カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

●大隈重信・佐藤栄作・安倍晋三

2016年01月17日 | ☆おえかき    

 大隈重信さん、佐藤栄作さん、安倍晋三さんを描いてみました。
 最初は色も塗るつもりでいたので、書きかけと言えば書きかけなんですけど、なんか面白い感じになったのでここで止めることにしました。
 どうしてこの3人なのかということですが、100年前と50年前、そして現在の内閣総理大臣です。100年前・50年前・現在の話をしたいと思ったのだけど、それぞれの時代の代表として登場してもらいました。
 この3人の月給なんですけど、大隈さんは1000円、佐藤さんは40万円、安部さんは205万円なんだそうです。
 今回は、お金の話です。数日前にUPした「大正15年のラグビーボール」の続編と言っていいと思います。政治の話とかは出て来ない予定です。


 まず、安部さんの月給についてですけど、もっと高いのかと思っていました。まあ、公務員の給料ですから、いろんなバランスとかを考えたルールみたいなものがあって、こういう額になっているんだと思います。
 佐藤さんも、おそらく、同じようなルールが適用されているんじゃないでしょうか。たぶん、「50年前の40万円」と「今の205万円」というのは同じくらいの価値があるんだと思います。
 大隈さんの場合は、状況が違うんじゃないかと思います。大隈さんは、大日本帝国の総理大臣ですからね。
 この後、検証じみたことをしてみたいと思います。


 まず、そばを食べてもらいたいと思います。100年前のそばは4銭、50年前は50円、現在は630円なんだそうです。
 月給の全額でそばを食べるとすると、大隈さんは2万5000杯、佐藤さんは8000杯、安部さんは3254杯のそばを食べることができます。
 そばを基準にして比べてみると、総理大臣の給料はどんどん安くなっているということになります。


 続いて、自転車に乗ってもらおうと思います。100年前→50年前→現在の自転車は、100円→2万円→3万3000円なんだそうです。
 大隈さんは月に10台、佐藤さんは20台、安部さんは62台の自転車を買えることになります。
 自転車を基準にして比べてみると、総理大臣の給料はどんどん高くなっているということになります。


 国家公務員(初任給)というのも調べてみました。くわしいスペックとかはわからないんですけど、100年前は55円、50年前は2万1600円、現在は18万3000円なんだそうです。
 総理大臣と比べてみると、100年前と50年前は約20分の1、現在は約10分の1ということになります。この50年間で、総理大臣と国家公務員(初任者)との格差が縮まってきたということになります。
 月給の全額でそばを食べると、100年前→50年前→現在で、1375杯→432杯→290杯ということになります。
 自転車は、2ヶ月で1台→1ヶ月で1台→1ヶ月に6台買えることになります。


 日雇い労働者の賃金(日給)も調べてみました。100年前は63銭、50年前は1000円、現在は1万1000円だそうです。月に20日働くとして月給に換算してみると、13円→2万円→22万円ということになります。
 1ヶ月に食べられるそばは、315杯→400杯→350杯ということになります。ちょっと驚いたんですけど、ほとんど変わりません。
 自転車は、10ヶ月で1台→1ヶ月に1台→1ヶ月に7台買えるということになります。
 この「日雇い労働者」というのも、スペックはわかりません。
 フリーターやパートタイマー、派遣社員なんて人たちが含まれるんだろうと思いますが、カエサルのイメージとしてはヨイトマケなんですね。こうしたことを調べながら、先日UPした美輪明宏さんを描きました。再登場してもらいたいと思います。


 今も聞こえる ヨイトマケの唄
 今も聞こえる あの子守唄
 工事現場の昼休み タバコくわえて目を閉じりゃ
 聞こえてくるよ あの唄が
 働く土方のあの唄が
 貧しい土方のあの唄が
 美輪さんの『ヨイトマケの唄』が発売されたのは50年前です。この唄の情景は、その10年前くらいのものだと思っていいと思います。
 60年前の賃金や物価のことも調べてみましたが、総理大臣は別にして、日雇い労働者も国家公務員(初任者)も月に300杯のそばを食べることはできなかったようです。
 数値データとしては、それ以上のこと(下流階級の生活の実態みたいなこと)はわかりませんでした。


 最後に、長者番付1位の方とその所得(年収)をあげてみます。
 100年前のデータはなかったのだけど、90年前は岩崎久弥さん(431万円)、50年前は上原正吉さん(7億円)のようです。現在についてもわからなかったのだけど、10年前は清原達郎さん(37億円)ということでした。まあ、上を見たらキリがないということになります。
 ちょっとだけ考えてみたのですけど、岩崎久弥さん(岩崎弥太郎の長男、三菱財閥の3代目総帥)って、たぶん、自動車を持っていたと思います。カエサルも自動車を持っているんですけど、岩崎さんの自動車よりもカエサルの自動車の方がはるかに性能がいいと思います。しかも、カエサルは、舗装道路とか、ガソリンスタンドとかの環境も持っています。
 まあ、ちょっと考えてみただけの話ということになります。いろんなことを考えるために、下調べをしてみたというところでしょうか。結論めいたことなどないわけですけど、なかなか面白いと思っているところです。


この記事を面白いと思ったら →  ← 遠慮なくクリックしてね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