ひいらぎ通信

日常のささやかな幸せを拾い集ようと、ブログ、始めてみました。

SEのフシギな生態

2006年01月08日 | 本のハナシ
SEのフシギな生態―失敗談から学ぶ成功のための30ヶ条

幻冬舎

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タイトルに引かれて購入しました。義弟が、このSEのような仕事をしているらしいんですが、どんなに話を聞いても、なんか、私には分からない、とっても難しいことをやってるらしいという事しか分かっていません。
色んな失敗談が出てきます。
各項目ごとに、絵と文のイントロダクションが1ページ。8コマ漫画が1ページ。エピソードの紹介が4ページの文章で。まとめの「教訓」が2ページ。という構成で、30の失敗談からどんなことが言えるのかが書かれています。
SEという見知らぬ世界がのぞけるかと思いましたが、やっぱり分からない世界のままでした。とにかく過酷な世界ではあるようで、徹夜徹夜、サービス残業は当たり前。でも、失敗談の大半はシステム的なことではなく、人と人との関わりの中から出てくるようで、共感できる部分もたくさんありました。
「プログラミングのスキルなんてどーだっていいノダ!」
「人間力を養うことが何より大事なノダ!」
など、どの世界でもいえることですよね。必要なのは「コミュニケーション能力」自分の言いたいことを伝える、相手の言いたいことを理解するということです。
スケジュールの立て方の極意に一番ナルホド感を感じました。

つまり、「これだけのことをやらなきゃいけないノルマ表」ではなくて、「どれだけやったらサボっていいか明記してくれてる紙」なわけですよね。

という文にはもう、
ナルホド!!
でございました。よし!新年の予定表を早速立てるぞう
短い章立てで肩の凝らない本ですので、手軽に読めますよ。
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半落ち

2005年12月24日 | 本のハナシ
半落ち

講談社

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人間ドックの合間の時間に読了しました。
「よかったよ~」と、以前から知り合いに勧めらていたのですが、やっと、読むことができました。

結論。
よかったです。

色んな立場の人間が、奥さんを殺したと自首してきた梶さんにそれぞれの立場で関わってきます。それぞれの仕事のしがらみを抱えて。自殺幇助までは自白した梶さんが、どうしても話そうとしない、自首までの二日間。その二日間に何があったのか。伏線はあちらこちらにちりばめられているので、その謎に迫るのは、さほど難しくありません。
これは、謎解きのための小説ではありません。
「あなたは、誰のために生きているのですか」
「あなたの守りたい人は、誰ですか」
梶さんを取り巻く6人の「主人公」は、とりもなおさず梶さんの澄んだ目を通して、自らに問いかけ直す。
ラストでは、しみじみと泣けてきます。
いい本です。

でも、人間ドックには向きません。
やはり、一人で集中して、じっくり読んで欲しい本です。
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ふゆめ がっしょうだん

2005年12月16日 | 本のハナシ


ふゆめ がっしょうだん

福音館書店

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冬の木の芽が好きなんですが、最近読んだ、この写真絵本。ホンとによいです。
木の芽の写真がたくさん並んでいて、それぞれが、ユーモラスで、個性豊かな「顔」をしているんです。見ていて、こちらの顔までほっこりしてきます。寒~い冬があったかくなってくる本です。
こんな写真が撮れるようになりたいなあ。あ、そしたら、プロ並み?すみません、高望みですね。
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「追跡!佐世保小六女児同級生殺害事件」「手紙」

2005年12月12日 | 本のハナシ

さ、寒い…。何でこんなに寒いんだあ…。
冬だから仕方ないけど…。
えー、今日の話題は、固いです。おまけに、まだ考えが十分に固まっていないので、迷走しています。でも、とりあえず、今の気持ちを書いてみます。

今日も、ニュースを見ると、悲惨な事件の報道が。
昨日、追跡!「佐世保小六女児同級生殺害事件」という本を読んだ。事件の真相を知りたいと、文字通り追跡していくジャーナリストの本だ。
「真実を知りたい」と言う気持ちはあるけれど、こういった事件の報道を見るたびに、被害者の身内の方はどんな気持ちで報道を見ているんだろうと思うと、痛ましくて仕方がない。知る権利を振りかざし、加害者、被害者のプライベートを暴くことが、本当に真実に迫ることになるのか。被害者の家族であれば、真実を可能な限り知りたいと思う、それは当たり前のことだろう。だけど、第三者がそれを言う時、どこまでが許されることなのだろう。覗き見趣味ではないと言い切れる人が、どれだけいるだろうか。
こういった報道を見るたび思い出すのが、東野圭吾さんの「手紙」という小説だ。主人公の兄が殺人を犯してしまい、そのことが主人公の人生をも左右していく。この小説の後半である登場人物が、
「犯罪者の家族は、差別を受ける。当たり前のことだ。それこそが犯罪に対する罰なのだ」
という意味のことを語る。(細かいニュアンスは、昔読んだ話なので違っているかもしれないが、大意は間違っていないと思う。)この言葉を是とするか否とするか。私には結論めいたことはいえない。

