇の一環で初訪問が実現したMD州(B&Aトレイル)、KS州(オズ)、WI州(ミルウォーキー・レイクフロント)、SC州(キアワ・アイランド)でいずれも好タイムを叩き出すことができたのは収穫だった。
ハーフマラソンではFL州(St.Pete)、PA州(フィラデルフィア)の2大ロックンロール大会がいずれも完璧なコンディションに恵まれ、従来のベストタイムを大幅に更新することができた。
その他、5K、10Kを合わせると4種目で自己ベストを更新する「PRグランドスラム」を達成!
2年前の2010年がPR更新ゼロだったことを考えると、奇跡に近い躍進かもしれない。
「加齢そのものは、パフォーマンスの低下には影響しない。影響を与えるとすれば故障やケガによる後遺症である」
というのが自分の仮説だが、実際、どのスポーツでも故障の少ない人は選手寿命が長い。
そういう意味で、市民ランナーとしては「タイムを短縮しようとする欲」をうまくコントロールしながら頑張る工夫が必要になってくる。
無理のないトレーニングで末永くランニング生活を楽しむ、というのが今後の目標になるだろう。
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サウスカロライナ州チャールストンから21マイルの距離にある大西洋岸のリゾート、キアワ・アイランド。
湿地帯を開拓した広大な敷地には世界有数のゴルフデザイナーが設計した5つのコースがあり、その中の「オーシャンコース」は2012年の全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)が行なわれた会場としてゴルフ愛好家には広く認知されている。
ゴルフばかりではなく、テニス、サイクリングなどさまざまなアクティヴィティを楽しむことができる、というのが売りなのだが、極めつけはなんといっても毎年12月に開催されるキアワ・アイランド・マラソン。この時期は普段ゴルフをやらないマラソンランナーも多く集まるという点で、フロリダのディズニーワールドリゾートと並ぶ広範囲なポピュラリティを獲得している。
リゾートの中心部にあるサンクチュアリ・ホテルは全米10指に入るほどの豪華さを誇っており、そこに滞在すればVIP気分を満喫できることは請け合いだが、他にもヴィラやプライヴェート・ホーム・スタイルの宿泊施設が点在しており、何台かの無料シャトルバスが敷地内を巡りながらトランスポート・サービスを行なうというスケールの大きさである。
そして何よりも驚いたのがリゾート・スタッフの質の高さ、チームワークの良さで、初日のチェックインの段階から至れり尽くせりだった。このようなサービスを見せられると、やはり「アメリカ人は本気になると凄い」と実感してしまう。
こういう国と戦争をやって勝てるわけがないのである。
★マラソンコースからも垣間見える鮮やかなグリーン。
★サイクリングを楽しめるバイクトレイル。
★無数のアリゲーターが生息する沼地。あちこちでぶくぶくと泡が立っているのが見える。
★海岸近くに建つ高級プライヴェート・ホーム。
★海岸で見かけた海鳥の一種(名称不明。「鳥博士」からの情報求む)。
★海辺にて。沈み行く夕陽を見つめる。
★日没のキアワ・アイランド・ビーチ。
★宿泊したヴィラ。それぞれの部屋に英語名の表札がかかっている。ちなみに自分の部屋は「Joseph」だった。
★リゾートの中心、サンクチュアリ・ホテルの読書室。
★リゾート内のウエスト・ヴィレッジにある「Southern Kitchen」のホームメイド・パンケーキ。
★同じくリゾート内の「Town Center Market」で注文したGRILLED BBQ CHICKEN(バーボンBBQソース味)。
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地方都市でその地域特有のお土産を探すには、やはり地元のマーケットを訪れるのがいちばんいい。
チャールストンの場合は街の中心部にあるシティ・マーケット。1807年の創業というから、なんと200年を越える歴史になる。
建物も19世紀の雰囲気を色濃く残すクラシカルな造りで、居ながらにして昔の世界にタイムスリップしたような気分になるし、ほとんどの製品が地元業者による手作りなので希少価値があり、それでいて値段は安い。欲しいものが多すぎて、どれを買おうか迷ってしまうほどだ。
