カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

・YOSAKOI小史

2014年06月10日 | ★YOSAKOI    

※ 写真は、2013年、東北大学祭。仙台市の「羽跳天」の演舞です。昨年の「みちのくYOSAKOIまつり」ではファイナルに進出したチームです。

 ニコニコ生放送でYOSAKOIソーラン祭りを見ながら、「YOSAKOIって何なんだろう?」みたいなことを考えてしまいました。
 調べたりしたことを、ちょっとだけ書きます。


※ 写真は、2011年、仙台七夕祭り。徳島の合同チームのみなさんの演舞です。

 日本には全国各地にそれぞれの踊りがあったわけですけど、さまざまな踊りの中で、最初に全国的な広がりを見せたのは「阿波踊り」なんだろうと思います。東京高円寺阿波踊り(当時の名称は「高円寺ばか踊りまつり」)が始まったのは1957年なんだそうで、今日では、こうした阿波踊り(を中心としたお祭り)が全国に30くらいあるんだそうです。
 全国の阿波踊りは、徳島の有名連が参加したり指導したりしているんだそうで、札幌スタイルの阿波踊り、とか、千葉バージョンの阿波踊り、とかがあるわけじゃないみたいです。基本的に同じ踊りと言っていいんじゃないでしょうか。


※ 写真は、2011年、みちのくYOSAKOIまつり。高知市の「國士舞双」の演舞です。高知よさこい祭りを始め、各地のYOSAKOIまつりで活躍しているチームです。

 阿波踊りに対抗して、よさこい踊りのつくられたのが1950年、よさこい祭りの始まったのが1954年だそうです。
 よさこい節っていうのは何百年も前からあったわけだけど、鳴子をもって踊り始めたのは60年前からということになります。わりと新しい踊りなんですね。
 阿波踊りに比べて自由度が高く、「正調」とともにさまざまなバリエーションのあることが特徴と言っていいんじゃないかと思います。


※ 写真は、2012年、みちのくYOSAKOIまつり。札幌市の「新琴似天舞龍神」の演舞です。YOSAKOソーランで大賞4回、準大賞4回というチームです。

 YOSAKOIソーラン祭りは、1992年に始まったそうです。全国各地に数あるYOSAKOI祭りの中で最古参であり、参加チーム数・観客数ともに最大のYOSAKOI祭りということになります。
 カエサルがそういう祭りがあるということを知ったのは10年くらい前のことだと思うのだけど、「よさこい」で「ソーラン」だなんてヘンなの・・・と思っていました。ヘンですよね。でも、それだけに、破壊力がありますよね。「よさこい」や「ソーラン」の枠にはとらわれないという力強さを感じます。
 ちなみに、本場・高知のよさこいは「よさこい」、それ以外の全国各地のよさこいは「YOSAKOI」と表記されることが多いみたいです。


※ 写真は、2010年、みちのくYOSAKOIまつり。仙台市の「輝け!最強鶴小軍団」の演舞です。

 北海道には、もともと、ソーラン節やソーラン踊りというものがあったわけですけど、1988年にロック調にアレンジされたソーラン節(TAKIOのソーラン節)が発表され、1991年に稚内南中学で振りをつけて踊り始めたのだそうです。
 この踊りは、後に「南中ソーラン」と呼ばれるようになり、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられたり、映画になったりし、1999年にはテレビドラマ(金八先生)に登場して、全国的な知名度が高まりました。
 最初の「南中ソーラン」から鳴子を使ったのかどうか、とか、最初の「YOSAKOIソーラン祭り」から南中ソーランが使われたのかどうか、とかはわからないんですけど、ある意味、南中ソーランからYOSAKOIが始まったと言っていいのかもしれません。


※ 写真は、2010年、みちのくYOSAKOIまつり。弘前市の「AOMORI花嵐桜組」の演舞です。みちよさコンテストで、第1回から3回連続の大賞、殿堂入りというチームです。

 みちのくYOSAKOIまつり(みちよさ)は、1998年に始まりました。
 当時は「日本三大よさこい祭り」を自称していたそうです。現在は5番目くらいなんだそうですけど、当時よりも規模が大きくなっています。


※ 写真は、2013年、みちのくYOSAKOIまつり。松本市の「信州大学YOSAKOIまつりサークル 和っしょい」さんの演舞です。昨年度のどまつり大賞チームです。

 にっぽんど真ん中祭り(どまつり)は、1999年に始まりました。
 みちよさ、どまつりと相前後して、1998年には「YOSAKOIさせぼ祭り」の前身である「させぼ祭りダンスバトル」が始まっています。また、YOSAKOIの一種として扱われることの多い「岡山うらじゃ」は1994年に始まっています。



※ 写真は、2013年、みちのくYOSAKOIまつり。船橋市の「REDA舞神楽」の演舞です。みちよさコンテスト3連覇(殿堂入り)を始め、黒潮よさこい、松戸よさこい、ちばYOSAKOI、かずさYOSAKOI木更津舞尊、関八州よさこいフェスタ、常陸国YOSAKOIまつり、ハマこい踊り、大江戸ソーラン祭りなどで大賞・グランプリとなっているチームです。

 2000年以降は、東京よさこい(池袋)、こいや祭り(大阪市)、ふくこいアジア祭り(福岡市)、坂戸よさこい(坂戸市)、がんこ祭り(浜松市)、スーパーよさこい(原宿)、ドリーム夜さ来い(お台場)、神戸よさこい祭り(神戸市)、バサラカーニバル(瑞浪市)、ゑぇじゃないか祭り(泉佐野市)、京都さくらよさこい(京都市)などなどが続々と始まりました。
 現在、全国でどれくらいのYOSAKOI祭りが開かれているのかというと、よくわかりません。たぶん、100くらいはあるんじゃないかと思います。
 YOSAKOIチームがどれくらいあるかと言うと、ちょっと想像がつきません。軽く1000や2000はあると思います。

 なんか、すごいですよね。昭和の日本に YOSAKOIというものはなかったわけです。平成になってからの、日本の新しい文化と言っていいと思います。
 しばらくはこうした状況が続くと思うのだけど、20年後、50年後、100年後にはどうなっているんでしょう。楽しみですね。


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