カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

1Q84

2012年07月29日 | ☆読書とか    

 村上春樹さんの『1Q84』を読みました。
 この3月から文庫版が刊行されていたのですよ。毎月2冊ずつ、5月末で完結ということだったので、6月になってから買ってきました。
 このときに『楊令伝11・12』『隠蔽捜査2』『ルー=ガルー』も買って、この順に読みました。『1Q84』は最後になったわけです。
 どうして最後になったのかと言うと、一抹の不安があったのですね。天下の村上春樹とは言え、全6冊ですからね。もし、退屈なつまらない作品だったらどうしよう・・・ってなことを考えちゃったわけです。まさしく杞憂というものでしたね。


 お話は、渋滞の首都高速、若い女性とタクシーの運転手さんとの会話から始まります。極めて日常的な場面から始まるわけです。そこから、ズンズンと深みに入っていきます。超現実的な世界まで突き進んでいきます。
 このへんの描き方が、見事だと思うのですね。まず、現実的な方の話が面白いのですよ。青豆さんのお仕事の話、そのへんに転がっているミステリー小説よりずっと面白いと思いました。そういう日常的・現実的な世界から、非日常・超現実的な世界が見えてくるわけです。
 ・・・と、まあ、「感想文」みたいな、あるいは「文芸評論」みたいなことを書きたいと思っていたのだけど、うまくまとまりそうにないんで、やめます。


 『1Q84』の単行本は、1冊目が85万部、2冊目が60万部・・・、5冊目・6冊目は40万部が出ているそうです。計300万部のベストセラーということなんだけど、読み始めた人の半分以上が途中で読むのをやめちゃったということになります。
 正直なところ、かなりびっくりしました。どうしてこの物語を途中でやめることができるんだろう。カエサルとしては、ちょっとアンビリバボーですね。もちろん、本を読むのが苦手な人がいるのは知っているし、話題作ということで手にしたもののすぐにギブアップ・・・なんていう状況を想像できないわけじゃないけど、それにしても、たったの40万人しか読んでいないというのは凄いね。


 まあ、「感想文」が書けなかったので、「感想写真」をつくってみることにしました。


 二つの月。
 これは、なかなかいい雰囲気になったね。点数をつけるとすれば、70点くらいはあげていいんじゃないでしょうか。色の違いとか、ディテールにまで手を出そうかとも思ったんだけど、下手に手を出すと壊れちゃいそうなんでやめることにしました(笑)


 リトルピープル。
 これは、もう、これでパーフェクトでしょ。全体を暗くして、コントラストも彩度も下げて・・・とかも考えたんですけどね。そんなことしたら、小人さんたちの表情が死んじゃいますよね。この何とも言えないアンバランスというか、ミスマッチというか・・・が失われてしまうと思ったのですよ。これは、これで、100点満点です(笑)


        ← 応援クリック、よろしくお願いします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