辻夕雲希 神戸新聞文字起こし

2020年令和2年11月7日土曜日、神戸新聞文字起こし

神戸弘陵　堂々の2連覇か
MF辻夕雲希
意外性武器、攻撃操る
神戸弘陵の攻撃をけん引する

名門の攻撃にリズムを生むファンタジスタだ。
神戸弘陵のMF辻夕雲希(ゆうき)は
「持ち味は意外性。自分にしかない色
をもっと出したい」と初の舞台を見据える。

芦屋市出身で西宮SS時代から足元の技術には
自信があった。ただ、けがが多く昨年の県選手権は
メンバー外。登録された全国選手権も出場はなかった。
「そのフィジカルでは怖くて使えない」。谷純一監督
の厳しい言葉を胸にコロナ禍の中、筋力トレーニング
に励み、5キロ近く増量。体脂肪率は
1桁台に減らし、当たり負けしなくなった。

チームメイトがスポーツ推薦で進学先を決める中、
自身は大学受験を控えている。「焦っています」と
準決勝のウォーミングアップ前も英文法の参考書を
開いた。それでも、「このために弘陵に入った」と
全国舞台の切符を譲る気はない。「考える力」が
生み出す多彩なアイデア、高めてきた
強度でトップ下に君臨する。(山本哲志)

神戸弘陵の準決勝までの戦績(2回戦から登場)
2回戦　15-0　三田松聖
3回戦　3-0　神戸科技
準々決勝　9-0　小野
準決勝　2-1　滝川第二



2月5日（金）閲覧数:548PV 訪問者数:351人