https://www.asahi.com/articles/ASP9Z6SM4P9PPLZB00Y.html
JFL目指すおこしやす京都 サッカーと仕事両立、J1広島破り自信
吉村駿 2021年10月1日 10時00分
関西サッカーリーグ1部の優勝を決めたおこしやす京都が、
東京都などで開催されるJFL昇格をかけた
「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」に挑む。
5度目の挑戦だが、今季はJ1チームに圧勝し、
今年しかない」と勢いづいている。競技に
専念する「プロ」選手はおらず、仕事の傍らで
練習に励み、Jリーグを目指す。
「史上最大のジャイアントキリング」「大番狂わせ」
今年6月、天皇杯2回戦。おこしやす京都が、
J1リーグで優勝経験もあるサンフレッチェ広島に5―1で勝利し、
サッカー関係者に衝撃が走った。試合映像は動画投稿サイトで
25万回以上再生され、SNSでトレンド入りするなど一気に注目を集めた。
2005年にNPO法人の社会人チームとして発足し創立16年目。
15年からJリーグ参入に向けた運営法人になり、
活動する社会人サッカークラブだ。高校を卒業したばかりの
10代から、元Jリーガーの30代までの25人が所属する。
9月、J1から数えて5番目のリーグにあたる
関西リーグ1部の優勝を決めた。13試合無敗だった。
躍進を支える選手たちの練習時間は限られている。
全体練習は週に4回、午前8時半から10時過ぎまで。
練習を終えると皆足早にグラウンドを後にし、
「サッカー以外の仕事」へと向かう。
「サッカー選手としての給料と、仕事の給料が
選手たちの生活費」とおこしやす京都AC社長の添田隆司さんは話す。
選手たちは皆、生活のため、サッカースクール講師をしたり、
新聞配達をしたりしている。
DFの瓜生紘大選手(26)とMF稲垣雄太選手(29)は、
朝日新聞販売所で夕刊配達員として働く。
瓜生選手は「今は仕事の時間の方が長いが、
いつかはサッカーだけで食べていくのが目標」と話す。
2人は、午前中の練習を終えると午後2時、販売所に出勤。
配達する夕刊約200部をバイクの前カゴに積み住宅地へ向かう。
配達後は、契約更新の営業。全てを終えて帰宅するのは午後9時過ぎだ。
ハードな一日だが、稲垣選手は「仕事を通じて
地域の人と交流することが、サッカーへの
モチベーションにつながっている」と話す。
これまで、「実はサッカー選手なんです」と話しても、
返ってくるのは「サンガの選手?」という返事。その度に
「強くなって有名になるんだ」と自らを奮い立たせてきた。
今は配達先でも、「広島に勝ったとこか。京都のチームとして頑張れ」
と励まされることが増えた。一気に知名度が上がったと感じる。
「今年こそ、JFL昇格の年にする」とチームの士気は
高まっているという。稲垣選手は、「(天皇杯の試合は)技術では
相手が何枚も上だったが、『格上を倒してやる』という全力さで上回った。
さらに練習を積み重ねて一つずつ上に行きたい」と話す。添田社長も
「チームの総合力は、年々少しずつ上がってきている。
まずは昇格を目指す」と意気込む。チャンピオンズリーグは
11月12日から始まる。上位2チームがJFLに昇格する。(吉村駿)
11月5日(金)閲覧数:540PV 訪問者数:374人
JFL目指すおこしやす京都 サッカーと仕事両立、J1広島破り自信
吉村駿 2021年10月1日 10時00分
関西サッカーリーグ1部の優勝を決めたおこしやす京都が、
東京都などで開催されるJFL昇格をかけた
「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」に挑む。
5度目の挑戦だが、今季はJ1チームに圧勝し、
今年しかない」と勢いづいている。競技に
専念する「プロ」選手はおらず、仕事の傍らで
練習に励み、Jリーグを目指す。
「史上最大のジャイアントキリング」「大番狂わせ」
今年6月、天皇杯2回戦。おこしやす京都が、
J1リーグで優勝経験もあるサンフレッチェ広島に5―1で勝利し、
サッカー関係者に衝撃が走った。試合映像は動画投稿サイトで
25万回以上再生され、SNSでトレンド入りするなど一気に注目を集めた。
2005年にNPO法人の社会人チームとして発足し創立16年目。
15年からJリーグ参入に向けた運営法人になり、
活動する社会人サッカークラブだ。高校を卒業したばかりの
10代から、元Jリーガーの30代までの25人が所属する。
9月、J1から数えて5番目のリーグにあたる
関西リーグ1部の優勝を決めた。13試合無敗だった。
躍進を支える選手たちの練習時間は限られている。
全体練習は週に4回、午前8時半から10時過ぎまで。
練習を終えると皆足早にグラウンドを後にし、
「サッカー以外の仕事」へと向かう。
「サッカー選手としての給料と、仕事の給料が
選手たちの生活費」とおこしやす京都AC社長の添田隆司さんは話す。
選手たちは皆、生活のため、サッカースクール講師をしたり、
新聞配達をしたりしている。
DFの瓜生紘大選手(26)とMF稲垣雄太選手(29)は、
朝日新聞販売所で夕刊配達員として働く。
瓜生選手は「今は仕事の時間の方が長いが、
いつかはサッカーだけで食べていくのが目標」と話す。
2人は、午前中の練習を終えると午後2時、販売所に出勤。
配達する夕刊約200部をバイクの前カゴに積み住宅地へ向かう。
配達後は、契約更新の営業。全てを終えて帰宅するのは午後9時過ぎだ。
ハードな一日だが、稲垣選手は「仕事を通じて
地域の人と交流することが、サッカーへの
モチベーションにつながっている」と話す。
これまで、「実はサッカー選手なんです」と話しても、
返ってくるのは「サンガの選手?」という返事。その度に
「強くなって有名になるんだ」と自らを奮い立たせてきた。
今は配達先でも、「広島に勝ったとこか。京都のチームとして頑張れ」
と励まされることが増えた。一気に知名度が上がったと感じる。
「今年こそ、JFL昇格の年にする」とチームの士気は
高まっているという。稲垣選手は、「(天皇杯の試合は)技術では
相手が何枚も上だったが、『格上を倒してやる』という全力さで上回った。
さらに練習を積み重ねて一つずつ上に行きたい」と話す。添田社長も
「チームの総合力は、年々少しずつ上がってきている。
まずは昇格を目指す」と意気込む。チャンピオンズリーグは
11月12日から始まる。上位2チームがJFLに昇格する。(吉村駿)
11月5日(金)閲覧数:540PV 訪問者数:374人