茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

心を通わすお茶 立礼

2020-04-27 10:49:56 | 茶道マメ知識
 2月から3月にかけて全8回で教育テレビで放映された
 趣味どきっ! 茶の湯裏千家 心を通わすお茶
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/31952d0c80d2adb672945ea4d9561f5f

 書き留めておきたいと思った回についてご紹介。

 今日は、第六回「立礼」

①立礼
②英語で茶の湯


このうちの①立礼について

現代的な点前「立礼」=椅子・テーブルでお茶を点てるお点前

京都の上七軒では舞妓さんがお客さんをおもてなしする時も立礼がよく行われる。


<立礼の始まり>

明治5年 京都博覧会で、茶の湯は日本の代表的な文化として紹介された。
当時の家元11代玄々斎が点茶盤を考案。
「立礼之図記」という玄々斎の書いた図案が紹介された。

その後も欧米化するライフスタイルの中で新しい立礼のための棚が生み出されていった。
14代 無限斎  御園棚 野点用
15代 鵬雲斎  知新棚 洋間用
16代 坐忘斎  和親棚 リビングルーム用


<和親棚のお点前の紹介と注意>

1.道具との距離感や高さが変わるので所作や姿勢に気を付ける。

2.使用する道具の大きさに注意する。(棚の大きさをみて取り合わせる道具を決める)

3.特徴

●左脇のフックに柄杓がひっかけられる。
●お茶を点てた後、茶碗を客に出すために台がスライドして出せる。(丸形のみ)
●使用する台2つが入れ子になっている。
●電炉が仕組まれていて簡単に湯が沸かせる。

番組では丸形の和親棚が使われていました。
他に三角形、四角形と三種類あり、部屋に合わせて選べるようになっています。
色もローズウッドと黒があるようで、家具としてリビングに置いてコンパクトで、違和感のないつくりになっています。現代の住環境に合っている棚だと思います。
ミリエームカタログ
https://www.millieme.jp/business/tyado.html

私は和親棚は使ったことがないのでお点前した時の実感がわかりませんが、画面から見て、とてもコンパクトで時間短縮して気軽にお茶を楽しめると思いました。

茶道はお金や時間がかかるというイメージが強く、今なお敷居が高い部分があると思います。
気軽に楽しんで頂けるように工夫しなければ、茶の湯自体に興味をもち、習う方も減ってしまいますし、リビングでのお茶を入り口にして、和室や茶室での茶道を楽しむ方が増えてくれたらいいなと思います。

個人的には、茶室での茶を学んでこそ、茶道本来の世界が見えてくると思います。
究極は茶事であり、一連の流れ、禅の心があります。
リビング茶道で始めた方も、茶室での茶道を是非体験して学んでほしいですね。


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2 コメント

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立礼の思い出・・・ (春旦)
2020-04-28 20:49:29
表千家にも立礼はあります
一度だけお点前の経験があります
二十歳頃・・・何の稽古もなく急にお客様の前でお点前をして、膝より上に道具があることに慣れないまま、グダグダになった思い出があります
和親棚というのですね?
今ネットで調べて見ました
便利な世の中・・・笑
楽しみ方も様々・・・茶室で学んでこそ茶道本来の姿が見えて来る
わたしもそう思います!
返信する
立礼の思い出 (m-tamago)
2020-04-29 20:00:23
春旦さん、こんばんは。
表千家の立礼の棚はどんなのでしょう?
点茶盤は一緒??
何のお稽古もないままのお点前は大変でしたね~。
私は初めての立礼は御園棚でした。

どんな伝統文化も時代により変化することも大事ですよね。でも、やっぱり私も茶室でのお茶が一番な気がしますが~。
正座できるうちは茶室のお茶を楽しみたいです。
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