カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

皆既月食

2011年12月11日 | ☆その他いろいろ 

 昨日(12月10日)は、皆既月食。
 カエサルは天体のこととかあまり興味がなくて、天体写真とかほとんど撮らないのだけど、月は何度か撮ったことがあります。けっこう撮りやすいんですよね。望遠レンズがあれば、手持ちで簡単に撮れてしまいます。月食のときには赤い月になるということで、まあ、楽しみにしていたわけです。
 でも、残念ながら、赤い月を撮ることはできませんでした。上の写真は、次の写真のカラーバランスを変えてみたものです。


 20時11分。 ISO100、F16、1/500
 この日、夕方は曇っていたのですよ。ありゃあ、こりゃ、ダメだな・・・なんて思っていたんですけど、夜になって、念のために・・・なんて外を覗いてみたら、おお、ちゃんと月が出ているではありませんか。
 嬉しかったですね。なにしろ、このときのために昼寝までしていたんですよ。まあ、いつものことと言えばいつものことなんですけどね。でも、夜は遅くなるから寝ておこうと思っての昼寝なんてめったにするものではありません。
 コートと三脚を準備して、庭に出てみました。見事な、見事すぎるくらいの満月です。まぶしいくらいですね。写真を撮って、家に戻って、パソコンで写真をチェックしたら、明るすぎると思ったので、また庭に出て撮り直ししました。


 21時46分。 ISO100、F11、1/500
 いよいよ月食が始まりました。
 正直な感想としては、満月の一部が何かの影になっているという感じでした。まあ、その通りなんですけどね。でも、この影が、地球の影という感じはしなかったわけです。たとえば、前にいた人の頭が写っちゃった・・・みたいな、そんな感じかな。


 22時00分。 ISO100、F11、1/500
 ちょうど「半月」という感じですよね。でも、明らかに違うのは、光と影との境界のところです。ホンモノの半月の場合、この境界がもっとクッキリとしています。
 ホンモノ(月の満ち欠け)は、月の影。月の半径は2000km足らずだから、影との距離もその程度。近くにある物体の影と言っていいと思います。
 でも、月食は、地球の影ですからね。地球の半径は6000km以上ですけど、月との距離は38万kmということで、はるか遠くにある物体の影ということになります。どうしても、ぼやけてしますわけです。
 ・・・と、そういう解釈でいいのかな。違うかもしれないけど、カエサルはそんな風に考えました。


 22時19分。 ISO100、F11、1/500
 三日月みたいになってきました。
 写真、ちょっと暗いですね。露出の失敗だとと思います。慣れてきたし、寒いし、それまでと同じ設定で撮っちゃいました。でも、たぶん、雲がかかり始めていたんですね。


 22時34分。 ISO400、F11、1/250
 光と影の境界が、直線に近い状態、ほぼ垂直になっています。月の満ち欠けでこういうのが見られるのは、半月の時だけですよね。こんな三日月はないと思います。
 これまでの写真では地球の上半分の影、次の写真では下半分の影、この写真ではちょうどまんなかあたりの影ということになるんではないでしょうか。地球の影っていう感じがします。
 地球の、どこの影なんでしょうね。経度で、日本から西に90°ずれたところ・・・とは限らないんだな。難しいですね。緯度は、えーと、もうすぐ冬至だから・・・などということとは関係なく、赤道付近と考えていいのかな。違うかもしれません。
 まあ、そんなことよりも、月が暗くなりました。光のあたる部分が少なくなったから暗くなったということもあるんだけど、光の当たっている部分自体が暗くなっていると思いました。やっぱり、雲ですね。薄いんだけど、雲がかかっているんだと思いました。さすがに、カメラの設定も変えてみました。


 22時34分。 ISO3200、F6.3、1/125
 そろそろ「部分月食」はおしまい、いよいよ「皆既月食」が始まるというタイミングです。
 でも、暗いです。間違いなく、雲が出ています。そろそろ影になっている部分、赤くなっているはずの部分を撮り始めようと思ったんだけど、うまくいきませんでした。


 前の写真を撮った後、皆既月食が始まってからも、3回か4回くらいは庭に出てみました。でも、だめですね。月はまったく見えないし、月が見えなくなったときにチラリホラリと見えていた星も、まったく見えなくなっていました。
 天気予報の通りなんですよね。10日の21時は晴れ、11日の00時は曇りなのです。こんなときくらい外れてくれればいいのに、ピタリとあたりました。

 写真は、月を撮り始めたときのものです。今回の記事は、この写真をトップで使おうと思っていたのだけど、トリで使えるような写真がなかったので、この写真をトリに回すことにして、トップには「ねつ造写真」を使うことにしました(笑)
 まあ、赤い月を撮れなかったのは残念なんですけどね。
 でも、楽しかったですよ。

-------------------------------------------------------【追記】2011.12.12
 この写真を撮って以来、月食のことを考え続けています。月からみたら、日食になるんだな・・・とか、その場合、真っ黒けの地球のまん中あたりに日本(北緯35°くらい)があって、その上(この場合「上」というのはどっちかという問題はあるけど)に北極があって、その上の、地球の上端は北緯55°くらいのところになる・・・とか、まあ、そういうことです。違っているかもしれません。そういうことを考え始めたということです。
 今回の写真に写っているのは地球の影の右端(月から見たら左端)にあたるわけですけど、角度というのかな、なんか不規則だな・・・と思っていたのですよ。月が衛星運動をしているだけじゃなくて、地球も公転しているから・・・とか、いろいろと考えていたわけですけど、そういうことを考えているうちに、わりと重大なことに気がつきました。
 この写真、水平が狂っているのですよ。
 ほぼ真上(天頂)と言ってもいいくらいのところに月が出ていたわけで、バックは真っ黒けの宇宙なわけで、水平も垂直も関係ないと思って撮っていたのだけど、これだと、月の動きとか、地球の動きとかを計算するのはできないですよね。
 うん。なんか、難しいな・・・と思いました。まあ、それだけの話です。そういうことを考え始めたということです。
 

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