375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】アスベリーパーク・ハーフマラソン(Asbury Park Half Marathon 2011)

2011年04月18日 | 大会レポート 2011



4月16日(土曜日)、ニュージャージー州北海岸の老舗リゾート、Asbury Parkで開催されたハーフマラソン大会に出場する。

NYCのPenn Stationから電車で2時間近く。自宅から直接行くには遠いので、前日のうちに現地入りし、会場近くのホテルに1泊してレースに備えた。

雨が心配されたが、どうにか午前中は曇りのまま推移する見込みとなり、予想気温も6~7℃くらい。これだけを見ると絶好のコンディションのように思われるかもしれないが、難敵は強風だった。レース当日の朝8時、宿泊ホテルからレース会場に向かう途中、ものすごい突風にびっくりする。一瞬、ゼッケンが引きちぎられるのでは、と思ったほど。会場に着いても、ランナーたちは暖房の効いた屋内アーケードに集まったまま、誰も外に出ようとしない。ようやくスタート5分前になって、ぞろぞろとボードウォークに移動。とにかく寒い。体感温度は零℃以下だったのではあるまいか。

この大会はコースを2者択一できる。Asbury Parkをスタートし、Belmar、Spring Lakeなどの景勝地を経てSea Girtまで下って折り返す1Loopコースと、途中のBradley Beachで折り返す3Loopコース。どちらを選ぶかは自由で、事前に申告する必要もない。

当然1Loopのほうが良さそうだが、実はリスクがあるという。Bradley Beachを過ぎたところにあるBelmar Bridgeという跳ね橋が不定期に開閉するので、タイミング的に渡れないこともありうる、というのだ。もちろん主催者のコントロール外なので、それが原因でレースが中断しても文句は言えない。そこでセカンドチョイスとして3Loopコースを用意してある、というのである。

そういう事情なら、ということで、確実に完走できる3Loopコースを選ぶことを前提にレースをスタートした。ハーフマラソンの場合、ほとんど最初の1マイルで大勢が決まる。8分を切る滑り出しなら、大崩れをすることはまずない。思惑通り7分55秒。2マイル目も7分57秒と快調にラップを刻む。しばらくすると、例のコースを2者択一できる分岐点に来た。リスクを覚悟して、このまま真っ直ぐBelmar Bridgeに向かって行きたい誘惑もあり、一瞬考えたが、やはり当初の予定通り、3Loopコースのほうを選び、Asbury Parkの方向へ向きを変えた。と、その時、とんでもないことに気がつく。今までは追い風で気持ちよく走れていたのが、突然逆風になり、猛烈な向かい風と闘わなければならなくなったのだ。

折り返し後は、とてもマイル7分台は難しくなった。あとで時計を確認してみると、8分20秒前後かかってしまっている。1Loopの終了時点で35分41秒。単純に3倍すると1時間47分。自己ベストを狙うには厳しすぎるペースだ。

Loop2周目。南向きの追い風コースは快適。再びマイル7分台を快調に刻む。Bradley Beachに入って折り返すと、再び逆風との闘い。体が前に進まない。こうなるともはや走力ではなく、馬力が試されることになる。タイムよりも「勝負」に徹したほうがいい。とにかく前を行くランナーに食いついていき、チャンスがあれば追い抜く。そのことに集中した。

Loop3周目。最後の南向き追い風コースで、できる限り貯金すべく、マイル7分40秒台で突き進む。そして折り返し後の北向き逆風コース。リスクのある1Loopコースを無事戻ってきたランナーも加わって人数も多くなり、追いつ追われつの激烈な勝負となった。

残り1マイルあたりで、同年代とおぼしき男性ランナーを追い抜いた。これで年代別順位がひとつ上がったに違いない。ピンクウェアの30歳くらいの女性ランナーとの差はなかなか縮まらなかったが、最終的には並走し、追い抜いた。実力が同じ程度なら、気持ちの強い方が勝つ。先を行くやや若い世代の男性ランナー2人のうち1人は追い抜き、もう1人は追い抜くことはできなかったものの、最後の最後まで追いあげながら、ゴールゲイトに到達した。

Finish Time 1時間45分59秒

ゴール後に待ち受けるスタッフに完走メダルを首にかけてもらい、記念写真を1枚。しばらくの間、後続ランナーが力走するのを見学していたが、あまりにも寒いので、いったんホテルに戻り、熱湯風呂につかってから、無料ビールと豊富なリフレッシュメントが用意されているアーケード内の会場へ向かった。

そして壁に貼り出されているリザルトを見る。なんと、年代別2位入賞!

アワードセレモニーで名前を呼ばれ、ステージに上がり、司会者から「おめでとう」と言われ、賞品を授与されるという、ミナコ王国史上初の記念すべき快挙が実現した。

実はゴールした時点では、内心「1位かもしれない」と思っていたのだが、どうやらボストンに行きそびれたエリートランナーが1人だけ紛れ込んでいたようだ。


★さびれた雰囲気が魅力と言えば魅力のAsbury Parkのボードウォークにあるアーケード。左に隣接するパラマウント劇場では定期的にライヴ・コンサートなどのイベントが行なわれる。


★アーケード内のコンヴェンション・ホール。ゼッケンの受け渡しとEXPO、そしてレース後はここで無料ビールと昼食に相当するリフレッシュメントがふるまわれ、アワードセレモニーが行なわれた。


★ゴールに向かうランナーたち。オフィシャル写真隊も待ち構えている。


★ゴール後の1枚。今回はブラック&グリーンのコーディネイト。


★年代別入賞の賞品は、寒い日のトレーニングに使えるフード付きパーカー。

ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。
 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