375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】第42回ニューヨークシティマラソン(ING New York City Marathon 2011)

2011年11月14日 | 大会レポート 2011



8年連続のニューヨークシティマラソンに参加。
開催日は、2005年と同じ11月6日。
あの日に起きた出来事は一生忘れることができないだろう。
それだけに、6年後に巡ってきた同じ日付の大会に向け、万全の準備をしてきた。
そして今、期する思いでスタートラインに立つ。
地元の難コースで悲願の3時間40分切りを達成してやろうと。

Mile 01: 9分15秒(09分15秒)・・・ヴェラザノブリッジ上り
Mile 02: 分01秒(17分16秒)・・・ヴェラザノブリッジ下り
Mile 03: 分27秒(25分43秒)
Mile 04: 分27秒(34分10秒)
Mile 05: 分21秒(42分32秒)
Mile 06: 分20秒(50分52秒)
Mile 07: 分20秒(59分12秒)
Mile 08: 分20秒(1時間03分32秒)

ニューヨークのコースでは3つのスタートグループ(青、オレンジ、緑)が合流する8マイル地点までが序盤戦。今回は昨年と同じ青グループの第1ウェーブで、いつものように大砲の音に続いて流れる「ニューヨーク、ニューヨーク」の音楽を聴きながらスタートした。昨年はヴェラザノブリッジの途中で風が強く吹き荒れていたが、今年はそれほどでもない。温暖で快晴、なかなか良好なコンディションといえる。

ブルックリンを真っ直ぐに北上する4番街ではあわてず騒がず8分20秒台をきっちりと刻み、ほぼ想定通りのペースで進む。

Mile 09: 分30秒(1時間16分02秒)・・・上り
Mile 10: 分15秒(1時間24分17秒)・・・下り
Mile 11: 分32秒(1時間32分49秒)・・・上り
Mile 12: 分17秒(1時間41分06秒)・・・下り
Mile 13: 分29秒(1時間49分35秒)
中間地点通過: 1時間50分34秒

合流後、クリントンヒルの上りでは、ややピッチを上げてペースを落としすぎないようにし、それに続く下りでは反対に飛ばしすぎないようにリラックスして駆け下りる。レース全体を通して気をつけたことは、大振りせずにコンパクトな腕のスイングでリズムを保ち、体力を温存すること。上り下りで緩急をつけてペースコントロールしていけば、後半それほど落ちることはないはず・・・という考えで走った。

10マイル過ぎで予定通りエナジーグミを補給。暑くなりそうな気候だったので、給水所でも小まめに補給することを心がけた。
この区間は途中でロックンロール仲間のMieさんと並走した。中間地点までは彼女のほうが先行するペースだった。その後、いつのまにか追い抜いたようだったけれども。

中間地点での通過タイムは1時間50分34秒。
ここまで1時間49分台を想定していたので、ややビハインドになった。
後半をイーブンで走ったとしても3時間41分を越えてしまう。
十分承知していたのだが、やはり記録を狙うにはタフなコースだ。
しかし、まだあきらめるのは早い。できるだけ粘って大逆転のチャンスを待とう。
そう自分に言い聞かせて、後半戦へと向かった。

Mile 14: 分33秒(1時間58分08秒)
Mile 15: 分42秒(2時間06分50秒)・・・クイーンズボロブリッジ上り
Mile 16: 分46秒(2時間15分36秒)・・・クイーンズボロブリッジ下り
Mile 17: 分29秒(2時間24分05秒)
Mile 18: 分24秒(2時間32分29秒)
Mile 19: 分27秒(2時間40分56秒)
Mile 20: 分46秒(2時間49分42秒)

クイーンズに入ってからの後半戦。14マイル過ぎで会社の同僚からチョコレートの補給食を受け取り、ほおばりながらクイーンズボロブリッジへ。ここも上りでピッチを上げ、下りではリラックスするという走法で乗り越え、嵐のような大応援が待ちうける1番街に突入する。ここからはマイル8分20秒台に復活。それほど疲れを感じることもなく、終盤の勝負どころに突入していく。

