先日、1泊2日の小旅行を敢行しました。
家族とではなく、私一人旅です。
朝早く起きて、東京駅で
新幹線のこの列車に。
その前にいつものここに寄って、
駅弁を。
種類が豊富ですが、
私は幕の内弁当、
食べるのは発車してから、というこだわり。
新幹線、素晴らしい乗り物ですね。
1964年というから、
58年前にこのシステムが出来上がっていたのは、驚嘆に価します。
富士山を見たいので、
進行方向右に席を取ったのですが、
あっと言う間に通過して、見れず仕舞い。
(帰りはちゃんと見ました)
2時間足らずで名古屋に到着。
ここで名鉄常滑線に乗り換え、
目的地は↓。
ここに「大野谷(おおのだに)」と呼ばれる一帯があるということを知ったのは、
この本↓の存在を知ったからです。
今は絶版。
古本市で5000円の値段がついています。
ネットで調べると、
↓のようなサイトが見つかり、
「大野谷文化圏活性化推進委員会」というものを設置されているようです。
「知多半島の中でも早い時代から文化が開けた
知多市南部から常滑市北部一帯の地域を
大野谷といっていました。
古き良き文化を掘り起こし、
次の時代に伝える
そんな『まちおこし』の活動です」
と説明がされ、
イベント情報、散策マップ、歴史年表、見て歩き文化財、資料館などのページも。
虫供養でも有名なようです。
この地名を知って以来、
一度は行かなければ、
という願望を今回果たすことにしたのです。
他に同じ地名は、
愛媛県新居浜市と東温市にもあるようです。
名鉄名古屋駅で切符を買い、駅員にどの電車に乗ったらいいかを訊くと、
「特急で太田川まで行って、
各駅停車に乗り換えて下さい」
と教えてくれました。
現地の人にしか分からないことですね。
そういえば、地方から東京に来た方が、
新宿から池袋まで行くのに、
地下鉄丸の内線で行ったという話があります。
それでは35分。
山手線で行けば6分なのに。
教えてもらったとおりに太田川で乗り換えて、
名古屋から目的地の西ノ口に。
途中、大野町という駅もあります。
西ノ口は、無人駅。
とりあえず、大野城のある城山公園を目指します。
以前、地元にいたことのある人から
「お城までは遠いので、タクシーで行った方がいいですよ」
と聞いていたのですが、
タクシーなど、影も形もありません。
それもそのはず。
この西ノ口という駅、一日の乗降客が859人( 2016年)という、過疎駅。
2004年には483人という記録もあります。
お城まで徒歩で行くことにして、
地元の女性に道を教えてもらい、歩き始めますが、
目印となるファミリーマートが見つかりません。
住宅街に入って、すっかり迷子に。
天気が良く、上着を脱いでも、汗だくです。
ようやく↓の標識をみつけ、
たどっていくと、お城の裏手の駐車場に。
そこから階段を上がると、
子供の遊具のある広場に。
そこから更に階段を上がって、お城の場所に。
観応年間(1350年)頃に
三河国守護の一色範氏が知多半島に勢力を伸ばし、
その子一色範光が伊勢湾を見下ろすこの城を築いたもの。
お江(後の崇源院)が
最初の結婚で佐治一成に嫁いで来たのがこの大野城。
天守を模した展望台があります。
角櫓形ですが、これは当時の建物を再現したわけではないようです。
中には、いろいろと展示物が。
やがて、最上階へ。
海が見えます。
ここには、世界最古の海水浴場があったとか。
海水浴場。
よく考えると、変な言葉です。
海水を浴びる場所とは。
櫓台跡に城主であった佐治氏を祀った佐治神社があります。
あと、大野谷としてめぼしいものは、
雪舟が描く水墨画「達磨大師二祖慧可断臂図」がある
斎年寺ですが、
国宝なので、置いてあるのはレプリカかもしれず、
というより、暑くてたまらんので、
大野谷散策は大野城址だけで終えることにしました。
帰り道は駐車場とは反対側の正面から出ましたが、
またも迷い、
丁度男性が家から出て来たので、
駅への行き方を聞いたところ、
近くまで行くからと、同道してくれました。
道々、いろいろ現地のことを聞きました。
丘からおりると、確かにファミリーマートがありました。
これから中部国際空港セントレアに行くことを告げ、
「あそこの踏み切りの手前を左に折れると、駅がありますよ」
と教えてもらい、
ファミリマートに用事があった男性とはお別れ。
再び無人駅に着き、
時刻表を見ると、
中部国際空港まで行く電車は10分前に終わり、
後は常滑行きしかありません。
時間帯でそうなっているのかと思い、
名古屋に戻るつもりで反対側のホームにいると、
先程の男性が駅の外から声をかけてきました。
様子を見に来たらしい。
「そっちのホームじゃないですよ」
と言うので、中部国際空港行きの電車が終わってしまったので、
と告げると、
いや、行く電車があるんじゃないのかなあ、とスマホを探り始めます。
私もスマホで探すと、
常滑に止まって中部国際空港に行く特急があります。
男性にお礼を言って、ホームを移動。
「お気をつけて」と男性は去りましたが、
電車が来て、窓から見ると、
遠くの道で男性が振り返って電車を見送っていました。
やさしい人ですね。
で、常滑でしばし待つと、
準急がやって来て、中部国際空港セントレアへ。
駅から空港に直結。
さすがに新しい空港らしく、
よく整備されています。
特に驚いたのがデッキの広さ。
レストランも充実。
遅いお昼をコメダ珈琲店で、
↓のメニューを。
チックインカウンター、トランクを引きずる人々、
海外から帰ったらしい人たち。
そろそろ3年になろうという空白を埋めて、
雰囲気だけ海外の気分を味わいました。
当初この空港まで足を延ばす予定がなかったので、
うっかりして見逃してしまいましたが、
ここには、日本初の飛行機を見られる温泉、
(大人1050円)、
ボーイング787の実物を見られる展示場フライトパーク
があるのでした。
計画をちゃんと立てられなかった結果、後の祭りです。
名古屋へは、特急で一本。
夕食は、4年前行列で食べれなかった、矢場とんで。
味噌カツを。
ホテルの宿泊で新たな体験をしましたが、
それはまた今度。