シティ・マーケットとともにぜひ訪れたいのが、ダウンタウンに何軒かある南部料理のレストラン。
もともと南部料理は「安い食材でいかに美味しく作るか」 をコンセプトにして発展した庶民の料理なので、味付けに工夫があるし、日本の家庭料理に通じるものがある。
南部特有の「サザン・ホスピタリティ」といわれる心温まるサービスも含め、この街では日頃のストレスを忘れさせる「癒し」を十分に味わうことができる。
★地元サウスカロライナ産のお菓子、調味料、食材などが豊富に揃っている。
★チャールストン製の手作りクッキー、BENNE WAFERS。
★洗練された南部料理店として評判の高い「Magnolias」。
★サウスカロライナのブリュワリー「Thomas Creek」のDockside Pilsnerを注文。さわやかでライトな味。
★当店お勧めのSHELLFISH OVER GRITS(シュリンプ&ロブスター入り、ひき割りトウモロコシのおかゆ)。
★「Magnolias」と同じ通りにあるMarverick Southern Kitchenのチェーン店「Slightly North of Broad」。
★チャルストン髄一の繁華街King St.にある創業40年の老舗「Old Town Grill and Seafood」。
★同じくKing St.にある南部料理店「Virginia's On King」。
★チャールストン産の地ビールPalmetto Amber。コクがあり、苦味が利いている。
★ボリュームのあるスパイシーなジャンバラヤで、レース2日前のカーボ締め。
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名曲『5匹のこぶたとチャールストン』で知られ、1920年代に一世を風靡したチャールストン・ダンス発祥の地となったサウスカロライナ州のチャールストン。以前から興味を持っていたのだが、ようやく待望の初訪問が実現した。
その17世紀以来の歴史を刻む教会や大邸宅の街並みは「ハネムーンに行きたい街No.1」といわれるほどロマンティックなものであり、アメリカ国内では屈指の観光都市として不動の人気を誇っている。その歴史的遺産の由来をひとつひとつ学びながら散策していくと、いくら時間があっても足りないほどなのだが、一方では奴隷貿易の拠点としての暗い過去を持ち、幽霊伝説にも事欠かないなど一筋縄ではいかない街でもある。
いずれにしても、アメリカ南部のディスティネーションとしては避けて通ることのできない魅力を秘めた街であることは間違いない。
★スウィートグラスのバスケット(手作りで編んだチャールストンの名産品)を露天販売する女性。
★数々の美術館とギャラリーが並んだMeeting St.は「チャールストンのミュージアム・マイル」と呼ばれる。
★白亜の姿がまぶしいセント・ミカエルズ監督派教会(St. Michael's Episcopal Church)。
1761年に建設され、ジョージ・ワシントンもここで礼拝を行なったという。
★チャールストン髄一のエレガントな建物として人気のあるナサニエル・ラッセル邸(Nathaniel Russell House)。
1809年に建設された。
★ダウンタウン南端に位置する緑豊かなバッテリー公園(White Point Gardens)。
★チャールストンの南端を流れるアシュレイ川沿いの舗道を散歩する人たち。ジョギングを楽しむ人も多い。
★色とりどりにペイントされた家が建ち並ぶレインボー横丁(Rainbow Row)。
★1771年に建設された旧商品取引所(Old Exchange Building)。18世紀に最盛期を迎えた貿易港チャールストンの経済的拠点として、あらゆる商品が取引されていた。
★奴隷市場に使われていた建物をそのまま利用した旧奴隷市場博物館(Old Slave Mart Museum)。1862年にリンカーン大統領が奴隷解放令を発布するまで存続した奴隷貿易の悲惨な歴史と、アフリカ系アメリカ人がもたらした文化について知ることができる。
★1712年に船乗り専用の居酒屋として建てられたといわれる「The Pink House」。
現在はアート・ギャラリーになっている。
