写真にすると、凄みがあるなぁと
(「凄」という漢字、どうして「妻」という字があるんだろう?
へんの「にすい」は「冷たい水」の意味だそうですし‥)
毎春かんじるこのお花。
撮ってもとっても魅かれます。
鳥のように見えます。
【射干あるいは著莪】(シャガ) アヤメ科
下草としてよく植えられています。
山でもよく見られるそうです。
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▼【柊南天】(ヒイラギナンテン)メギ科
これも地味です。
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▼シャガの群生を見たのは大阪城。
お堀にあんなに浮かんでいた水鳥は
もうおらず、静かでした。
しかし、桜に惹かれて、人は大賑わいです。
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この写真、一週間ほど前のものなので、
もう景色が変化してるだろうと。
この季節。
一週間たつと、ストック写真が嘘になりそうで
ちょっとあせります。
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きのうはまだ、ほんの少し早すぎた。
あしたになれば、わずかだけれど、もう遅い。
まさに今日。そんな盛りの一日が、桜にはあるようだ。
この週末、街に野に、
絶頂の一日を迎えた桜木も多いことだろう
▼淡い色がこの国を染め上げる季節、
「桜男」と呼ばれた人の生涯を追う展示が、
兵庫県西宮市の白鹿記念酒造博物館で開かれている。
水上勉の小説『櫻守(さくらもり)』の
モデルにもなった笹部新太郎である。
私財をなげうって桜の演習林をつくり、
何十万本も育てては各地に植えた
▼明治半ばに大阪の地主の家に生まれた。
東大法学部を出たが、思い切りよくエリートコースを捨てる。
組織に属さず、桜を知りつくした園丁として一生を終えた。
現場主義に徹し、名高い植物学者に
「暗闇で土を握っただけで良否がわかるか」と
啖呵(たんか)を切った逸話を残した
▼その「桜男」の嘆いたのが、人の移り気である。
花の盛りは愛(め)でてやまないのに、散れば忘れてしまう。
じゃまになれば切ってしまう。
「受け身一方の植物は、
かえす怨(うら)みの言葉も持ち合わせない」と哀れんだ
▼暖地ではもう、盛りをすぎて落花しきりの木もあろう。
桜の花びらが あんなに 思いきって散れるのは
思いもよらないほど 遠い時間にまで
根が届いているからにちがいない……
「さくら」笠間由紀子
▼遠くから降るような落花は、
物言わぬ木々から人への、ひそやかな言葉のようでもある。
耳を澄ませて、春の一期一会を楽しもうか。
「桜男」にしかられぬよう、
麗姿をしっかり、記憶に焼きつけながら。
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