Mile 21: 分40秒(2時間58分22秒)
Mile 22: 分51秒(3時間07分13秒)
Mile 23: 分40秒(3時間15分53秒)
Mile 24: 分04秒(3時間24分57秒)・・・5番街最後の上り
Mile 25: 分43秒(3時間33分40秒)
Mile 26: 分05秒(3時間41分45秒)

ブロンクスに入る橋の影響で、ややペースが落ちてきたものの、まだ脚は生きているという感覚。今年も和太鼓の応援で元気をもらい、最後の橋を渡ってハーレムに突入する。

35Kの壁も無難に通過し、5番街の直線コースへ。やや下り勾配の23マイル目で大逆転を目論み8分40秒台に持ち直す。そしてミュージアムマイルの上り。ここが本当の意味で最大の難所だが、「上りは90丁目で終わる」と知っているのは地元の強みで、9分をわずかに越えたものの最小限の落差で乗り切ることができた。

セントラルパークに突入して、いよいよ最後の2マイル。ここで再びマイル8分台に復活。25マイルを過ぎ、セントラルパークサウスの通りに出ると全力疾走に近い速度にペースアップした。すると左手前方に日本の国旗を持って走るまっくマンを発見。追いつけーっ!とばかりにさらに速度を上げ、26マイル直前でまっくマンをかわし、最終マイルとは思えない猛烈なスピードでゴールゲイトに飛び込んだ。

Finish Time 3時間43分26秒(8:32/mile)。

最後は文字通り火の玉になって玉砕。
悲願の3時間40分切りはならず、自己ベストにも届かず、8回目のニューヨークシティマラソンを終えた。
昨年のコースレコード(3:45:39)を2分13秒上回ったのが唯一の救いだろうか。

しかし力一杯闘った。最後まで全力を尽くした。
いつもならゴール後に写真を撮ってもらうのだが、とてもそんな余力はなく、精根尽き果て、ふらふらとした足取りで荷物を受け取り、レース後のシャワー用に確保してあった安ホテルのベッドに倒れ込むと、そのまま動けなくなった。

気がつくと打ち上げの時間が迫っていた。

40名近くのラン仲間が待つ打ち上げ会場。飲み放題のワインとサングリアでいつしかほろ酔い気分になり「今日は何の日でしょう?」というクイズの時間になる。その質問が自分に振られ「それはもちろん・・・」

と切り返した瞬間、突然、聞き覚えのある音楽が始まった。

な・なんと、仮設ステージに本田美奈子が登場!

飲み過ぎて、ついに幻を見てしまったのか・・・
一瞬そう思ってしまうほど、あざやかな演出だった。

あれから6年。ふたたび巡ってきた11月6日。

「そうだ」と思い、あらためて心に誓う。
わざわざ自分にエールを送るために天国から舞い降りてくれた彼女のためにも、
あきらめずに頑張らなくては。

生きていれば、無限の可能性があるはず・・・
一つの闘いが終わり、また新たなチャレンジが始まる。


★国際色豊かなEXPO会場では「いらっしゃいませ」という日本語の垂れ幕も。


★EXPO会場では毎度おなじみ、RUN DISNEYの完走メダル・コレクション。


★カラフルで機能性豊かなアイテムで人気のあるZENSAHの出店。


★アディダスの出店では、今年亡くなった偉大なランナー、グレテ・ワイツ選手(ニューヨークシティマラソンで9回優勝!)のトリビュートVTRを上映していた。


★3時間40分のペースを刻んだハンドテープ。いつもいいところまで行くのだが・・・


★スタート会場にて。レース前の補給に余念のない快速ミニーちゃん(右)と、同じくミニーちゃんの仮装でおめかしするMiho姫(左)。


★ヴェラザノブリッジの手前でスタートを待つ。最も高揚するひととき。


★今年のベストショットはこれで決まり! naokop姫が演じる魅惑のマリリン。

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