★フランス系プロテスタント信者によって建てられたフレンチ・ユグノー教会(French Huguenot Church)。
1687年に初代の教会が建設され、 1845年に現在の教会が再建される。
★街のランドマーク的な建物となっているセント・フィリップス監督派教会(St. Philip's Episcopal Church)。
現在の建物は1838年に再建されたもので、灯台としての役割も担っていたという。
★アメリカ最古の劇場のひとつといわれ、今も現役で活躍中のドック通り劇場(Dock Street Theater)。
現在の建物は1809年完成。バルコニーのアイアンレースが目をひく。
★Queen St.にあるギフトショップ「Indigo」。手作りの小物が豊富。
★アート・ギャラリーが建ち並ぶBroad St.の一角。
★チャールストンは「お化けの名所」としても知られる。South Marcket St.にあるOld Charleston Ghost Shopではさまざまな「お化けグッズ」や幽霊に関する書物を取り扱っている。詳しくはこちらのサイトで。
12月9日(土曜日)、サウスカロライナ州のキアワ・アイランド・マラソンを走る。
2012年の全米プロゴルフ選手権(PGA Championship)が行なわれた会場として、ゴルフファンには馴染みの深いキアワ・アイランド・ゴルフ・リゾートが主催するマラソン大会。フルの参加者は千人を少し越える程度だが、アメリカ50州のほぼ全域からマニアック指向の強いランナーが集まり、玄人筋には評価の高い大会として知られている。
当日の予想最高気温は23℃。タイムを狙うにはちょっと厳しい面もあるが、もともと冬のリゾート・ランを楽しむ目的でエントリーしていたので、そういう意味では理想的なコンディションの中、今年最後のレースがスタートした。
スタート地点はゴルフ・リゾートの中心部サンクチュアリ・ホテル近くのシーフォレスト・ドライブ。そこからリゾート内のドライブウェイとバイクトレイルをあちこち行き来しながら戻ってくる周回コース。途中4ヶ所で折り返しがあり、すれ違うランナーを応援しながら走ることができるという点では、飽きずに楽しめるようにコース設定されている。
Mile 01: 8分42秒(08分42秒)
Mile 02: 8分15秒(16分57秒)
Mile 03: 8分18秒(25分15秒)
Mile 04: 8分13秒(33分28秒)
Mile 05: 8分13秒(41分41秒)
Mile 06: 8分09秒(49分50秒)
このレースは3時間15分から10分おきに「プロフェッショナル・ペーサー」が用意されていたので、自分は3時間35分のペーサー、ライアンを視界に入れながら走ろうと考えていた。
しかし最初の1マイル、ライアンのペースが思いのほか速く、2マイル目ですでに視界から消えてしまった。なんのことはない、自分のペースが遅すぎたのである。前回のミルウォーキーでは最初から突っ込んでいけるだけの走り込みをしていたのだが、今回は10月下旬にホームタウンを襲ったハリケーン・サンディの後遺症で準備が足りないように思えたし、さらには当日の気温が上昇することも踏まえて慎重な立ち上がりを意識したせいもあるだろう。それでも2マイル目からは徐々に体が動くようになってきたので、ひとまずマイル8分15秒を目安にイーヴンペースを刻んでいくことにした。
椰子の木立の間からゴルフ場の鮮やかなグリーンが見えるドライブウェイを走り、4マイルを過ぎると広大な湿地帯に出る。キアワ・アイランドの一帯には、おびただしい数のアリゲーターが潜んでおり、コースアウトしたランナーを狙っているともいわれる。遠征先でワニの餌食になっては洒落にならないので、ここは道草を食わない程度に頑張ったほうが正解であろう。
Mile 07: 8分12秒(58分02秒)
Mile 08: 8分10秒(1時間06分12秒)
Mile 09: 8分23秒(1時間14分35秒)
Mile 10: 8分15秒(1時間22分50秒)
Mile 11: 8分17秒(1時間31分07秒)
Mile 12: 8分07秒(1時間39分14秒)
Mile 13: 8分13秒(1時間47分27秒)
中間地点通過: 1時間48分23秒
