ドッグフードは安全性と経済性、簡便性の面で、犬の食事としては非常に優れた商品です。
ただ私達人間の食品と比べると、どうしても味気ない印象を受けてしまい、オーナーの心情としてはもっと美味しそうな手作りのフードをあげてみたくなるものです。
昔からドッグフードが一般化しているアメリカでは、手作りのフードは病気や老犬等食欲のない犬に食事をさせるために用いられていました。
それが最近では、多くの犬が手作りフードを食べています。
また犬用のメニューを集めたレシピ本が売れていると聞きます。
しかし、手作りフードに対し、栄養学の専門家の間で懸念されています。
手作りフードの利点そして心配な点について考えていきましょう。
●自分でフードを作る時には、犬の栄養学に関する基礎知識が必要です。
特にネックとなるのは、不適切あるいは過剰なタンパク質の摂取とカルシウムの不足です。
身の回りの食品だけで調理をした場合、犬にとってはどうしても高タンパク、低カルシウムの食事となってしまいアンバランスが生じることになります。
これはすぐに身体に影響を及ぼす問題ではありませんが、長期的に見た場合問題があると言わざるを得ません。
特にカルシウムが不足している食事は、骨が空洞化する骨粗鬆症という病気を引き起こす可能性もあります
幼犬には骨格育成に特に大切な時期ですので、手作りはカルシウム不足のリスクが高くなります。
ですから仔犬には、成長期の身体にあった子犬用フードをお勧めします。
とは言え、栄養面についても詳しく研究し、愛情たっぷりの手作りフードを与えている飼い主が増えていることも事実です。
●手作りフードの利点
オーナーが食事の内容物を自分で選択できるという点です。
保存料無添加、無着色、無農薬野菜を使ったフードなど、いくらでも安心な食事を作ることができるからです。
また、食が細い犬でも、その香りや歯ごたえなどから、手作りフードに切り替えた途端に食い付きがよくなるということも期待できます。
ただし、手作りフードを与える際には栄養に関する正しい知識が不可欠です。
次のポイントに注意して、まずは勉強から始めてみてください。
●人間の常識を犬に当てはめない
人間の栄養に関するルールと犬のものとでは、当然違いがあることを知っておかなければなりません。
タンパク質やカルシウムなど、犬の身体が必要とする栄養摂取量は人間と異なります。
またその摂取元も、例えば人間が必須カルシウムを牛乳や乳製品などから得るのに対して、犬は牛乳や乳製品で体調を崩す場合があり不適切である点など、人間と同じではありません。
また必須となるビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することは通常の食品からだけでは難しいことです。
そこでこれらの栄養分は補助食品などを使って補給することをお勧めします。
●食事の切り替えはゆっくりと
急に食事内容を切り替えた場合には胃腸の調子を崩すことがあります。
最初はこれまでのフードに少し混ぜる程度から始め、ゆっくりと切り替えていきましょう。
●レシピを分析する
最近では、手作りフードのレシピ本やホームページなども多く見るようになりました。
ただし中には、作者の知識を疑わざるを得ない内容のものがあったことも事実です。
貧血の原因となり、小型犬では生命の危機に陥ることもあるタマネギ、胃腸の調子を崩す犬もいる乳製品、犬には有害な要素を含んでいるチョコレートを使ったメニューなどは避けるようにしましょう。
●味付けは不要
犬用の食事に、塩・コショウなどの調味料は一切不要です。
素材本来の味を楽しませてあげてください。
●獣医さんに相談
体調を崩した時にはもちろんですが、受診の際に獣医さんに自分が与えているフードについての意見を伺ってみましょう。
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