カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

■藤井六段を描いてみました。

2018年02月18日 | ☆おえかき    

 カエサルの中での将棋ブームは続いています。昨日(2/17)は、朝日杯将棋オープン戦の準決勝・決勝のライブ中継を見ました。
 優勝したのは、中学生棋士の藤井聡太さん。五段になったばかりだったのに、1ヶ月足らずで六段に昇格です。凄すぎますね。
 前回の記事(本戦2回戦、佐藤天彦名人に勝利)では「屋上屋を重ねる活躍」という言葉を思いついたのだけど、もはや形容する言葉がありません。








 まずは、準決勝。藤井さんと羽生善治竜王との対局です。
 前回の「名人と対局」というのも凄いと思ったのだけど、そのときは、佐藤天彦さんの名前さえ知りませんでした。そんなカエサルですけど、羽生さんの名前は知っていたわけです。永世七冠、国民栄誉賞。藤井さんの対局を楽しみにしていました。
 1枚目は、55手目。藤井さんの2四歩です。このあたりから攻防が激しくなっていきます。
 2枚目は、80手目。羽生さんの4三金なんですけど、解説者さんたちもびっくり、会場もどよめきました。
 3枚目は、114手目。羽生さんが8九角を打ったところで、将棋ソフトのポナンザ(画面の上の方の青赤のバー)が藤井さんの勝ちを宣言して、会場がどよめきました。
 4枚目は、119手目。藤井さんが4七桂を打ったところで、羽生さんが投了しました。歴史が動いちゃいましたね。

 とにかく思ったのは、将棋というのはシロートが観ても面白いものだなということです。解説のしかたなどがよかったんだと思います。
 ライブ中継の画面は、大盤解説が中心だった前回に比べて、かなり工夫されていました。中央に実際の盤面があり、左右に対局者たちの表情、右下に解説者たちの映像などがあるという構成です。
 解説は、「今日初めて将棋を観るという方もたくさんいらっしゃると思います」ということを前提にしたもので、面白かったです。メイン解説者は佐藤天彦名人と山口恵梨子女流二段で、ゲスト解説者として加藤一二三九段などが登場しました。もちろん、わからないことはわからないんですけど、天彦名人の「わからなくても将棋は楽しめる」という言葉が印象的でした。








 決勝です。藤井さんと広瀬章人八段との対局です。
 この対局は、カエサルにとって「ええ?!」の連続でした。
 1枚目は、55手目、藤井さんが1五歩を突いた(と言う言い方でいいのかな?)ところです。カエサルとしては、歩を取られちゃうだけ、香車で歩を取り返したとしても、その香車を取られちゃうだけとしか思えないんですけど、必要なときに歩を手に入れることができるということで、盤面に「味をつける」、もしくは「香りをつける」手なんだそうです。レベル、高すぎです。
 2枚目は、59手目。藤井さんが5九角として金を取った所なんですけど、この後、王に角を取られちゃいます。このあたりは、カエサルにとって信じられないという感じでした。でも、藤井さんは、この時点で勝算があったんだろうと思います。ど、ど、ど、どうするんだろうと思って見ていました。
 3枚目は、93手目。藤井さんが4四桂を打ったところですけど、カエサルは、いまだによくわかりません。桂馬を飛車に取られちゃうだけだと思うんですけどね。解説者さんたちも意外だったみたいで、その表情が楽しいです。対局後、広瀬さんも藤井さんも「4四桂」を口にしていました。凄い手だったみたいです。
 4枚目は、117手目。藤井さんの3七金で、広瀬さんが投了しました。またまた歴史が動いてしまいました。

 まあ、異次元でのバトルという感じなんですけど、その雰囲気とかは伝わってきます。前にも書いたことをまた書いちゃいますけど、将棋は、シロートが観ていても楽しいです。


 これは、準決勝で羽生竜王と対局中の藤井さんです。
 準決勝で感激してしまったので、記事にしてみようと思い、この絵を描いてみました。盤面の画像はどれを使おうかな・・・などと思っているうちに、決勝戦が始まってしまいました。記事の構成をどうしようかなと思ったりしたのだけど、この画像はボツにすることにして、あらためて優勝した後の藤井さんを描いてみたのが冒頭の画像です。
 この画像は五段の藤井さん、冒頭の画像は六段の藤井さんということになります。

 最後になりましたが、ネット中継、本当に楽しかったです。ありがとうございました。
 ちょっとだけ要望を書いちゃうと、解説者さんたちのクレジットを表記して欲しいと思いました。「今日初めて将棋を観るという方」は、佐藤天彦さんのことを知らないと思うのですよ。ましてや、山口恵梨子さんのことはわかりません。
 山口さんのことは準決勝のときから気になっていたのだけど、名前がわからないのでやきもきしていました。決勝戦が始まる前の紹介を必死でチェックして、名前を覚えました。同業者として天彦名人やゲスト解説者たちを立てながらのシャベリ、見事だったと思います。

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