7マイル過ぎに最初の折り返しがあり、隣接するバイクトレイルを先行するランナーが次々と走ってくるのが見える。やがて「3:35」のプラカードを持つライアンが現われた。自分とは200メートル程度の差だろうか。思ったほど離れてはいない。これなら今後の展開によっては追いつけないこともない、と希望を持つことができた。
9マイル以降は緑豊かなレジデンシャル・エリアに入る(ここにはリゾート施設ばかりではなく、プライベートな豪邸もたくさんある)。住人たちもこの大会が年に1度の大イベントであることはよくご存知なのだろう。思いのほか賑やかに応援してくれる。
そうこうするうちに中間地点を通過。1時間48分23秒。
ミルウォーキーのハーフ通過タイムより2分近く遅いので、ここから巻き返して自己ベスト更新というのは厳しいところだが、後半もこのままイーヴンで行くことができるなら、最低でも3時間40分は切れるだろうという見通しは立った。
Mile 14: 8分16秒(1時間55分43秒)
Mile 15: 8分10秒(2時間03分53秒)
Mile 16: 7分57秒(2時間11分50秒)
Mile 17: 8分18秒(2時間20分08秒)
Mile 18: 8分19秒(2時間28分27秒)
Mile 19: 8分15秒(2時間36分42秒)
Mile 20: 8分21秒(2時間45分03秒)
14マイルを過ぎると2度目の折り返し。先行するライアンの姿が再び見えてきた。彼との距離は前回とほとんど変わらないように見える。そこで少しでも差を縮めるべく15~16マイル目は少し冒険してダッシュを入れてみた。が、やはり絶好調ではないせいか、これを恒久的に続けるのは無理があり、17マイル以降は普通のペースに戻さざるを得なかった。
18マイル過ぎで3度目の折り返し。ライアンとの差はほとんど変わらず。
たった200メートル先行しているだけなのに、なかなか追いつかない。
Mile 21: 8分18秒(2時間53分21秒)
Mile 22: 8分13秒(3時間01分34秒)
Mile 23: 8分22秒(3時間09分56秒)
Mile 24: 8分27秒(3時間18分23秒)
Mile 25: 8分36秒(3時間26分59秒)
Mile 26: 8分27秒(3時間35分26秒)
21マイル過ぎで最後の折り返しがあり、ここでもライアンとの差は縮まらなかった。しかしある意味では、よく離されずに頑張っているともいえる。この時点では気温が20℃を越えていたこともあって、ペースダウンしていくランナーが圧倒的に多く、さっきまで元気に先行していたランナーが突然糸が切れたように歩き出す場面に何度か出くわした。
自分も一瞬クラッと来たこともあったのだが、暑いといってもまだまだ許容範囲で、どうにか持ちこたえることができた。脚も多少疲れが出てきたものの、フォームを崩さないように意識しながら、落ちてくるランナーを拾っていくことに専念した。そしてあとでリザルトを見ると、最後の6マイルで50人のランナーを追い抜いていたことがわかった(20マイルラップとフィニッシュタイムとの比較で数えることができる)。
結局3時間35分台でゴールしたライアンには最後まで追いつくことはできなかったものの、彼をうまく牽引車として利用した戦術が功を奏し、決定的なボギーを叩くこともなく、ほぼイーヴンに近いペースで大観衆が待ち受けるゴールゲイトに到達した。
Finish Time 3時間37分15秒(8:20/mile)。
自己歴代3位。
3月のB&Aトレイルマラソン(3:35:20)、10月のミルウォーキー・レイクフロント・マラソン(3:34:24)に続き、今年3回目の3時間30分台を記録。
決してベストの状態ではなくとも、条件のいい平坦コースでそれなりのレース運びをすれば、確実に3時間40分を切れる走力は身についてきたようだ。
これで通算40回目のフルマラソンを完走(32回目のサブ4)。
サウスカロライナ州制覇で米国19州に到達。
そしてこの大会が54歳で走る最後の大会となった。
次回は来年3月に予定しているアッシュヴィルマラソン(ノースカロライナ州)。
アメリカ50州の走り旅も、ようやく20州の大台に乗る。
■MEMO■
総合順位 201位/1077人中
男女別順位 153位/602人中
年代別順位 22位/131人中(*AGE 50-59)
前半ハーフ 1時間48分23秒
