また役立たず国際機関・国連が
日本に要らぬお節介を始めた。
国連の「女性差別撤廃委員会」が、
皇室典範の改正を勧告して来たのだ。
「皇室典範」第1条に
「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」
とあるのに対し、
「男系の男子のみに皇位継承を認めることは、
女子差別撤廃条約の目的および趣旨に反する」
と指摘し、
「皇位継承における男女平等を保障するため」に
改正するよう勧告したのだ。
これに対し林官房長官は会見で
「強く抗議し、削除の申し入れを行った」
と明らかにした。
林長官は
「我が国の皇位継承のあり方は国家の基本に関わる事項であり
女性に対する差別の撤廃を目的とする
女子差別撤廃条約の趣旨に照らし、
委員会が皇室典範について取り上げることは適当ではない」
と主張した。
国連の勧告は、
日本の「国のあり方」に対する介入である。
神話の時代から宮中祭祀は男系の血筋の天皇が執り行ってきた。
2千数百年もの間、
同じルールで血統が継承されてきた、
その歴史的価値は極めて大きい。
いい悪いではない。
そういう「国のあり方」であり、
「女性差別」など入り込む余地のない伝統なのだ。
それを国連の勧告により捻じ曲げる事は許されない。
ことは、国家の歴史と文化と伝統に関わる問題である。
それを、まだ浅い歴史しかない
「男女平等」の思想を持ち出して否定するとは何事か。
委員会のメンバーは日本に来たこともなく、
机の上の学問研究と
会議室の議論だけで勧告を発表したのだ。
彼らは「女性天皇」と「女系天皇」の区別さえはっきりしていないに違いない。
歴史において、「女性天皇」は8人いた。
(重祚という2回天皇になった方が2人いるので、10代。)
全員父は天皇で、
この8人のうち4人は、夫が天皇または皇族だったので
その子どもは「父系」に属する。
他の4人は生涯独身を貫いたので、
その子どもが天皇の位につくことはなかった。
こうして、中継ぎのような役割を果たして、
次の世代の男性天皇に引き継いでいったのだ。
したがって、天皇家の血筋は、
父方の血筋を辿れば、
神武天皇にまで至ることができる。
まさに「万世一系」なのである。
日本の天皇の系譜が、
「世界最長の王朝」と言われるのも、
神武天皇の時代から
「男系天皇」を継続してきたからにほかならない。
これが日本の2千数百年に渡る
伝統であり、文化なのだ。
こうした真相を外国人の識者に説明すると、
腰を抜かすほど驚くという。
イギリスや欧州の王室、中国の王朝などは、
何度も交代をし、王朝の血筋は不連続、
日本の天皇家だけが
一つの王朝として継承している。
日本の天皇家の連綿として守って来た血筋は、
まさに歴史の奇跡であり、
日本という国は特別な存在なのだ。
それを自分たちの、今の価値観で判断し、批判し、
改正を求める。
まさに白人社会の価値観の強要である。
先に、国連のことを「役立たず国際機関」と書いたが、
国連は既に制度疲労に陥っている。
第2次世界大戦の反省から
二度と戦争を起こさないように作られた組織だが、
安全保障理事会の常任理事国であるロシアが
ウクライナを侵略し、
ロシアが拒否権を持っているがゆえに、
非難決議さえできない国連に存在の意味があるのか。
そして、様々な不要な委員会を作って、
他国の歴史と文化と伝統に介入する。
林官房長官も「削除を求める」のではなく、
こんな勧告をするのなら、
国連の負担金を払わないぞ、くらい言うべきである。
このまま国連の横暴を許すと、
そのうち、
「ローマ法皇が男性だけというのはけしからん」
と言いだしかねない。
それはキリスト教2千年の歴史の否定である。
(バチカンは女子差別撤廃条約に入っていないので、介入は出来ないが)
そのうち、「日本の歌舞伎俳優が男性だけなのは、
男女平等に反する」などと言うかもしれない。
大相撲も女性に門戸を開くべきだ、とまで?
(これは冗談)
とにかく、机上の議論で
他国の歴史と文化と伝統に介入するのは、
やめていただきたい。
こんな勧告を出したのは、
国連の横暴であり、恥であり、
反省をしてもらいたい。
男系天皇についての解説本
「誰があなたを護るのか」を
明日紹介する。
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