この3月から文庫版が刊行されていたのですよ。毎月2冊ずつ、5月末で完結ということだったので、6月になってから買ってきました。
このときに『楊令伝11・12』『隠蔽捜査2』『ルー=ガルー』も買って、この順に読みました。『1Q84』は最後になったわけです。
どうして最後になったのかと言うと、一抹の不安があったのですね。天下の村上春樹とは言え、全6冊ですからね。もし、退屈なつまらない作品だったらどうしよう・・・ってなことを考えちゃったわけです。まさしく杞憂というものでしたね。
このへんの描き方が、見事だと思うのですね。まず、現実的な方の話が面白いのですよ。青豆さんのお仕事の話、そのへんに転がっているミステリー小説よりずっと面白いと思いました。そういう日常的・現実的な世界から、非日常・超現実的な世界が見えてくるわけです。
・・・と、まあ、「感想文」みたいな、あるいは「文芸評論」みたいなことを書きたいと思っていたのだけど、うまくまとまりそうにないんで、やめます。
正直なところ、かなりびっくりしました。どうしてこの物語を途中でやめることができるんだろう。カエサルとしては、ちょっとアンビリバボーですね。もちろん、本を読むのが苦手な人がいるのは知っているし、話題作ということで手にしたもののすぐにギブアップ・・・なんていう状況を想像できないわけじゃないけど、それにしても、たったの40万人しか読んでいないというのは凄いね。
まあ、「感想文」が書けなかったので、「感想写真」をつくってみることにしました。
これは、なかなかいい雰囲気になったね。点数をつけるとすれば、70点くらいはあげていいんじゃないでしょうか。色の違いとか、ディテールにまで手を出そうかとも思ったんだけど、下手に手を出すと壊れちゃいそうなんでやめることにしました(笑)
これは、もう、これでパーフェクトでしょ。全体を暗くして、コントラストも彩度も下げて・・・とかも考えたんですけどね。そんなことしたら、小人さんたちの表情が死んじゃいますよね。この何とも言えないアンバランスというか、ミスマッチというか・・・が失われてしまうと思ったのですよ。これは、これで、100点満点です(笑)
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