後半ハーフ 1時間48分52秒
(落差 +0分29秒)
★見事に牽引車の役割を果たした3:35のペーサー、ライアン。
★お揃いのピンクシャツを着たペーサー・チーム。
★歓声に応えながらゴールに向かう4:00のペーサー、ケリー。
★危険なアリゲーターへの注意を促す立て札。
★ワニが近づいていることも知らずに(?)くつろぐゴール後のランナーたち。
★ロッキングチェアに揺られながらレース後のビール。
★参加賞の長袖シャツ、ゼッケン、完走メダル(鳥の図柄が彫られてます)。
★レース後のリフレッシュメント・ランチ。南部特産の白豆スープ付き。
★前日のEXPOとパスタディナー、レース後のアワードセレモニー が行なわれたイーストビーチ・カンファレンス・センター。
地元のカントリー・バンドも出演してイベントを盛り上げる。
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今年もニューヨークシティマラソンの季節がやってきた
はずだったが・・・・
ハリケーン「サンディ」の爪痕は予想以上に大きく、一度は開催が発表されながら、本番2日前の夕方5時になってブルームバーグ市長が大会中止の記者会見を行なった。海外や地方から遠征してきたランナーはすでに大多数がニューヨークに集まっていたので、いまさら引き返すこともできず、時ならぬニューヨークの休日を過ごすしかないという羽目になったのである。
ニューヨークシティマラソン当日(だったはずの日曜日)、様子を見にセントラルパークに出かけた。
そして案の定、みんな同じことを考えていたようだ。
そこには1週間前のハリケーンを忘れさせるような好天気のもと、世界中からのランナーであふれていた。
知らない人が見たら、あたかもレースが開催されていると錯覚したかもしれない。
最初は軽く1周程度のジョギングと思っていたが、周囲の雰囲気に押されるように2周目に突入。
さらには3周目に入っていく。
あちこちで応援部隊の声援が飛び、水やゲータレイドやキャンディなどを配る私設エイドも登場。フィニッシュゲイトやグランドスタンドは記念撮影する人たちでごったがえし、仮装で走るランナーもいて、自然発生的なお祭りのようだった。
ある意味、それはレース以上に印象的な光景だった。
文句をつけようと思えばいくらでもネタがあるニューヨークシティマラソンだが、世界中から集まったランナーが生み出すエネルギーはやはりすごい。これがあるから、もう二度と走るもんかと思ってもなかなかそういうわけにはいかなくなってくるのだ・・・
最終的には、途中で休憩を入れながらもループ3周、合計18マイルを走破。
5週間後に予定している次のフルマラソンに向けて、ちょうどいいロング走になったかもしれない。
★「No Baggage Early Exit」と「Baggage Pick-Up」の分かれ道。
★多くのランナーがゴールを夢見ていたフィニッシュゲート。
★グランドスタンドも本番さながらの見物人であふれる。
★左上に見えるのが殿堂入りしたゴーマンさんの写真。
★仮装やコスチュームで走るランナーも。
★本番で使われることなくお蔵入りした「14-375」のゼッケン。
10月27日(土曜日)、NJ州の町ムナキー(Moonachie)で行なわれた第1回目の5Kレース「Moonachie Mystery Run」に参加する。
大会ポスターを見てもわかる通り、ハロウィーンにちなんだレース。 今まで何もなかった閑静な隣り町に、突然降って沸いたようにレースが開催されること自体がミステリーで、いったいどういう雰囲気の大会なのか皆目見当がつかないまま当日を迎えた。
スタート&ゴール会場は、いつも走るテタボロー空港付近周回コースの途中にある野球場。そこまでの約1マイルの道を軽くウォーミングアップして、NJJR(NJ州在住日本人ランナー)の面々と合流する。集まったランナーはお馴染みのねごぴさん、KPさん、ヒロヤスさん、まさみさん、かめっこさんに初顔のいずみさんも加わり、自分も含めて7人。このレースの完走者は最終的に112人だったので、無名のローカル大会にしてはかなり高い割合で日本人が集まることになった。
チップやD-タグもなく、どうやってタイムを計測するのかよくわからないままスタート。