いずれにしろ、どんな犯罪も許されるものではない。
「こんな思いをするのは、私たちで終わりにして欲しい」
と、多くの被害者の家族の方が口にされる。その願いが、今日もまた届かなかったことが、悲しい。
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基本的にコレクター

2005年12月09日 | 本のハナシ
今日は、病院に寄ってきました。ちょっと遠いけど、7時まで受付してくれるのはありがたいところです。(土日も時間は短くなるけど診療してくれる。ありがたや)
帰りに、ついふらふらと、本屋さんへ。
気が付いたら、一抱えの本をお買い上げ。
誰?誰が読むの?いつ?いつ読むの?

もともと、読書の守備範囲は広い方だと思います。スプラッタ、ホラーはだめだけど、面白ければ、児童文学からジュブナイルもOK。絵本も好きだし、実用書も、サスペンスも、SFも、エッセイも。
もっと若かった頃は、ひとつ気に入ると「作家読み」に入ってしまってました。その人の主な作品をあさり読み。
最近は本も主にインターネットで買うので、検索に引っかかったものから選ぶ感じで、そこそこの量に抑えているんですが。
本屋さんって、ほら、目の前にいろんな種類の本から雑誌から並んでいて、
「あら、こんな本も出てたの~」
「あら、萩原さんの単行本が新書になってる~」
…。いけない。こんなところにいては、これまで抑えていたコレクターの性が再び目覚めてしまうっ。これ以上守備範囲を広げては、人として駄目になってしまうゾ。

しかし買っちゃったものは仕方がない。お正月は、本三昧させていただきます。
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モノをつくる

2005年11月30日 | 本のハナシ

昨日は、自分のイメージと違うものを描かれていると、
怒ってしまうみたいなことを書きましたが、
でも、基本的に物を作る人を尊敬しています。
作るって、とっても大変ですよね。
昔、ショートショートなら書けるのではないかと思い立ち、
チャレンジしたことがあるのですが、原稿用紙3枚も埋めないうちに、
挫折してしまいましたよ。
「『エロイカより愛をこめて』の創りかた」(青池保子)という本を読み始めたのですが、

面白いです。
ものづくりの現場って、やっぱり「こだわりのかたまり」だわ~。
モノを作りだすこともすごいですが、作り続けることはもっとすごいですね。

「私は私の土俵で、とりあえず、もうちょっと頑張ってみるか」
という気持ちになれました。

ではでは。
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天使の卵

2005年11月29日 | 本のハナシ

今日は、本のハナシ。
ワタクシ、結構、乱読のほうです。
ちょっと、活字中毒、入ってます。
本は人生を豊かにするなどと言いますが、豊かにするような本を読んでいるわけではないので、むしろ、本を買わなければ、ワタクシの人生、時間も経済もも少し豊かになるのでは、思わないでもない。
昔のように一心不乱に読むことはできなくなりましたが、ちょっとした時間でも、何がしかの本を手にとっています。最近は短くて区切りのいいエッセイなんかが手軽でよいですね。

漫画も読みます。先月の、愛読していたyoung youの休刊のお知らせは悲しかった…。
そのyoung youに描かれていた池谷理香子さんの原作付きの作品が「コーラス」という雑誌の付録で付いていた。これが、「天使の卵」。原作は村山由香さん。村山さんのは「おいしいコーヒーのいれかた」しか読んだ事がない。「天使の卵」は読んだ事がないのだけれど、池谷さんの絵と村山さんの文は、結構合っているのではないかなと思う。今月号が前編で、後編は来月になる。楽しみ。来月、漫画の方で読み終わった後、原作の方も読んでみようかな。
原作のイメージが強いと、漫画でも映像でも、ほかの形に(目に見える)変えるのは冒険だと思う。けれど、すとんと納得できる形で提示されると、とても嬉しいもんです。「天使の卵」もきっと、きれいに落ちてきてくれるのではないかと期待しています。
逆にね、全然イメージと違ったりするともう、涙、もしくは激怒。
「違う~!この笑顔は、そういう表情じゃないだろうー」「テーマを捻じ曲げるなあっ」等々、挙句は、
「私に描かせろお!」と心の中で叫んでしまうことも。いや、描けんけど。

本日は、ここまで。ではでは。
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