季節は移りかわり、バレンタインの次は、雛祭り、ホワイトデーと続く。
先日の高島屋美術画廊は、上巳の節句のお道具と、
利休忌(旧暦2月28日)が近いのでそれにちなんだお道具が飾られていました。
(現在、利休忌は、表千家では3月27日、裏千家では3月28日に追善茶会が執り行われています。)
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<桃の節句にちなんだお道具>
やはりお内裏様とお雛様の柄が多いです。
掛物
香合
棗
徒然棚
蓋置 雪洞(ぼんぼり)
茶碗
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<利休様にちなんだお道具>
利休七種茶碗(長次郎七種)のうちの一つ 「早船」写
利休様が茶会の為に早船で届けさせたという逸話の残る茶碗。
本物は畠山記念館に。
畠山記念館所蔵 早船
https://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/colle017.html
利休七種茶碗とは、楽焼の創始者・長次郎作の茶碗のうち、千利休が名作としたとされる七種の茶碗。
黒楽茶碗が3種、赤楽茶碗が4種。
大黒(黒)、東陽坊(黒)、鉢開(黒)、木守(赤)、早船(赤)、臨済(赤)、検校(赤)
茶杓 「両口」写
茶杓 「泪」写
利休様が古田織部に形見として削ったという逸話が残る茶杓。
本物は徳川美術館にあります。
利休忌に合わせて特別公開されるようです。
https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/special/2020/202002/
利休瀬戸写 利休間道
利休間道、すっきりとして男性っぽい仕覆ですね。
美術画廊に寄った帰り道、食品購入のために地下に行くと、チョコレートが目につきました。
バレンタインの趣向を凝らした和菓子も沢山あって。
虎やさんのラムレーズンを刻み入れた一口羊羹、白餡とカカオをコラボしたあんやきや、ハート型の和三盆、ハートの絵が描かれたふのやきなど、見ているだけでも楽しくなりました。
少し心の栄養を頂いて、緊急事態宣言という状況下、足早に帰路につきました。
最近茶道具展が無くなっております。
茶道具店の方に聞くと、「先生方が高齢になって、買い控えをしているからです。」と、こんな風におっしゃっておりました。
そう言えば、我が家でも新しい茶道具しばらく買ってないな・・・などと思っております。
買わなくても、たくさんのお茶道具を見ているのは楽しいですものね。
ましてや、雛祭りのお道具の数々ですもの・・・
最近、コロナで茶会自体がなくなり、茶道具屋さんも売れなくて困っているようです。
先生方が高齢になった、というのもあるでしょうね。
それに、茶道具は見立てで抹茶を愉しむ方が増えたように思います。
先生のところは何でも揃っていらっしゃるでしょうね。ブログ拝見してお勉強させて頂いています。
私は目の保養と勉強のためもありますが、季節感あふれる茶道具売り場が好きで、最近は店員さんと顔なじみになってしまいました。