最近の5Kレースの体感速度は把握しているつもりだったので、その通りのペースを刻んで1マイルの距離表示を通過。7分12秒。ここまでは順調のように思えた。
そして1マイル目を走っている途中で、前を行くピンクのウェアを着た女性ランナーを以前も見た記憶があることに気がついた。そう、6月にリトルフェリーで開催された「Matt Fenton Memorial 5K」で最後まで競い合ったアントワネッテである(その時は青いウェアだった)。
50歳代の女性ランナーとしては圧倒的に強く、今回もエイジ1位だったのだが、6月のレースではゴール直前わずかに差し切って0.7秒差で勝つことができた。しかし今回はどうにも差が縮まらない。なぜか異様に息が苦しいのだ。やはりハリケーン接近の影響もあって湿度が高くなっているのだろう。2マイル目の距離表示は見当たらなかったが、明らかにペースは落ちていたはずだ。結局アントワネッテには最後まで追いつけなかった。
あともう一人、いかなる理由か知らないが背広で走っているランナーがいた。受けを狙っていたのかもしれない。でも、この服装で短距離を全力疾走するのは無謀というものだろう。案の定、途中でペースが落ちてきたようだったので、このランナーは追い越すことができた。
そして最終マイルはそれなりに全力疾走してゴール。その時、女性スタッフがバーコードの記された紙を自分のゼッケンから引き剥がした。
どうやら、このバーコードがセンサーに反応してタイムが出るらしい。
Finish Time 23分09秒(7:27/mile)。
年代別6位で惜しくも入賞はならず。しかしラッフルでは隣り町ハケンサックのレストランで使える25ドルのギフトカードが当たり、結果的には得をしたレースだった。ただでは転ばないあたり、まだ勢いが持続していることを感じさせる(笑)
しかしなんといっても最大のミステリーは、全力疾走で走った5Kのペース(マイル7分27秒)が先日のハーフマラソンのペース(マイル7分26秒)より遅いことだろう。ふつうはハーフより5Kのほうがずっと速いはずなのだが。距離が短いと、かえって余計な力が入ってしまうのかもしれない。短距離の時は「これはハーフ」と言い聞かせて走ったほうがよさそうだ。
★NJJR(NJ州在住日本人ランナー)の面々。これだけ揃うと、小さな大会ではかなり目立つ。
★怪しげなタランチュラの風船がゴール。1人づつしか通れないので、接戦になったら譲り合わなければならない。
★女子14歳以下の部2位入賞のスカーレットちゃん。
★コスチューム賞を受賞した背広のランナー。結局彼はこれが目当てだったわけだ。
★隣り町ハケンサックにあるレストラン「GENERAL POOR'S TAVERN」で使用できる25ドルのギフトカード。
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ミルウォーキーで見逃せない名所といえば、もちろんビール工場である。
世界的に有名なのは日本にも輸出されているミラー・ビール。しかしその工場は郊外にあり、市バスを利用すれば行けないこともないのだが、今回は時間の都合で断念。その代わり、ダウンタウンの北方にあって徒歩でもアクセスできる「レイクフロント・ブリュワリー」の工場見学ツアーに参加することにした。
第1回目のツアーは午前11時。事前予約はしていなかったので、少し早めに到着して列に並ぶ。まず7ドルを支払い試飲用のプラスティック製ビールグラスをもらう(ツアー終了後にお土産のビールグラスと交換できる)。ビールグラスには木製のチップが4枚入っている。つまりこのチップを使って合計4杯ビールを試飲できるというわけである。
まず待ち合わせのロビーで最初の1杯。それからガイドの先導で工場内部に入り、ユーモアたっぷりの説明を聞く。途中で試飲コーナーがあり、ここでもう1杯。お客もだんだんノリノリになっていく。写真撮影も自由。ローカルなブリュワリーならではのアットホームな雰囲気で、約1時間にわたるツアーが終わった。そして終了後もロビーで1杯。翌日がレースなのにいくらなんでも飲みすぎだろうと思うくらい、よく飲んだ。
午後からはミルウォーキーのダウンタウンを散歩。ミルウォーキー・リバーの川沿いに建設中のリバー・ウォーク、ドイツの面影が残る名物通り「Old World 3rd Street」など、冷え込んだ気候のせいもあって行きかう人の姿は少なかったものの、なかなかいい雰囲気だった。
