茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

『茶遊庵』みのり茶会 前礼と後礼

2023-11-11 20:35:42 | 茶遊庵おしらせ
 お茶会の体験が初めてだった『茶遊庵』の生徒たち。
 具体的に何をするのか、事前に流れを知ってもらいたいと、
プリントを作り、お稽古の座学の時間にお話をしました。




 お茶会にお招きする側、お客様として招かれる側がいて、
それぞれが何をすべきか。
 そして、大切なお茶会の招待状とお礼状の書き方とその例文について。


 すると、亭主をする小学生が、おばあさま宛てに招待状を書いて、見せてくれました。



 必要な日時や内容と共に、子どもらしい心温まるご招待の言葉が並んでいました。

 当日いらしたおばあさまも孫の立派な亭主ぶりに驚き、喜ばれていました。


 お茶会では、前礼と後礼というものがあります。
 お茶会開催の前に亭主側はお客様へのご案内、客側はそれに対する出欠のお返事、
 お茶会の後にお客様から亭主への御礼、亭主からお客様への御礼。

 昔は手紙ではなく実際に出向いて行っていましたが、
最近は手紙でのやりとりが多くなっています。


 私自身も大学時代、お茶会のご案内や礼状をとりまとめる情宣幹事をしたので、
 お茶会の前には、まず、普段ご指導頂いている先生方に、巻紙・筆でご案内状を書き、
幹事長がご挨拶しつつお届けにあがる。
先輩や他大学茶道部には、プリントごっこ(今や死語?)で葉書に印刷して、
宛名をみんなで手分けして手書きして発送。
 お茶会の翌日には、先生方にお礼状を書いて、幹事長がお届けする。
お越し下さったお客様にも再びプリントごっこで印刷、あて名書きをして発送
がルーティーンでした。

 そのこともあって、手紙を書くということはとても大事なことで、
生徒にも伝えたいことの一つでした。


 小学生の生徒は内容もさることながら、
座学でお話したことをお母様と一緒に
すぐに実践して書いたのが本当に素晴らしいと思いました。


 最近は、何でもメールで済んでしまう時代ですが、時には
時間をかけて相手のことを思い、
レターセットを選び、
言葉を選び、
自分の手で書くことも
大切にしてほしいと思います。


 私もついメールで済ましてしまう今日この頃ですが、
今回の招待状を見て、
相手の顔を思い浮かべながらこの絵のレターセットはどうかな、
この切手も季節に合ってておしゃれね、
あー何を書こうか、
なんて考えながら手紙を書く喜びを思い出しました。


 そろそろ年賀状の季節。
最近、表も裏も印刷で、一言加えるだけになっていますが、
加える一言に心をこめようと決めました。
 そのためにはギリギリにならないようにしないと!ですね!!


『茶遊庵』みのり茶会 山の錦



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