続き。

今日、同僚から「萩尾さん？どんな漫画描いてるヒト？」
と尋ねられて、ショックを受けている私。
説明が必要なんですか？
手塚治虫といえば、何の説明も要らないでしょ？
私にとってはその手塚さんと同等以上の方なんですが。
い、いや。今の若者の中には確実に手塚作品を読んでいない人もいるか。
Ｔさんは私より年上だけれども。読まない人は読まないジャンルかも。
じゃあ、行きます、Ｔさん。よく聞いてくださいね。

えーとね。
何で私が今回こんなに興奮するかというと、
私にとって、萩尾望都という漫画家さんがトクベツな人だからです。

野球で言えば、土橋さん。
歌手で言えば、さださん。
そして、漫画といえば、萩尾さんなのだ。
私の中では、土橋さん、さださんの、さらに上なのだ。

とか言っても、興味のない人にはまったく意味のない比較だけれども。

小さいころから本を読むのが大好きで、
漫画はもっと大好きで、
かなり読み込んでいるけれども、
萩尾さんの漫画を読んでいなければ、
ここまではまっていなかったかもしれない。
最初の衝撃は、「11人いる！」でしたね。

11人いる! (小学館文庫) 萩尾 望都 小学館 このアイテムの詳細を見る

少女マンガでここまで本格的なＳＦが読めるとは！
次の衝撃は「百億の昼と千億の夜」（光瀬龍原作のＳＦ）。

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫) 光瀬 龍,萩尾 望都 秋田書店 このアイテムの詳細を見る

衝撃のあまり1週間ぐらい放心していました。
その時点ですでに発表されていた「ポーの一族」も、「小鳥の巣」も読んではいたけれど、ここまでの衝撃はなかった。何だか人生観とか、世界観とかがぐわっっとひっくり返った気がしました。

萩尾望都Perfect Selection 6 (フラワーコミックススペシャル) 萩尾 望都 小学館 このアイテムの詳細を見る

この後しばらく私、ノートのあらゆるところに、この話の主人公の一人「少女・あしゅらおう」（興福寺の阿修羅王像がモデルと思われます）の顔を描き続けてましたね。
ああ、そうか。今仏像が好きで、その中でも阿修羅王像が好きなのも、このときにベースができたのね。

後で原作のほうも読んだけれど、やはり私は萩尾さんの描いた「百億…」の世界にヤラレタのだと確信しました。
後は、ほら、私は基本的にコレクターだから、手に入る限りの萩尾作品を読みましたよ。
初期の作品は読んでいなかったけど、全集が発売され、そちらも読むことができました。
そしたら、本格ＳＦやシリアスなドラマだけでなく、日常的な日本の女の子の姿とか、とにかく幅広くて、それもすごくピンポイントで私の気持ちの芯の部分をついてくる感じ。
とにかく、１０代前半の一番感受性の強い時期の私に１番影響を与えた作家さんなのです。
（そして、さださんの歌の世界に染められて、今の私のベースができた。）

もちろんその後の作品も追い続けていて、これまで発表された作品の９割以上は読破している自信があります。

「銀の三角」なんて、これはもう、ほかの人には絶対描けない世界でしょう。

銀の三角 (白泉社文庫) 萩尾 望都 白泉社 このアイテムの詳細を見る

あ、「イグアナの娘」の原作といえば思い当たるかも。
テレビドラマにもなったけど、原作のほうがはるかに面白くて深いから。

イグアナの娘 (小学館文庫) 萩尾 望都 小学館 このアイテムの詳細を見る

それから忘れてはいけないのは、「半神」

半神 (小学館文庫) 萩尾 望都 小学館 このアイテムの詳細を見る

腰の部分がつながっている双子の話。
この深い深い話が、なんと１６ページ作品ですよ！
これはもう、萩尾さんを語るときには外せない作品であることは間違いないです。

他にも、「スターレッド」だとか「残酷な神が支配する」「マージナル」「メッシュ」などなど、独自の世界を描き続けてこられました。
ああ、「小夜の縫うゆかた」とか「天使の擬態」とかも好きだわ、私。
（こんな話は、さださんで言うと、「サンデイパーク」や「タイム・ラグ」がすきというのに近い、のかな？）
テレビドラマになったり、アニメになったりするような派手な売れ方をする作家さんではないけれども、
間違いなく現代の漫画の礎を築き、なおかつ現役でハイクオリティの作品を書き続けている、日本の漫画界を代表するような、そんなすごい方なんです。