寒さの厳しい冬以外の時期であれば、住んでみたい街の一つに入るだろう。
★まずはロビーのカウンターで1杯。季節の地ビールの中から、好きな1杯を選ぶことができる。
★ハロウィーンにちなんだパンプキンエイルと木製のチップ。そして午後6時まで有効のビール券ももらえる。
★ビール工場内部。大がかりな装置にツアー客も驚きの表情。
★工場内部の試飲コーナー。担当ガイド自ら、グラスにビールを注ぐ。
★巨大グラスの前で記念撮影。
★ツアー終了後、立派なロゴ入りグラスをお土産にもらえる。
★ドイツの雰囲気が色濃く残るOld World 3rd Street。
★本場ミュンヘン直輸入のビールが飲めるというOld German Beer Hall。
★75種類ものソーセージを製造・販売しているUsinger's Famous Sausage。
★1938年の創業以来、世界最大級のセレクションを誇るチーズ専門店、Wisconsin Cheese Mart。
★ドイツ料理の老舗として有名なメイダーズ(Mader's)の看板。
★メイダーズの一部となっているKnight's Bar。
★ダウンタウンの北側に位置する閑静な目抜き通り、ブラディ・ストリート。
★ブラディ・ストリートにある有名なイタリア料理店、Mimma's Cafe。
★ミルウォーキー・リバー河畔に建設中の遊歩道、Milwaukee River Walk。
★完成すれば全長数マイルにも及び、格好のジョギング・コースとなるだろう。
★ハロウィーンの魔女もこの地にあってはビールを飲みながら空を飛ぶ。
ウィスコンシン州の中心都市ミルウォーキーは札幌、ミュンヘンと並んでビールの3大名産地として知られる。
そしてドイツ系住民が多いこともあってか、比較的治安も良く、歩きやすい。
空港からはバス(MCTS#80)が出ており、ダウンタウンへのアクセスも便利。
夏のシーズンはミシガン湖畔のレイスショア州立公園を中心とする地域で大小さまざまなフェスティバルが開催され「フェスティバル・シティ」とも呼ばれる人気都市である。
夕方から夜にかけてのイヴニング・ライフも充実している。
特にダウンタウン南東の「ヒストリック・サード・ワード(Historic Third Ward)」と呼ばれる地域は再開発が進んでいるエリアで、赤レンガの建物の中に若者たちに人気のレストラン、ブティック、ギャラリーなどが軒を並べる。その中心になっているのがミルウォーキー・パブリック・マーケット(Milwaukee Public Market)で、ウィスコンシン州ならではのローカル色豊かな名産品を手に入れることができる。
ミルウォーキー到着の初日。EXPO会場でゼッケンを受け取ってから、そのヒストリック・サード・ワード地区で買い物と食事を楽しみ、ダウンタウン中心部のイースト・タウン(East Town)で夜の散歩を楽しんだ。
★ヒストリック・サード・ワード地区の中心となっているミルウォーキー・パブリック・マーケット。
★ウィスコンシン州の名産品の数々。チーズ、ソーセージなどは種類も多く、さすが酪農王国と思わせる。
★メイド・イン・ウィスコンシンのプリッツェル。ビール王国だけあって、おつまみも味わいがある。
★人気の地ビール「レイクフロント・ブリュワリー」の8本バラエティ・セット。これで10.99ドルなのだからお得。
★自家製のビールを楽しめるバー&レストラン、ミルウォーキー・エイル・ハウス(Milwaukee Ale House)。
★あやしげな雰囲気のバー&レストラン、ウィキッド・ホップ(The Wicked Hop)。
★若者が好きそうなポップアートのギャラリーも多い。
★人気ブティック「ANTHROPOLOGIE」の店の前を美ジョガーが通りすぎる。
★イタリア料理店「Third Word Cafe」で注文したバジリコ。レース本番2日前のカーボ食。
★夜のミルウォーキー・リバー。ダウンタウン中心部を南北に流れる。
★イーストタウンにある地元で評判のイタリア料理店「ルイーゼ(Louise's)」。わりと庶民的なお値段。
★定期的にライヴを行なっているリバーサイド・シアター。名の知れた大物も登場する。
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