空飛ぶ自由人・2

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ドラマ『BROTHERS SUN』

2024年01月21日 23時00分00秒 | わが町浦安

[映画紹介]

題名は、中国語では「孫家兄弟」。
つまり、孫という家の兄弟愛の物語。

台湾の台北で殺し屋をしているチャールズ・サンは、
犯罪組織のボスである父親が狙撃されて瀕死の床につく。
いまわのきわに父親が、
家族を守れという意味のことを口にしたことから、
ロサンゼルスに住む母親のもとを久々に訪れる。
母・アイリーンは看護師で生計を立ててつつましく、
息子のブルース・サンを大学に通わせていた。

突然現れた兄のチャールズに弟のブルースは混乱する。
なにしろ、ブルースが台湾を離れたのは15年も前のことで、
兄との記憶などないに等しい。
しかも、兄の後を追ってきた殺し屋が兄と格闘し、
その死体の処理の片棒を担がされたりする。
こうして、台湾からロスに舞台を移した
ギャング同士の抗争と、
そのギャングの撲滅を目指す青年たちによる謎の集団との
闘争にブルースは否応なしに巻き込まれていく。

そして、台湾から各組織のボスが一堂に会しての、
頭目選びが設定され、
それを警察が一網打尽にしようと待ち構え、
犯罪組織のリーダーたちと
撲滅を目指す青年たちの集団と
警察との三つ巴の闘争が始まろうとしていた・・・

兄のチャールズは、父親によって仕立て上げられた殺し屋で、
高度な格闘能力の持ち主。
弟のブルースは、
即興芝居に目覚めてしまい、
学費を芝居教室につぎ込んで滞納し、
退学寸前の落ちこぼれの医学生で、
その対比が面白い。
兄の登場によって、
自分が実は大金持ちの息子だと知り、
普通の主婦と思っていた母親の正体を知って驚愕する。
また、検事補の女性が
昔台湾に住んでおり、チャールズの幼なじみで、
ギャング一味を逮捕して、
地方検事への野心を燃やしているが、
チャールズとの間で恋が芽生える。

チャールズを演ずるのは、ジャスティン・チェン

ブルースを演ずるのは、サム・ソン・リー

二人共、なかなか魅力的

母親を演ずるのは、
中国系マレーシア人で、
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で
昨年のアカデミー賞主演女優賞を獲得したミシェル・ヨー

監督のセンスが良く、
毎エピソードに
なかなかの水準の格闘シーンが満載。
チャールズが冷酷な殺し屋なのに、
ケーキ作りが趣味で、
ロスで初めて食べたチュロスに惚れ込み、
その再現をしようと努力するなど、笑わせる。

いろいろあって、
最初は反目していた兄弟の間に
次第に絆が生まれて来る様を上手に描く。
組織のため忠誠を尽くしてきた兄が、
アメリカ育ちの自由な弟に対し、
次第に寛容になっていき、
二人の心の中にある
家族思いの念が胸を撃つ。


ミシェル・ヨーが演じる母親の姿がカッコ良い。

監督はケビン・タンチャロエン

1月4日からNetflixで配信。
全8話計7時間16分。

 



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