分かりました？Ｔさん。

デビュー４０周年記念 萩尾望都原画展

12月２３日天皇誕生日。
行ってきました！原画展！！
そして、何と！！
全くの偶然で、生萩尾先生と遭遇！！

ああ、がんばって生きてきてよかった
神様、ありがとう

でも、本当にものすごい偶然の重なりで出会えたんですよ。
そんな訳で、今日は語るよ！長いよ！いくよ！



思えばここんとこずっと仕事と家との往復で、
仕事はうまくいかないし、
元々仕事が遅いので、やってもやっても終わんないし。
休日はいつも職場だし。
原画展が開催されているのは知っていたけど、
どの道、この時期は行けないものと最初からあきらめていたんだけど、
１０日ほど前に、ふと、
「２３日の最終日なら、頑張れば行けるんじゃ…」
と思い立ち、旅行代理店に立ち寄りました。
早割りはもう手遅れだし、熊本ー東京間の往復正規料金はあまりにも高い。
ホテルとセットのでチケットが取れたら、行く。
取れなかったら、諦める。
そう思ってたら。
「２２日出発でしたら、本日８時までの申し込みになります」
と言われてしまいました。
あわてて家に帰って、両親に不都合は無いか確かめて、
（父の病気の関係があるので）
その足で申し込みに行きました！
取れました！

後はもう、根性で仕事にめどを立てるしかない。
そりゃあもう、私、頑張りましたよ。
でも、結局あとちょっと残ったので、パソコン担いでいくことに。
目的が原画展だけなので、あんまり遅くならないようにと、
帰りの飛行機の時刻は４時半にしました。
そういえば、今年はYOUが恒例の付録の手帳付けてくれなかったなあ。
調べてみたら、会場の西部池袋店に、ロフトがある。
じゃあ、噂の「ほぼ日手帳」をついでに買って帰ろう。
そんなことを考えながら、２２日の夜東京へ。

取り敢えず１０時に池袋に行って、１２時ぐらいに出て、
空港のお店かどこかで仕事してればいいか。
そういう計画を立てていましたが、
朝ホテルを出る時点で、時間がずれてる。

山手線で池袋へ向かいました。
確か東口でよかったと思うけど、
「すみません、東口にはどう行けばいいですか？」
と尋ねたら、
「ここが東口です」
と言われました。…広い。駅が広すぎるよ、東京。
そして、人が多すぎるよ、東京。まっすぐ歩けません。
あちこちで道を尋ねながら、
どうにかこうにか、西部池袋店別館２階のギャラリーにたどり着きました。

長いので、一回きります。
と言うわけで、続く！

…咲いてる…

雪降ったのに。
こんなに寒いのに。

根性だけで、こんなに頑張れるものか？
私は寒いから、室内に退避。

雪!!初雪!!

道理で寒いと思った。

あのひまわり、どうなった？

あのつぼみ

こんな感じです。
ちゃんと咲くんだなぁ。
強いね～

咲いたよ！

咲いたよ！
この寒いのに！
すごいね

新型インフルエンザ

いまさらですが、新型インフルエンザの話。

最近新型インフルエンザのニュースを聞かなくなった気がします。
流行も、ピークを過ぎたのか？
ただ単に私が気づいていないだけか？

いよいよ本格流行が始まったという頃、
「心配だねえ」
と妹に電話で話していたら、
「私たちは大丈夫よ。新型は若い人にしかかからないみたいだから」
と、明るくきっぱり断言されてしまいました。

ところが、職場で私よりも年上のＳさんは罹患してしまいました。
娘さんからうつされた模様。
「Ｓさんて、実は（）若かったんだ～」
と、職場で評判になっていました。
すみません、Ｓさん。

「新型は重症化するとこわい」という話もあれば、
「いやいや、季節型でも、例年1万人の死者が出るのだから、
新型だけ大騒ぎするのはおかしい」なんて話もある。
例年死者1万人って、そういう報道は見た記憶が無いんだけど、
この数字の根拠になるデータはどこ？
「○○統計より」なんて、引用元を書いてあるものを全く見ないので、
どのくらい信憑性があるんだろう。

新型インフルエンザもある程度広がったら、収束に向かうのかな。
でも、これからが季節性インフルエンザの流行期になるので、
油断はできないですよね。

とか言いつつ、実はインフルエンザにかかる気がしない。
なぜなんだろうと思っていたら。
私の記憶のどこをひっくり返しても、
インフルエンザにかかった覚えが無い！
親に聞いても覚えが無いようだし。
風邪自体もあんまりかからないような。
ここ10年以上、熱も37度５分以上に上がってない気がする。
喉は弱いので、しょっちゅう咳は出ますが、
咳だけだもんなあ。

そんなわけで、根拠も無く、これからもかからないつもりでいる私。
でした。


さてさて。
仕事だの何だので、
「人生、ゆるくないよなあ」
と思うことが色々ありました。
不可抗力のこともあれば、
あそこでこうしていれば、と後悔する事もあったり、
まあ、色々は色々ですけど、
何の力も無い私ですが、
何はともあれ、今できることを、コツコツやっていくしかないのよね。

取り敢えず、風邪引かないようにしようっと。