美術画廊で、「西洋と東洋の名窯競演」として
日本の山岡善高氏とイタリアのミルタ・モリジ氏の茶道具が飾られていました。
拝見していたら、美術画廊の方が声をかけて下さいました。
ミルタ・モリジ氏はそもそもはイタリアの焼物が見立てで
茶道具として日本で使われているのを見て興味を持ち、
茶道具を作り始めたのだという。
柄はイタリアらしく、果実や葉(タバコ葉・生命の葉・緑の生長葉)をモチーフにしたもの。
蓋が塗り蓋になると茶道具っぽくなりますね。
さらに、自然をモチーフにしたもの以外に、グロテスカシリーズというものも。
イタリアでは魔除けの意味で、グロテスクな文様を描くことがあるとのこと。
グロテスクというより、ちょっとコミカルな妖怪みたいな感じでしたけど。
日本でも魔除けのアマビエがちょっとしたブームですが、やはりどの国でもあるんですねえ。
ミルタ・モリジ氏の作られた皆具を見ていたら、オランダ皆具を思い出しました。
タバコ葉をモチーフにした皆具、茶道をされる方は一度は見たことがあるかと思います。
こちらのような↓
海外で求めた入れ物や小瓶を茶道で見立てて使うことはよくありますね。
趣向によって、色々な柄や形の道具を使って楽しめるところがまた茶道の楽しみのひとつであります。
私はイタリア製の陶器をいくつか持っており、水指として使っております。
全部古い物だとばかり思っておりましたが、日本向けに製作されていたんですね・・・
知らなかった・・・
外国製のワインクーラー(だと思う)は水指に丁度良く、特に御園棚には良く映えます。
チャンスがあったら現代の作品を見てみたいですね。
画廊の方によれば、近年、日本向けに茶道具として制作された海外の焼物が増えたようです。
でも、もともとは古い現地の陶器が日本に持ち込まれ、茶道具として見立てで使われたのが最初なので、先生のものはもしかしたらそれかもしれません。
ワインクーラーが御園棚に、拝見してみたいです。
日本の茶道具もいいですが、海外の焼物も楽しいですね、色々なものを見てみたい。
いつもありがとうございます。