甲南大 初の全国切符 神戸新聞文字起こし

2020年令和2年12月23日水曜日
神戸新聞朝刊、スポーツ面、文字起こし

甲南大　初の全国切符
元神戸、柳川監督指揮　ゾーン守備確立

サッカー来月6日開幕
J選手も誕生、二重の喜び

全国大会に向け意気込む、甲南大の木村太哉主将
や柳川雅樹監督ら=神戸市東灘区、甲南大

大学サッカーの甲南大が今秋の関西学生リーグ1部で
3位に入り、1951年の創部以来初めての全国大会出場
を決めた。木村太哉(たかや)主将はJリーグ2部(J2)
岡山への加入が内定し、同大学初のJリーガーが
誕生する。OBや関係者は二重の快挙に沸き立つ。

昨年2月、J1神戸でもプレーした柳川雅樹氏が監督に
就任。「(神戸時代に教わった)バクスター監督や
松本監督のゾーン守備のエッセンスを取り込んだ」と
2部に降格したチームの守備をてこ入れし、1部復帰に
導いた。今季は選手に細かな位置取りを徹底させる
先進的な戦術を取り入れ、質を高めた。

ピッチでは背番号10の木村主将が躍動した。
札幌大谷高出身で、高い身体能力やサイドからの
ドリブルが武器。MFながらリーグ3位タイの5得点を
挙げ、「プロでもトップクラス」(柳川監督)という
精神面でもチームを引っ張った。関学大や立命大に
快勝するなど、6勝2分3敗で全国切符をつかんだ。

来月6日に開幕する全国大会は、コロナ禍で中止された
夏の総理大臣杯全日本大学トーナメントと
冬の全日本大学選手権(インカレ)に代わって特例で
開かれる。準決勝からは観客を入れての開催を
予定し、柳川監督は「リーグもすべて
無観客だったので、ベスト4に進んで今年の
サッカーを見てもらえたら」と話す。

初陣の全国舞台を置き土産にプロの世界に飛び込む
木村は「シュートやパスの精度をJのレベルに上げ、
スタメンで試合に出続けてJ1昇格の力になりたい」
と1年目からの活躍を誓う。(山本哲志)



#atarimaeni CUP
サッカーができる当たり前に、ありがとう！
甲南大学の大会結果

1回戦　日本文理大学(九州)　2-0
26分 木村太哉
29分 久保勇大

2回戦　北海道教育大学岩見沢校　4-1
21分 稲森文哉
35分 井上聖也
49分 稲森文哉
77分 木村太哉

3回戦　早稲田大学(関東)　0-3
関西の中で、唯一ベスト8に残り、大会を終えた。



2月11日（木）閲覧数:527PV 訪問者数:356人