


「ハイペリオン/エンディミオン」の勝ちですけど、「イリアム/オリュンポス」もかなり健闘しているということになると思います。

「エンディミオン」の勝ちですね。

ある日、本屋さんに行ったら、『エンディミオン(上)』が出ていたのですよ。お、ダン・シモンズだ。ハイペリオンの続編だ・・・なんて思って、すぐに買ったわけです。でも、下巻が手に入るのを待ってから読み始めるつもりでいたのです。カエサルの本の読み方って、そんな感じなんですよ。この続きはまた来週・・・なんていうのは大嫌いなわけで、前巻がそろってから読み始めて、イッキに読み終えるというのが基本です。
ところが、下巻がなかなか手に入らないのですね。ようやく下巻が出たときには、上巻は買っているということを忘れてしまって、上下巻セットで買ってしまったわけです。
ときどきあるんですよね、こういうことが。

以来、キンドルで、青空文庫を読みまくりました。とにかく、青空文庫はとにかくタダですからね。
それに、短編を、「短編集」ではなく、単独で読むことができます。2月中には「100人の作家を読む」という目標を達成し、3月中には「昨年4月以来の読書冊数を365冊以上にする」という目標も達成しました。

キンドルとの兼ね合いがどうだったのかはともかくとして、たぶん、土曜・日曜でのイッキ読みですね。なんか、懐かしいね。
そういうことをしていたんですよ、在職中は・・・。

退職して、無職・無収入になってからは、『オリュンポス』ばかり読んでいた・・・と言ってもいいと思います。時間だけはたっぷりとあるわけで、ほんの数日で読み切ってしまおう・・・なんて気持ちもあったのだけど、そういうわけにはいかなかったということになります。
さて、ちょっとくらいは、『イリアム』『オリュンポス』の話もしましょう。
まず、『イリアム』と『オリュンポス』は、同じ物語だと言っていいです。前編と後編などという感じでさえありません。どうしてタイトルが違うのか、わかりません。間違っても、『イリアム』を読まずして『オリュンポス』を読み始めることのないようにした方がよいと思います。
とにかくね。非常にナンカイです。ややこしいです。こみいっています。地球と火星と木星の話がそれぞれに進んで行って、しかも、地球には2種類があって、オデュッセウスも2人いて・・・みたいな、とんでもない話です。
ダン・シモンズを読んだことがないという人は、まず、「ハイペリオン」から読み始めるべきだと思います。それで中毒になってしまったら、しかたがないので、「イリアム/オリュンポス」も読んでみたらいいと思います。
それと、「イリアム/オリュンポス」では、読む人の教養が問われる・・・というところがあります。ホメロスの『イリアム』とシェイクスピアの『テンペスト』を読んでいるか、読んでいなくてもその概要を知っていれば、それなりに楽しめると思います。カエサルの場合は、後追いで、どんな話なのかを調べたりしました。
まあ、なんか、文句ばかり書いちゃいましたけどね。
実際、文句のつけどころばかりの作品だと思います。
でも、面白いシーンが続出するんですよ。
びっくり、どっきり、ぐっきり、もっこり、ばっさり、ぐっさり、どっさり、うんざり、まほーつかいさりー・・・・ってな感じ。
SFって、センスオブワンダーですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます