空飛ぶ自由人・2

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浅田真央アイスショー「Everlasting33 」

2024年09月11日 23時00分00秒 | 映画関係

 [映像紹介]


         
今年6月に、立川ステージガーデンで15公演のみ開催され、
チケットが入手困難だったアイスショー「Everlasting33 」
6月16日の千穐楽公演の模様を収録して、映画館のスクリーンで上映。
劇場型アイスショーだというので、
興味を持って出かけた。

普通スケートのショーはアイスリンクで開催される。
360度の観客に囲まれ、全方向からの視線にさらされる。

今回はステージ上に氷を張り、
観客は、主に正面におり、


それに合った造形が要求される。
全く新しい試みだ。

結果は、堪能した。
「ファンタジー・オン・アイス」などの公演では、
スケーターが一人ずつ演技をし、
全員で滑るのはオープニングとフィナーレのみだが、
このショーでは、ソロ、デュエット、群舞と変化がある。
特に、群舞スケートの造形がことのほか美しい

フィギュアスケートの表現だけに留まらず、
空中を舞うエアリアルコンテンポラリーダンス
タップダンスなど新たな表現も取り入れている。

浅田真央は、シューズを脱いで裸足でコンテンポラリーダンスを、


タップシューズを履いてタップダンスも披露する。


エアリアルは、さすがに布を用いた演技は無理だったようだ。

音楽が素晴らしい。
「ボレロ」などクラシック音楽、
「眠れる美女」などのバレエ音楽、
「ゴッドファーザー」などの映画音楽、
「ウエストサイド物語」などのミュージカル、
ラテン音楽など
選曲のセンスが光る。
これは、音楽監督(指揮も)の井田勝大の功績だろう。


しかも、全曲オーケストラの生演奏
特にスケートはバレエ音楽との相性がいいと感じた。

スケーターはわずか11名だが、
もっと大勢いたように感じさせた。

浅田真央 田村岳斗 柴田嶺 今井遥 
小山渚紗 中村優 山本恭廉 松田悠良
マルティネス・エルネスト 今原実丘 小林レオニー百音
競技に出ない人たちのようで、知らない人たちばかりだが、
技量は確かだった。
タップダンスのゲストはHIDEBOH
コンテンポラリーダンスのゲストはSeishiro

2時間16分、全く飽きさせず、
料金一律3000円が安いと感じさせた。

総合演出は浅田真央
キャストの選出、振付、演出、楽曲、衣装とショーの細部に至るまで
全て彼女自身がプロデュースしたらしい。
演出家としての幅の広さと才能を感じさせた。

Everlasting は“永遠”という意味。
そして、33の薔薇の花言葉。
浅田真央の今の年齢でもある。

羽生結弦と浅田真央といえば、
日本フィギュアスケートの双璧。
しかし、引退後、一緒には仕事せず、
それぞれが座長としてアイスショーを続けている。
羽生結弦はついに、ワンマンショーにまで昇りつめた。
一方の浅田真央のこのショー。
スケートショーのジャンルを越えた
総合芸術としての水準を確立した。
ラスベガスの常設公演をしてもいいくらい。
二人の動向は目を離せない。



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