カエサルの世界

今年(2019年)1月中旬から「休載中」ということになっているのだけど、まあ、ときどき更新しています。

・さんくちゅあり(28)見る前に跳べ!!

2014年03月26日 | ☆野鳥とか    

 3ヶ月近くスズメを見てきて、何百枚もの写真を撮ってきて、気がついたことが1つだけあるとすれば「降りるときは飛ばない」ということでしょうか。


 スズメたちがエサを食べに来るときは、まず、ベランダの手すりのところまで飛んで来ます。その後、サンクチュアリの枝→エサのあるかごの上→かごの前・・・と降りて来ます。直接かごの前まで飛んでくればいいと思うのだけど、そういうことはしません。手すり→枝→かご・・・と、順番に降りて来ます。


 スズメが「降りる」ときには、基本的に、翼を使いません。「飛び降りる」のではなく、「跳び降りる」わけですね。
 もちろん、長距離を移動するようなとき、たとえば、木の上から地面に降りるようなときは別です。でも、カエサルんちのベランダで、手すり→枝→かご・・・などと降りるときには、けっして飛びません。


 スズメたちは、跳び降りる前に躊躇します。かなり躊躇します。
 下の方を見る、顔を上げる、左右を見たり、左右に移動したりする、また下を見る・・・なんてことを繰り返した後じゃないと跳びません。

 もちろん、そうした「躊躇」の途中で、跳び降りるのを止めて、飛んで行ってしまうこともあります。
 飛んで行くときは、あたりまえですけど、翼を使います。しかも、ノーモーションでいきなり飛び上がります。
 飛んでいるところを撮ろうと思って狙ったりしていたわけだけど、一度も成功したことはありません。偶然に撮れてしまうことがあるだけですね。


 これまでに何百枚もの写真を撮ってきたわけですけど、そのほとんどは、跳び降りる前の「躊躇している」ときのスズメたちということになります。
 今回は、そうした中で、「下を向いている」ときの写真を集めてみました。


 それにしても、どうして、降りるときに翼を使わないんですかね。
 上手に使えば、さほどエネルギーを消費することなく降りることができると思うんですけどね。


 それに、どうしても翼を使えない事情があるとしても、跳び降りる前に躊躇しすぎると思うんですよ。
 まあ、体長の何倍かの高低差を降りることになるわけで、我々で言えば4メートル~5メートルという高さから跳び降りることになるわけで、簡単にできることではないというのはわかるんですがね。
 そういう行動パターンを常にしているのであれば、もっと速やかに、ピョンピョンと跳び降りてもよさそうな気がしちゃうんですけどね。


 ひとつ考えられることとしては、ベランダのような狭いところに降りていくということは、スズメたちにとって「危険」だということですね。
 ただ跳び降りればいい(着地に失敗して怪我をしなければいい)ということではなくて、跳び降りた後で天敵に襲われるようなことはないか、天敵に襲われた場合に速やかに飛び立つことができるか・・・なんてことを判断しているのかもしれません。
 そう考えると、スズメたちの「躊躇」も理解できるような気がするんですよ。


 今回の記事の写真、2月に撮ったものを使いました。十雀百来、百雀千来・・・の頃の写真ですね。こういう写真がいくらでもあります。
 3月になってから撮った写真だって今回の記事を成立させられるくらいのものはあると思うのですが、ケタが違うという感じです。


 スズメたち、どうして来てくれなくなっちゃったんでしょうね。
 いや、来てくれることは来てくれているんですけどね。カエサルがベランダにいるときには、あまり来てくれなくなってしまったわけです。写真も、あまり撮れなくなってしまったわけです。

 春だから、ですかね。
 春になったら野鳥にエサをやってはいけないというのがこういう世界での鉄則みたいだし、ちょうどいいのかな・・・なんて考えてみたりもするんですけど。


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