ニコニコ生放送でYOSAKOIソーラン祭りを見ながら、「YOSAKOIって何なんだろう?」みたいなことを考えてしまいました。
調べたりしたことを、ちょっとだけ書きます。
日本には全国各地にそれぞれの踊りがあったわけですけど、さまざまな踊りの中で、最初に全国的な広がりを見せたのは「阿波踊り」なんだろうと思います。東京高円寺阿波踊り(当時の名称は「高円寺ばか踊りまつり」)が始まったのは1957年なんだそうで、今日では、こうした阿波踊り(を中心としたお祭り)が全国に30くらいあるんだそうです。
全国の阿波踊りは、徳島の有名連が参加したり指導したりしているんだそうで、札幌スタイルの阿波踊り、とか、千葉バージョンの阿波踊り、とかがあるわけじゃないみたいです。基本的に同じ踊りと言っていいんじゃないでしょうか。
阿波踊りに対抗して、よさこい踊りのつくられたのが1950年、よさこい祭りの始まったのが1954年だそうです。
よさこい節っていうのは何百年も前からあったわけだけど、鳴子をもって踊り始めたのは60年前からということになります。わりと新しい踊りなんですね。
阿波踊りに比べて自由度が高く、「正調」とともにさまざまなバリエーションのあることが特徴と言っていいんじゃないかと思います。
YOSAKOIソーラン祭りは、1992年に始まったそうです。全国各地に数あるYOSAKOI祭りの中で最古参であり、参加チーム数・観客数ともに最大のYOSAKOI祭りということになります。
カエサルがそういう祭りがあるということを知ったのは10年くらい前のことだと思うのだけど、「よさこい」で「ソーラン」だなんてヘンなの・・・と思っていました。ヘンですよね。でも、それだけに、破壊力がありますよね。「よさこい」や「ソーラン」の枠にはとらわれないという力強さを感じます。
ちなみに、本場・高知のよさこいは「よさこい」、それ以外の全国各地のよさこいは「YOSAKOI」と表記されることが多いみたいです。
北海道には、もともと、ソーラン節やソーラン踊りというものがあったわけですけど、1988年にロック調にアレンジされたソーラン節(TAKIOのソーラン節)が発表され、1991年に稚内南中学で振りをつけて踊り始めたのだそうです。
この踊りは、後に「南中ソーラン」と呼ばれるようになり、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられたり、映画になったりし、1999年にはテレビドラマ(金八先生)に登場して、全国的な知名度が高まりました。
最初の「南中ソーラン」から鳴子を使ったのかどうか、とか、最初の「YOSAKOIソーラン祭り」から南中ソーランが使われたのかどうか、とかはわからないんですけど、ある意味、南中ソーランからYOSAKOIが始まったと言っていいのかもしれません。
みちのくYOSAKOIまつり(みちよさ)は、1998年に始まりました。
当時は「日本三大よさこい祭り」を自称していたそうです。現在は5番目くらいなんだそうですけど、当時よりも規模が大きくなっています。
にっぽんど真ん中祭り(どまつり)は、1999年に始まりました。
みちよさ、どまつりと相前後して、1998年には「YOSAKOIさせぼ祭り」の前身である「させぼ祭りダンスバトル」が始まっています。また、YOSAKOIの一種として扱われることの多い「岡山うらじゃ」は1994年に始まっています。
2000年以降は、東京よさこい(池袋)、こいや祭り(大阪市)、ふくこいアジア祭り(福岡市)、坂戸よさこい(坂戸市)、がんこ祭り(浜松市)、スーパーよさこい(原宿)、ドリーム夜さ来い(お台場)、神戸よさこい祭り(神戸市)、バサラカーニバル(瑞浪市)、ゑぇじゃないか祭り(泉佐野市)、京都さくらよさこい(京都市)などなどが続々と始まりました。
現在、全国でどれくらいのYOSAKOI祭りが開かれているのかというと、よくわかりません。たぶん、100くらいはあるんじゃないかと思います。
YOSAKOIチームがどれくらいあるかと言うと、ちょっと想像がつきません。軽く1000や2000はあると思います。
なんか、すごいですよね。昭和の日本に YOSAKOIというものはなかったわけです。平成になってからの、日本の新しい文化と言っていいと思います。
しばらくはこうした状況が続くと思うのだけど、20年後、50年後、100年後にはどうなっているんでしょう。楽しみですね。
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