茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

上巳の節句と利休様 高島屋美術画廊探訪

2021-02-20 20:28:25 | 美術館・展覧会

 季節は移りかわり、バレンタインの次は、雛祭り、ホワイトデーと続く。

 先日の高島屋美術画廊は、上巳の節句のお道具と、
利休忌(旧暦2月28日)が近いのでそれにちなんだお道具が飾られていました。
(現在、利休忌は、表千家では3月27日、裏千家では3月28日に追善茶会が執り行われています。)

  ************************

 <桃の節句にちなんだお道具>

 やはりお内裏様とお雛様の柄が多いです。 

掛物


香合





徒然棚


蓋置 雪洞(ぼんぼり)


茶碗


  *********************

 <利休様にちなんだお道具>

利休七種茶碗(長次郎七種)のうちの一つ 「早船」写


利休様が茶会の為に早船で届けさせたという逸話の残る茶碗。
本物は畠山記念館に。
畠山記念館所蔵 早船
https://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/colle017.html

利休七種茶碗とは、楽焼の創始者・長次郎作の茶碗のうち、千利休が名作としたとされる七種の茶碗。
黒楽茶碗が3種、赤楽茶碗が4種。
大黒(黒)、東陽坊(黒)、鉢開(黒)、木守(赤)、早船(赤)、臨済(赤)、検校(赤)


茶杓 「両口」写



茶杓 「泪」写


利休様が古田織部に形見として削ったという逸話が残る茶杓。
本物は徳川美術館にあります。
利休忌に合わせて特別公開されるようです。
https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/special/2020/202002/


利休瀬戸写 利休間道


利休間道、すっきりとして男性っぽい仕覆ですね。



 美術画廊に寄った帰り道、食品購入のために地下に行くと、チョコレートが目につきました。

 バレンタインの趣向を凝らした和菓子も沢山あって。
虎やさんのラムレーズンを刻み入れた一口羊羹、白餡とカカオをコラボしたあんやきや、ハート型の和三盆、ハートの絵が描かれたふのやきなど、見ているだけでも楽しくなりました。

 少し心の栄養を頂いて、緊急事態宣言という状況下、足早に帰路につきました。
 




コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 唐物茶入 国司茄子に添って... | トップ | 知る 見る 味わう 和菓子... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
茶道具 (tyako)
2021-02-21 10:44:10
おはようございます。
最近茶道具展が無くなっております。
茶道具店の方に聞くと、「先生方が高齢になって、買い控えをしているからです。」と、こんな風におっしゃっておりました。
そう言えば、我が家でも新しい茶道具しばらく買ってないな・・・などと思っております。
買わなくても、たくさんのお茶道具を見ているのは楽しいですものね。
ましてや、雛祭りのお道具の数々ですもの・・・
返信する
茶道具 (m-tamago)
2021-02-22 13:06:27
tyako先生、ありがとうございます。
最近、コロナで茶会自体がなくなり、茶道具屋さんも売れなくて困っているようです。
先生方が高齢になった、というのもあるでしょうね。
それに、茶道具は見立てで抹茶を愉しむ方が増えたように思います。

先生のところは何でも揃っていらっしゃるでしょうね。ブログ拝見してお勉強させて頂いています。

私は目の保養と勉強のためもありますが、季節感あふれる茶道具売り場が好きで、最近は店員さんと顔なじみになってしまいました。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

美術館・展覧会」カテゴリの最新記事